紀州屋良五郎の大衆演劇・上方芸能 通信

大衆演劇については全国の劇場や公演場所に出かけ、その地での公演の所感・演出効果・劇団の印象を綴ります。さらに大道芸や上方落語、講談、音頭、漫才、見世物、大道芸、放浪芸、映画評についても思いつくままに書き留めてまいります。 末永くのおつきあいをよろしくお願いいたします。

▩ 正舞座 九条笑楽座 2022/06/24

見てもろておおきに〜まいどおなじみの観劇メモでおます。

 期待は絶対裏切らない劇団だ。

結成4年、益々充実の舞台。

当ブログ 絶賛おすすめ劇団  芝居の精度は星5つ

正舞座のイベント演目は劇団公式Twitter参照

正舞座(しょうぶざ)は芝居で真剣勝負する劇団だ!そんな劇団が私は好きだ。

 

★ 九条笑楽座 スケジュール

7  劇団丞弥

8  劇団澤宗

9  劇団神龍

 

正舞座  スケジュール

7  あがりゃんせ雄琴

8  庄内天満座

9  おぐら座

 

メンバー

座長  要正大

颯天蓮

陽月ゆり

舞咲花奈

舞咲碧士

舞咲龍菜

舞咲輝哉

陽月輝哉

 

後見  かつき浩次郎

 

 特別ゲスト  長谷川桜

 

 

芝居「浅草三兄弟」

 

<あらすじ>

要正大‥半次

長谷川桜‥和泉屋の娘/吉松女房おさよ

陽月ゆり‥和泉屋女主人お紺

舞咲碧士‥祐天吉松

陽月輝哉‥金五郎子分

かつき浩次郎‥南町同心  立花金五郎

 

ほか

 

あらすじ

 

浅草三兄弟と呼ばれるスリの一味がいた、スリの兄貴分の立花金五郎と、手下の半次と吉松。

 

ある日、吉松は、和泉屋の娘の紙入れを狙うが役人に捕まりそうになり踏み、取り押さえられてしまうところを和泉屋の女主人に助けられ恩情をかけられる。

 

吉松から、田舎の両親に金を送りたかったという話を聞き、女主人は財布ごと金を渡し、真面目に働くことを勧める。この優しい心に打たれた吉松は固く堅気になることを誓う。

 

実は、役人というのは偽りで浅草三兄弟の兄貴分金五郎うだった。和泉屋の女主人が哀れに思い、同心役の金五郎に袖の下を渡し吉松を助ける。

 

吉松は伏して堅気になりたいと兄貴分にねがう。

五体をばらばらにされても、と言いかけたところをもう一人の兄貴分半次が助ける。

 

伊勢屋一行が去った後、同心役の金五郎が再び現れ、ドジを踏んだ吉松を叱咤し、和泉屋からもらった金を取り上げる

 

吉松は金五郎に、スリ稼業から足を洗い堅気になりたいと申し出るが、金五郎はこれを許さず、腕を斬り落そうとする。

 

そこへ、吉松の兄貴分の半次が現れ、吉松をかばって逃がし堅気になるのをゆるす。のち金五郎と争いとなり、半次も金五郎と袂を分かつ

 

時がながれる‥

 

あの出来事がきっかけで和泉屋で働くようになった吉松は、真面目に懸命に働き、さらにお嬢さんに見染められ和泉屋の娘婿、若旦那となっていた。

 

そこへ、久しぶりだなあと、スリの兄貴分の立花金五郎が、落ちぶれた姿で現れる。

 

吉松、堅気の姿が似合うじゃねえか、俺は高飛びするのに路銀をくれねえかと無心を言う。そんな端金じゃあだめだ十両もってこい。

 

吉松は、そんな大金、自分の自由にはできませんと最初は断るが、嫌だと言うなら昔の素姓を店の者にしゃべってもいいんだ脅し凄む。言葉を聞いて、暮六つまでに届けてくれと言い放つ。吉松は勢いに押され承知してしまった。

