〇まいどおおきに〜活弁メモでおます
※写真はイベントフライヤーから引用
開催日
2019年12月12日(木)
時間
18:30開場 / 19:00開演
出演
坂本頼光(活動写真弁士)
坂本頼光(さかもとらいこう)
中学生の頃に活動弁士の話芸に強く惹かれて、自らも活弁士の道を志すようになる。
1997年に『鞍馬天狗』で初舞台。2000年12月、正式デビュー。
以降、時代劇作品を中心に活弁ライブを行う。
また、自作動画やイラストを用いた活弁パフォーマンスも行っている。
その他、アニメーションの声優、CM、バラエティ番組のナレーション等、活動の幅を広げている。
国立演芸場(独立行政法人日本芸術文化振興会)主催、平成28年度 花形演芸大賞銀賞を受賞し、今後益々の期待が寄せられる。
ピアノ演奏
天宮遥
ゲスト
露の新幸(落語)
上映作品
※
血煙高田馬場
(1928/日活太秦)
原作・監督・脚色:伊藤大輔
赤垣源蔵
(1929/日活太秦)
監督:池田富保
原作・脚色:長谷部武臣
出演:河部五郎、葛木香一、小松みどり、磯川元春 他
実録忠臣蔵
(1926/日活大将軍)
※公開当時のチラシ(片岡一郎氏所有)
原作・監督・脚色:池田富保
出演:尾上松之助、山本嘉一、桂武男、河部五郎 他オールスタア大作
料金
予約:3,000円
当日:3,500円
〇 見終わってため息が出るくらい感動した。この方のしゃべりを聞いていると「小沢昭一」さんの再来かと思った。現在は繁昌亭にも出演されている。「活弁」は再び芸能の位置を占めた。氏がいうように、活弁は演芸と映画のつなぎ役だ。淀川長治、浜村淳は映画解説をその独自の語り口で語る映画をつくりあげ、マルセ太郎、永六輔、趙博も独自の話法と形態模写で語り見せる世界をつくりあげた。
令和の時代になり、坂本賴光さんたち活弁士が映画と話芸が紡ぎあげる新しい世界を見せてくれている。一度、見聞すれば知らず知らずに引き込まれる怪しい世界にたどり着く。
シックなピアノ伴奏が格調高く語りとあまりにも合う。
〇この日上映された無声映画の数々は珠玉の作品だ。尾上松之助、大河内伝次郎の立ち回りの素晴らしさを見れば改めて活き活きとした殺陣の冴えが光っていることがわかる。大衆演劇は無声映画に学ばねばならない。
私が大衆演劇の舞台で復活創造して欲しいと思うのは「連鎖劇」の発展版「新連鎖劇」だ。無声映画+活弁+楽士+芝居のつくりあげる総合芸能だ。連鎖劇は、のちに「新国劇」に発展したように「カツベン」から新しい芸能がうまれる予感がする。
〇 落語 露の新幸 「狼講釈」
・立て板に水のように語り出される数々の講釈が面白く思わず引き込まれると同時に師の力量に感銘。突然、狼が出てきてサゲになるがこのあたりが不思議に面白い。なぜ、狼が庄屋の味方なのかいまだに考えている‥
応に温故知新の世界をカツベンの中にみた・紀州屋良五郎