紀州屋良五郎の大衆演劇・上方芸能 通信

大衆演劇については全国の劇場や公演場所に出かけ、その地での公演の所感・演出効果・劇団の印象を綴ります。さらに大道芸や上方落語、講談、音頭、漫才、見世物、大道芸、放浪芸、映画評についても思いつくままに書き留めてまいります。 末永くのおつきあいをよろしくお願いいたします。

■ 「ドサ回り」ということばに思う

「ドサ」の語源は諸説ある。いずれも底辺、僻地を連想させるものとして使われる場合が多い。ところがである。先日の共同通信社のインタビューで、このことばが飛び出したのでびっくりした。

 

れいわ新選組山本太郎氏のことばである。

彼が率いる政党が消費税5パーセントに減税すると公言している。そして今後の政治活動でどう実現させるかを問われて答えた。「ドサ回りしかない」と。

 

政治家からこのことばが聞けるのは妙に新鮮であるとともに人気の秘密がここにあると悟った思いになった。国民の生活とかけ離れた政治家はみなドサの心を忘れている。

 

 

 

 

 

彼は「人との繋がり」は「ドサ回りしかない」という。地道に目の前の人との繋がりを作り、地方を回り続けていくことが(ドサ回り)が支持を広げていく王道だと語った。

 

応に至言だ。国民に寄り添う新しい政治の流れを作るには古くてあたらしい「ドサ回り」の実践ナノだ。目線が国民にない政治が多くの無党派を生んでいる。それに誰が気づいたか?それに気づいたものが「珠」を手にする。

 

大衆演劇の座長は改めて自信を深めてほしい。手売りのCDはやがて、レコード大賞につながる。

 

ドサ回り=コミュニケーションの芸能人が大衆演劇ナノだ。コミュニケーションにこだわる役者がいま、求められている。生き残るのはドサ回りに徹した役者魂しかない。あなた達の温かい握手が多くの方の生きる糧、支えとなっていることを私は知っている。

 

紀州屋良五郎