 

金五郎が帰り、途方に暮れているとに今では薬の行商人となった半次兄貴が吉松のもとを訪れた。吉松の顔色から何かあったと悟った半次。

何があたのかと聞き出す。いきさつを話す吉松。

 

全てを飲み込む半次。一切、俺に任せておけ、心配はいらねえ。小気味よく啖呵をきり、金五郎の元へと向かう。一部始終を聞いていた義母が家宝の刀を持って加勢をと送り出す。

 

一方、半次は金五郎に十両のカネを差し出し、納めてくれと願いでるも、にべもなく拒絶。諍いとなるも差しちがえ深手を負う半次。

 

駆けつけてきた吉松。涙流し、詫びる。吉松のためじゃない。あの時、片腕落とされても堅気にというお前に心を動かされたんだよ。

 

俺は元の道に戻ってしまったがお前をみて、また、堅気になりたいと心に決めた。何故、吉松お前はここにきたのか、お前が守らなくてはいけないだいじな人がいる。

 

と、いうなり、そこへやって来た。和泉屋の女主人お紺と吉松の女房。二人して、頭を下げ詫びる。どうか、吉松は堅気の腹を決めた男ですどうか守ってやって下さいと頼む。

 

女房のおさよの呼びよせ、末は頼むと言渡し、二人の手を結ばせて、半次の命の灯火は果てていく‥

 

 

******************

 

*実に迫力ある芝居、決まる芝居、さすがだ。隙がない。芝居の醍醐味を感じる劇団。

 里見要次郞に入門し、若葉しげるからも芝居を学ぶ本格派の座長、それが要正大だ。

人情芝居は泣かしてなんぼなのだ。!

 

******************

 

☆ 舞台口上   要正大座長

・座長、地球環境問題をわかりやすく語る

LED照明やら牛のゲップ、EV車と原子力発電にいたるまで幅広い話題の座長

・ゲスト紹介

・前売り券&グッズ販売

*座員が増えているのは凄いこと

 

■ 舞踊ショー

 

ど肝抜くバラエティに富むショー構成はさすがだ

 

ラスト  

 

 お客様を徹底して楽しませる座長・要正大!

ラスト  

 

芸道魂を燃やし尽くす熱狂的舞台。

総勢、新人含む、きっちり舞踊揃う群舞の華麗さは大衆演劇界指折りといってもいいぐらい美事。

 

【画像】

芝居もショーも緻密な演出と完成度は最高・紀州屋良五郎

 

▩ 正舞座 九条笑楽座 2022/06/22

見てもろておおきに〜まいどおなじみの観劇メモでおます。期待は絶対裏切らない劇団だ。

結成4年、益々充実の舞台。

当ブログ 絶賛おすすめ劇団  芝居の精度は星5つ

正舞座のイベント演目は劇団公式Twitter参照

正舞座(しょうぶざ)は芝居で真剣勝負する劇団だ!そんな劇団が私は好きだ。

 

★ 九条笑楽座 スケジュール

7  劇団丞弥

8  劇団澤宗

9  劇団神龍

 

正舞座  スケジュール

7  あがりゃんせ雄琴

8  庄内天満座

9  おぐら座

 

メンバー

座長  要正大

颯天蓮

陽月ゆり

舞咲花奈

舞咲碧士

舞咲龍菜

舞咲輝哉

陽月輝哉

 

後見  かつき浩次郎

 

 特別ゲスト  長谷川桜

 

☆ オープニングショー

 

芝居「古郷の兄」

 

<あらすじ>

要正大‥三五郎

長谷川桜‥弥吉

陽月ゆり‥おしま

舞咲花奈‥おしず

舞咲碧士‥亀

かつき浩次郎‥役人の親分

 

ほか

 

あらすじ

 

百姓の三五郎の家に幼馴染みの役人の亀がやってきて、いきなり三五郎の女房のおしまと一緒になりたいと切り出すもピシャリと追い返し、女房には隙をつくるなと一言。

 

