紀州屋良五郎の大衆演劇・上方芸能 通信

大衆演劇については全国の劇場や公演場所に出かけ、その地での公演の所感・演出効果・劇団の印象を綴ります。さらに大道芸や上方落語、講談、音頭、漫才、見世物、大道芸、放浪芸、映画評についても思いつくままに書き留めてまいります。 末永くのおつきあいをよろしくお願いいたします。

▩ 本領発揮・がんばる京弥座長 劇団都 奈良・香芝天満座 2020/01/20

〇見てもろておおきに〜まいどおなじみの観劇メモでおます。(^-^)

〇都京弥座長は芝居が決まるし、女形は優美だ。

まろやかな人柄にも引きつけられる。なぜか気になる劇団都。再び大飛躍を‼

 

〇本日昼は20人余。劇団都と香芝天満座の大入りを願っている。劇団都は大入り10を超え踏ん張っている。座員は少ないが座長の人柄と芸に惚れるファンは関西各地にいる。

 

 

☆香芝天満座スケジュール

2月 真芸座輝龍

3月 花柳願竜劇団

 

メンバー

座長  都京弥

花形  光乃みな

京乃健次郎

京乃さや

京乃夢華

特別出演 千咲大介

特別出演 橘小寅丸

 

顔見せミニショー(20)

 

芝居  「小仏峰五郎」(75)

キャスト

・座長 都京弥‥笹川繁蔵

・光乃みな‥おしげ  火の玉圭介

・京乃健次郎‥塩尻代貸

・京乃さや‥おみね

・京乃夢華‥子分

・千咲大介‥小仏峰五郎

・橘小寅丸‥相ノ川政五郎     

ほか

 

【あらすじ簡略】

 

妹おみねが甲斐甲斐しく女房おしげの世話をしている。そこにやってきた塩尻代貸、強引におしげを苛む。やがて、病のおしげ、精魂つき事切れる。かえってきた峰五郎がこの仇を打つと勇みたつ。それを止める妹おみね。遺恨の為、おみねに手をかけようとした、応にそのとき政五郎が訪ねてくる。

 

場面は飯岡親分の館

やってきた政五郎の応対する火の玉圭介。

笹川繁蔵が相ノ川政五郎と応対しる。

旅の途中で聞いた講釈師のはなしとして峰五郎の一件を語り始める政五郎。すべてを了解した笹川繁蔵が小仏峰五郎と対面する。

ところが、この小仏峰五郎には笹川繁蔵に義理を欠いた昔があった‥しかし、謎めいた縦え話で小仏峰五郎を助けようとする。それと察した政五郎が峰五郎から子を預かり謀を巡らす。

 

*このあと、定番の政五郎と火の玉のコミカルな掛け合いとなるのだが‥残念だが調子に中々乗らず、笑いがかみ合わない、弾けない⤵️本来なら小寅丸の笑い爆弾が炸裂してもよい場面だが、初共演ナノでそうもいかないというところか‥やはり、芝居は悲劇、人情劇より喜劇的処理が一番むずかしい。それはきっと「人」によるところが大きいからだろう。後半の、少しアホ役の火の玉を光乃みなが熱演、小寅丸・政五郎の掛け合いは藤乃かな的アクション演出で笑いに持ち込んでいた。

 

笹川繁蔵が天下に叫ぶ「子供は笹川繁蔵が預かり立派に育てる、女房の仇を打ってこい」と

聞いていた小仏峰五郎に借りたカネまで託して見送る笹川繁蔵。

 

ややあって、政五郎は峰五郎の助っ人にと急ぐ、聞いた笹川繁蔵もまた加勢に向かう。

舞台が広い、立ち回りが映える。

 

激しい果たしあいが始まりそして‥

 

*特別出演もあり厚みのある芝居となった。

Dr.Xのような助っ人大活躍!

千咲大介・橘小寅丸

 

 舞台口上    都京弥 座長

・前売り券&グッズ販売

・橘小寅丸さんとは初共演

・特別出演を得て日頃できない芝居をやりますと演目紹介

 

舞踊ショー  (75)

・橘小寅丸の選曲冴える

・更に扇子さばきもさすがだ。

*扇子さばきで著名なのは

   宝海大空、南條のぼる、そして橘小寅丸だ。

男はつらいよ』の曲で舞う、寅つながりや!

・ラスト  

【画像】

見続けている劇団都・紀州屋良五郎