紀州屋良五郎の大衆演劇・上方芸能 通信

大衆演劇については全国の劇場や公演場所に出かけ、その地での公演の所感・演出効果・劇団の印象を綴ります。さらに大道芸や上方落語、講談、音頭、漫才、見世物、大道芸、放浪芸、映画評についても思いつくままに書き留めてまいります。 末永くのおつきあいをよろしくお願いいたします。

▩ 映画「カツベン」を見た

〇まいどおおきに〜映画メモでおます

 

映画「カツベン」は実におもしろい映画だ。

 

この映画を見るまで活動弁士という存在があった時代を知らない人がたくさんいた事だろう。

 

サイレント映画の時代は日本にはなかったといってもよい。

 

それは活弁士が無声映画に魂を吹き込んでいたからだ。

 

活弁はもう、これ自体がひとつの芸能なのだ。

 

それは、話芸のひとつの形としてのちに漫談・形態模写などの芸能に派生していく。

 

とくにマルセ太郎さんのパントマイム「スクリーンのない映画館」は映画を演じる画期的な表現であった。

 

その芸はのちに趙博さんの「歌うキネマ」として継承される。

 

映画「ホタル」「マルコムX」「キクとイサム」「神様こんにちは」「砂の器」の歌うキネマは多くの人の共感をよんだ。

 

マルセ太郎さんの名演

淀川長治さんの映画解説

 

浜村淳さんの映画解説

 

最新作・カツベン予告編 現在上映中



 

STORY

活動弁士にあこがれてた少年だった主人公がひょんなことから窃盗犯になり警察官から追われる。好きな活動弁士になりすまして泥棒一味の片棒を担ぐ生活で凌ぐ。やがてそんな生活に‥ウンザリしていた染谷俊太郎(成田凌)は一味から逃亡し、とある町の映画館にたどり着く。そこで働くことになった染谷は、今度こそ本当の活動弁士になることができるとワクワクするが、そこは館主夫妻(竹中直人渡辺えり)をはじめ、スターを気取る弁士の茂木貴之(高良健吾)や酒好き弁士の山岡秋聲(永瀬正敏)などくせ者ばかりだった。

キャスト

成田凌黒島結菜永瀬正敏高良健吾音尾琢真徳井優田口浩正正名僕蔵、成河、森田甘路酒井美紀、シャーロット・ケイト・フォックス、上白石萌音城田優草刈民代山本耕史池松壮亮竹中直人渡辺えり井上真央小日向文世竹野内豊

スタッフ

監督:周防正行

上映時間

127