夢の中で、弟の新吉に会った。助けてくれと助けを求めているんだ。と女房に語る。

 

そこへ、三五郎に会わせてくれと子供を抱いた女がやってきた。それは、弟新吉の女房のおしずだった。子細は手紙を読んでくれと‥

 

その手紙にはやくざの弟・新吉が死んだと書かれていた。自分の家と思いここにいてくれと優しい言葉をかける。

 

3年たっても子ができない三五郎夫婦はまるで、自分の子のように抱き可愛がる。とともにやくざになったために不幸な道を歩んだ弟・新吉を悔しがる。

 

そこへ、役人に追われ飛び込んできたのが弥吉だ。この男はおしまの弟でならず者になって親不孝の限りをしでかした弟だった。この弟がカネを盗んだためにおしまは苦界に身を沈めることになったのだった。

 

しかし、弥吉には、聞いてもらいたい訳があった。切々とおしまに事の次第をはなすのだった。

 

そして、話の流れから三五郎の弟・新吉を殺めたのはこの弥吉だとわかる。

 

話を聞いた夫の三五郎は弟新吉の仇を許すことは出来ない。新吉を斬ろうとする三五郎に弟を殺さないでくれと必死で頼む女房おしま。

 

三五郎の苦悩と弥吉への怒りが入り混じる。

大衆演劇の古典的作品だ。

 

女房おしまの情に打たれた三五郎は一度上げた鎌を捨てかつて、次郎長の子分追分三五郎として渡世人だった自分のかっぱを弥吉にかけてやり見逃してやるのだった。

 

役人の亀が嗅ぎつけ、弥吉の始末をつけると勢いだつ。苦渋の思いで助けに入る三五郎。

 

 

******************

 

*実に迫力ある芝居、決まる芝居、さすがだ。

隙がない。芝居の醍醐味を感じる劇団。

 

 里見要次郞に入門し、若葉しげるからも芝居を学ぶ本格派の座長、それが要正大だ。人情芝居は泣かしてなんぼなのだ。!

 

******************

 

☆ 舞台口上   要正大座長

・ゲスト紹介

・前売り券&グッズ販売

*座員が増えているのは凄いこと

 

■ 舞踊ショー

 

ど肝抜くバラエティに富むショー構成はさすがだ

 

ラスト  

 

 お客様を徹底して楽しませる座長・要正大!

ラスト  

 

芸道魂を燃やし尽くす熱狂的舞台。

総勢、新人含む、きっちり舞踊揃う群舞の華麗さは大衆演劇界指折りといってもいいぐらい美事。

 

【画像】

芝居もショーも緻密な演出と完成度は最高・紀州屋良五郎

▩ たつみ演劇BOX 八尾グランド劇場 2022/06/20

 見てもろておおきに〜まいどおなじみの観劇メモでおます

 綺麗に品よくがモットーの劇団

 

 たつみ演劇BOXは全盛期の8割くらい戻っただろうか 今日の入りは 250人程度  どよめき、ハンチョウ、声援復活。たつみ座長が本日休演でも。舞台大盛況。

 

★ 写真は基本、大劇場でも一番後ろから30倍ズームで撮っています。SONY  DSC-WX800  コンパクトデジカメです。

 

 

メンバー

座長  小泉たつみ

座長  小泉ダイヤ

花形  小泉ライト

辰己夢有蝶

愛飢男

女優リーダー  辰巳小龍

辰己花

辰巳満月

辰巳萌萌

辰己勇天

辰己和たる

辰己五十鈴

特別出演  神楽良

舞踊指導

辰巳龍子

 

 

 

 

特選狂言 「血祭り笠」

配役≫

 

小泉ダイヤ‥白蔵

小泉ライト‥国松

辰巳小龍‥女侠客

辰巳満月‥女房おろく

辰己花‥盲目の妹

神楽良‥横内勘蔵親分

辰己夢有蝶‥用心棒

ほか

  

あらすじ≫

 

