紀州屋良五郎の大衆演劇・上方芸能 通信

大衆演劇については全国の劇場や公演場所に出かけ、その地での公演の所感・演出効果・劇団の印象を綴ります。さらに大道芸や上方落語、講談、音頭、漫才、見世物、大道芸、放浪芸、映画評についても思いつくままに書き留めてまいります。 末永くのおつきあいをよろしくお願いいたします。

▩ 映画『ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方』を見た

○ まいどおおきに映画メモでおます~

○ 定員202席の座席は3人

〇 この松竹系のシネコンも非常事態宣言後は休館

 

〇 ある日、殺処分になる犬を引取り飼い始めるも鳴き声がうるさいとクレームがあり、ついに家主からも立ち退きを迫られることをきっかけに自分達と犬がくらす場を農場づくりにかける。

そこで見えてきたものは、自然と動物たちが共生していきる世界だった。牛糞から出されるものが飼料となり、肥沃な土壌をつくる。全ての植物、動物たちも循環、連鎖の中で生かされていることに気づく。ウイルスに振り回されている日常にほっと光を見るような映画だ。ウイルスとの戦いー果たしてそうだろうか、人体に危害を加えるように見えているが実は人がそれを取り込み共生して生きるというのが「抗体」の考え方だ。順応と変易は毒から薬を生み出す考え方に通じる。きっと身体の中にウイルスを静める力があるに違いないと気づかせる映画だ。いろいろあっても人類は生き延びてきた。世の中に役割を持たないものは現れないと思う。恐れて計りじゃなくて時代と出来事の謎が知りたい。今一番、乏しいのは生きる強さと時代を見る眼と自信だ。

 

 

 

STORY

映画制作者のジョンと料理家のモリー夫妻は、殺処分寸前だった犬のトッドとロサンゼルスのアパートで暮らしていたが、トッドの鳴き声が原因で追い出されてしまう。そこで彼らは、本当に体にいい食べ物を育てるために農場を立ち上げることに決め、愛犬と共に郊外に移住する。

キャスト

ジョン・チェスター、モリー・チェスター、トッド、動物たち

スタッフ

監督:ジョン・チェスター
製作:サンドラ・キーツ
製作総指揮:ローリー・デヴィッド、エリカ・メッサー
脚本:マーク・モンロー

 

 

体にいる数百兆個以上の微生物は健康を守ってくれるパートナー
長崎大学 感染症ニュース 2018年2月

常在菌は皮膚にもいます。皮膚は体の表面を覆う最大の器官で、外からの異物の侵入を防ぐバリアでもあります。皮脂や汗に加え、皮膚常在菌が作る物質が皮膚の表面を弱酸性に保ち、病原菌の感染を防いでいます。皮膚には約 1000種類の常在菌がいますが 、主なものは3つです 。

皮膚表面や毛穴にいる表皮ブドウ球菌と、皮脂腺にいるアクネ桿菌は、汗や皮脂を食べてグリセリン脂肪酸、プロピオン酸を作り、肌を弱酸性に保ちます。三つ目の黄色ブドウ球菌は病原性が強く、皮膚がアルカリ性になると増殖して皮膚炎などを引き起こしますが、表皮ブドウ球菌とアクネ桿菌が黄色ブドウ球菌の増殖を抑えています。この3つの細菌を含む多くの種類の常在菌がバランスを保ちながら、私たちの体を守っているのです。

口の中にも約700種類、2000億個の細菌が住んでいます。生まれた直後から、母親など近親者からうつされた細菌が歯の表面や粘膜に住みつき、「バイオフィルム 」という細菌の固まりを作ります。この固まりの多くは歯の表面にあり、外からやって来た病原微生物などが口の中に定着することを防ぎます。

以下は、慶応大学の福田真嗣特任教授の書かれたコラムです。
「腸存共栄」の未来
朝日新聞 2019/08/08


菌と聞くと、ばい菌や汚いもの、悪いものと思いがちではないでしょうか。近年では、デパートや公共施設などあらゆる場所に、消毒用アルコールが「ご自由にお使い下さい」と、置いてあります。私は、このことに少し懸念を抱いています。


それらはもちろん、悪い菌やウイルスを抑える目的で置かれているのですが、悪い菌が死ぬということは、私たちの体に常在している良い菌まで殺してしまうわけです。


そのため、手のひらにアルコールをシュッと吹きかけると、常在菌で覆われていた手のひらの細菌叢が焼け野原のようになり、部分的に菌がいない状態がつくられます。そこに、悪い菌が最初に付着すると、それらが一気に増殖してしまう恐れがあるわけです。

 

引用終わり

今、毎日ながされるコロナの報道で私が一番気をつけていることは鵜呑みせず自分の頭で考えてみることです。いろんな角度から見直してみることです。自分のオリジナルな対処の仕方、考えをもつことがとても大切に思えます。