横内一家の代貸国松は親分の命令で、敵対する

二宮清五郎親分を斬り島流しになって一家に帰ってきた。

 

苦役を務めて戻ってみるとどうだ。親分は国松の女房を寝取って、開き直るありさま。

 

積み重なる因縁を切々と語る国松。あろうことか親分は国松に縁を切るという始末。さらには、国松に暴行を加える。

 

妹を帰し、国松は憎き親分に一太刀浴びせてやりたいと勢いたつ、そこに現れ思いをかけ優しく意見をする女。カネまで渡し堅気になって

妹を守ってやってくれという

 

が、この女侠客はだれあろう。国松が斬った二宮親分の娘だったのだ。仇を討たねばならない相手に思いをかけ、父に手を合わす‥不思議な女

 

家に帰ると兄弟分の白蔵が訪ねてくる。この白蔵はもっとも心のわかる兄弟だ。仇討ちに加勢してやるよと前のめり。

 

さっそく、白蔵、横内一家に乗り込む。まずは

親分を持ち上げ、子分になりてぇと頼み込み杯まで交わしてしまう。それからだ‥国松のはなしを次第に次第に親分に語りだす。

 

はっと気づいた横内親分。白蔵に挑みかかる。

そこに現れた女侠客、やにわに刀を白蔵にかしてやる。成敗はついた。

 

白蔵が帰りそのはなしを聞いた国松。その女侠客は私が殺めた親分の娘。このままでは示しがつかないと女侠客に俺の首を差し出してくれと懇願し命果てる。

 

さらに火の粉は白蔵に降りかかるも鮮やかにけりをつけてめでたく幕。

 

 

口上挨拶  座長 小泉ダイヤ

 

・うちは一ヶ月前に次の芝居を決めています。

・新しいグッズ紹介

 

舞踊ショー

・ラストショー   

 

【画像】

芝居が好きな観客で満席となる、たつみ演劇BOX紀州屋良五郎

 

 大阪は次第に客が劇場に戻りつつある。だが、一律とはいかない。やはり戻りの速さは劇団による。劇場が増えていく大阪はどうなるのだろうか‥今が府内に22、来月には23となる。

都内は3なのにね

▩ 明音まつり 劇団雪月花(桜川翔) 梅南座 2022/06/25

〇見てもろておおきに〜まいどおなじみの観劇メモでおます

 

★ 大入りが続いています

 

 早乙女紫虎座長、新月海斗座長 マンスリー参加 

 

★ 南座スケジュール

07 劇団昴

08 新川劇団

 

劇団雪月花 スケジュール   

07  芝居小屋 尼崎・遊楽館

08 夢芝居

09 夢芝居

10  堺東羅い舞座

 

メンバー

座長 桜川翔

近藤光

桜川明音

桜川ゆうか

大和 

あまつ秀二郎

桜川茉那(女将)

ほか 

 

🔸マンスリーゲスト

新月海斗

早乙女紫虎座長

 

顔見せミニショー は無し

 

〇芝居「質屋の娘」 

・主演  桜川明音

 

 大衆演劇ではポピュラーな外題。この主役、発達障害だが、天真爛漫な明るさと純粋さ、かわいさが出せたら最高だなあと思っていました。期待していたように自然体で雪月花らしい、泣き笑いの人情喜劇になった。早乙女紫虎座長のアドリブは的確でした。

 

 ■ 配役

早乙女紫虎‥質屋山福屋主人 福兵衛

近藤光‥おさよの兄・五作

新月海斗‥番頭

桜川ゆうか‥おたみ

桜川翔‥手代・平七

桜川明音‥おふく

大和樹‥手代

ほか

 

▩あらすじ▩

 

病気がもとで頭に障がいを持ってしまった質屋七福屋の娘おふくは質屋の主人である父親にわがままに育てられる。その娘が店の手代に恋をし、深川八幡に願かけにいく。

 

主人は我が子可愛さに手代に店を譲るから娘と結婚してくれるよう頼む。最初は拒否していた手代だが押しに負けてこれを受ける。

 

喜ぶ父親と使用人だが、ひとり暗い顔をする下女。彼女は手代と来春、結婚の約束をしていた。

 

そんな時、下女の兄が訪ねてくる。母が病気で10両のお金が必要と言う。妹おたみは、貯めた5両を兄に渡し、兄は喜び帰ろうとするが、魔がさして店の手文庫から不足のお金5両を盗む。

 

使用人に抑えられる兄であったが妹の嘆願で許されるばかりか主人から5両のお金を与えられる。

 

兄は、以前、おたみが手代の平七との間のことを思い出し、別れされるカネなのかと一たびは憤慨するも、おたみの為に、こころを押さえる。

 

兄が帰った後、妹も故郷へ帰る決心し、書置きを残して店を出る。

 

書置きを見て手代も彼女の後を追おうとするが

娘に必死になって止められる

 

自分の持っているもの何でもあげるお金も着物も 花嫁衣装まで彼に与え、結婚したいと訴える娘それしか自分の気持ちを表現できない娘であった。

 

ふられたんじゃないよ  好きなお方を行かせてあげる。おまえはバカなんかじゃないよ

この質屋山福屋、男ならいくらでもカネをかそう。

 

親心はどこまでも不憫な娘  おふくに愛を注ぐ

優しいおふくは  それでも手代・平七とおさよの幸を祈るのであった

 

 最高の出来栄えの人情喜劇を見た。桜川明音さんに大拍手を送りたい。

素晴らしいものをみせていただきました。

 

☆ 口上挨拶  桜川翔座長

・きょうの桜川明音まつり、5年目の区切りとしてまつりを致しました。

・座長としても一つ一つ丁寧にやっていきたいと思っています。

 芝居も出番でないところは一つ一つメンバーの演技を見て今後に生かせるよう取り組んでいるます。

・きょうの芝居は早乙女紫虎さんがたててくれました。

 

■ 私の所感としては春陽座に迫る、上質の人情喜劇を見たおもいだ。

 

 

歌謡舞踊ショー  

・かなりバージョンアップしたショー構成

阿波踊りをモチーフにした斬新なショー

☆ 幕開けは桜川明音の阿波踊りから

     本格派である、年季が入っている!

☆ マジックを取り入れた舞踊は最高

  

ラスト・明音まつり

 

【画像】

磁石のように引き寄せるパワーが半端じゃない座長とメンバー、劇団雪月花。

脱皮した桜川明音が蝶になり大空に舞い上がるのを見た舞台だった・紀州屋良五郎

▩ 映画『峠 最後のサムライ』を見た

◯ 久々に時代劇を見た

 

 

 

 

 

 

 

STORY

大政奉還が行われた1867年、260年余り続いた江戸幕府が倒れて諸藩は東軍(旧幕府軍)と西軍(新政府軍)に分裂する。翌年には鳥羽・伏見の戦いをきっかけに戊辰戦争へとなだれ込むが、越後の小藩である長岡藩の家老・河井継之助役所広司)は冷静に事態を見守っていた。彼は東軍と西軍いずれにも属さない武装中立を目指し、和平を願い談判に挑むが……。

キャスト

役所広司松たか子香川京子田中泯永山絢斗芳根京子坂東龍汰榎木孝明渡辺大AKIRA東出昌大佐々木蔵之介、井川比佐志、山本學吉岡秀隆仲代達矢

スタッフ

監督・脚本:小泉堯史
原作:司馬遼太郎

◯ 私の見たまま、感じたまま ◯
あの時代にあんな夫婦があったのかと思わせる映画だ。時代の転換期の大変な時代に問われるリーダー像がくっきり描かれている。
川井継之助を演じた役所広司さんはまさに快演だ。このひとありて、川井継之助が蘇ったようだ。苦悶しながらもどこまでも理想を追い決断を下すリーダー。
日本にこんなリーダーがいたんだと思うだけで幸せな気分になる。
対話と話合いに徹し最後まで戦闘を回避する判断は崇高であり、今の私たちが学ぶべき大事なことである。
時流に流され刹那的に情の昂ぶりで判断する事の愚かさに気づかねばならない。
また、対等の立場で優しく妻を尊重する夫婦愛は美しい。
まさにあの時代にあんな武士の夫婦がいたことも安らかな気持ちにさせる。
あぁ、今の日本にがいてほしい。いや、侍になりたい。

 

▩ 天下一のアドリブセンス 美香まつり 劇団花組むらさき 堺東羅い舞座 2022/06/19

〇見てもろておおきに〜まいどおなじみの観劇メモでおます。

 

堺東羅い舞座の公演予定

7 おもちゃ劇団

 

花組むらさきのスケジュール

07 

 

〇メンバー

座長  三代目南條のぼる

座長  二代目藤間美香

  光はじめ

彩姫

南川美寿々

南川あい

 

ゲスト 劇団澤村

澤村一也

 

芝居「釣り忍」

【配役】

南條のぼる‥定次郎

藤間美香‥お半/本家の主人

彩姫‥留

光はじめ‥定次郎の母

澤村一也‥義兄の定吉

ほか

 

あらすじ

 

白金屋の長男の定次郎、今は芸者あがりのお半と暮らしている。そこに留が。赤提灯で知り合った女との中を取り持って欲しいと言ってきた。

 

最初は断る定次郎だが、もう一人いた女が定次郎に惚れてるんで中を取り持つという。色めき立つ定次郎だが、お半に筒抜け。

 

留は追い出されてしまった。根掘り葉掘りじっとりと攻めてくるので定次郎は怒った。

 

焼き餅はこんがり焼けるから美味いんだ。泣き出すお半を慰める定次郎。万事がこの調子。

 

夜に祭りに行くので風呂に出かけた定次郎。そこへ、腹違いの兄の定吉が。弟と別れてくれという。

 

本家から跡目の指名と、母親の体調がすぐれないとのこと。断るお半。しかし火箸で胸をついて死ぬという気迫に押され承知した。今日ぐらい絶ってた酒を飲ませて欲しいと飲むお半。

その酒を飲んで定次郎のことを忘れてやって欲しい‥‥

 

そうこうして、定次郎が帰ってきた。別れ話を切り出すお半。最初は酒を飲んでるので冗談だと受け流していたが、ほとほと愛想が尽きた白金屋にお帰りよと言われる始末。

 

そこへ、義兄があらわれ一緒に帰ってくれと頭までさげる。とうとう、定次郎はおはんと別れる決心をした。

 

仕方なく店に戻る決意をした定次郎に、そのままの姿では私の恥と、おはんが祝言のためにと一針一針縫った紋付袴に着替えさせた。やっぱり白金屋の跡取りだねとおはん。

 

別れ際、定次郎は祭りで買った釣忍が一度も咲いていない。この釣り忍だけははなすなよといい残し、家を後にする定次郎だった。

 

叔父さんがやって来て跡目指名の話切り出す。叔父さんは定吉兄には少しの金を渡して出て行ってもらかうつもりと。

 

それを聞いた定次郎は猛反発。店が傾きかけたとき、地面に頭をこすりつけて、金策に走ったのは母と弟だ。それを少しの金で出て行けとはあんまりだ。それが人間のすることか

 

ついに、想いのたけ言う定次郎はやがて、本家の怒りを買い、母親からは勘当を言い渡されてしまう。それで、勘当なら結構だ。

 

店のことが忙しくていけない兄貴だが祭りは楽しいぞ。勘当を言われて、悲しまない奴がどこにいるのかと泣きながら母に言われたが、定次郎がかぶった面の下は泣いていた。

 

定吉と母の手を結ばせ面をかむり躍りながら店を出ていく定次郎。

 

帰ろうとしたとき道すがらお半と出逢う。咲かなかった釣り忍が咲いたと。これを見ると思い出すので返すと。

 

定次郎は勘当されていくところがないと言うと、面倒見てもらえるかと定次郎。

 

定次郎の母は、お半に息子のことを頼み祝いの金を渡す。定次郎に縁は切れたが血は切れない。何時でも遊びに帰って来いと。

 

母と弟は、お半に深々と頭を下げるのであった。

 

 

舞踊ショー

 

☆ 歌、挨拶‥南條のぼる座長

 

【画像】

明るいユーモアとアドリブ、話題のセンスは天下一品の南條のぼる座長・紀州屋良五郎

▩ 劇団ふじ 香芝天満座 2022/06/18

○ 見てもろておおきに〜まいどおなじみの観劇メモでおます

 

☆ 笑顔の日パート2

 

○ どんな笑いも品格のオブラートに包む、下ネタに流されない品格が魅力。

  喜劇の間合い、冴える殺陣、4代に亘る歴史が光っている。

 

○ この劇場は昼の部+イブニングショーの形式で夜の部はない

 

★ 8.5 に新劇場・勝菊座  神戸市中央区下山手通にオープン予定。

現スーパー跡地に。その他にも新劇場オープン予定あり。関西はすごいね

 

 

メンバー

座長 藤仙太郎

座長 月姫之助

優馬

美月こと

美月楓

美月麻里

美月瑠奈

小月しのぶ

初代 藤ひろし

マンスリーゲスト   座長  大和あつし

 

芝居『旅役者兄弟』


【配役】

 

ふじ仙太郎‥玉三郎

月姫之助‥海老蔵

小月しのぶ‥伊勢屋の婆や

美月こと‥ならず者

大和あつし‥旅役者座長

美月瑠奈‥伊勢屋の娘

ほか

 

<あらすじ>

 

婆やと娘が茶店の前で絡まれたところに助けに入ったヤクザもの。これが凄い面相。ところがからっきしへっぴり腰。

 

倒されてしまう。そこにもう一人の男があらわれて若い連中を成敗する。婆やが名を聞けば一家の玉三郎の‥と言いかけた。

 

それを婆やは早とちり、娘はどうやら玉三郎?にひと目惚れ、しかし、皆までいわなかつたが本当の名は「海老蔵」という。

 

さあ、はなしはややこしいことになった。

喜劇の定石、「勘違い」「あべこべ」がもたらす大騒動。さて、さて、どうなることやら‥

 

座長のもとにやって来た婆や、玉三郎さんと娘の縁談をまとめて欲しいとのねがい。さっそく、座長が海老蔵を使わし話をまとめるように手配したはいいが‥

 

すると、突然婆やがやって来て、どこで婆やが気づいたかの説明もなく「玉三郎さんと海老蔵を入れ替えて欲しい」と座長に掛け合う。

 

いろいろ、悶着はあるが、海老蔵に娘を譲り、玉三郎は旅にでる。

 

 荒っぽい筋立ての芝居に要所要所にくすぐりを入れる手法。ベースは人情劇。

 

 やはり、劇団ふじの見どころは「人情劇」だな

 

 喜劇の日の演目。梅沢富美男が立てた芝居だそうである。

 

所作や大仰な化粧、滑稽なアクションで笑わすのは大衆演劇では、やはり常道なのかもしれないがよく言えば、新鮮なボキャブラリ、時流を捉え風刺の効いた笑いがあって欲しいと思う。

 

やはり、私から見たら喜劇で成功しているのは近江飛龍と都若丸が突出しているように思える。

 

口上挨拶   月姫之助+美月楓+美月瑠奈

 

・今日の外題は梅沢富美男が立てた「旅役者兄弟」という芝居でした。

・演目、イベント紹介

9 菊勝座(神戸・新劇場)11 清水ひかり

・前売り券&グッズ販売

 

 

新歌舞ショー  

・ラストショー  

 

【画像】

大衆演劇は幾たびも通い詰めて見えてくるものがある・紀州屋良五郎