紀州屋良五郎の大衆演劇・上方芸能 通信

大衆演劇については全国の劇場や公演場所に出かけ、その地での公演の所感・演出効果・劇団の印象を綴ります。さらに大道芸や上方落語、講談、音頭、漫才、見世物、大道芸、放浪芸、映画評についても思いつくままに書き留めてまいります。 末永くのおつきあいをよろしくお願いいたします。

▩ 入団希望者が続き人材羽ばたく劇団 都若丸劇団 朝日劇場 2020/07/16

〇見てもろておおきに〜まいどおなじみの観劇メモでおます。東京は感染者286を超える。

 

閑散とする新世界界隈

 

 

 

 〇都若丸劇団はこの朝日劇場2カ月連続公演が定番になっている。

 

〇福岡、岡山、神戸、大阪、京都、横浜、東京と全国主要都市を中心に公演を続ける数少ない劇団。中でも関西は梅田呉服座、京橋羅い舞座、朝日劇場、新開地劇場の4劇場5か月の公演サイクルだ。

 

〇一年ぶりの都若丸劇団、通算で150回。

 

桂文枝師匠も足を運ぶのが都若丸劇団

 

〇本日から期待の若手座長、劇団殿下、六三四殿下座長と劇団勇舞の中村時太郎座長が参加。

お二人の座長さんは都若丸劇団、若丸座長の大ファンでもあり、休みの日には席を予約して観劇も。

 

〇満席大入り予約で開演45分前で大半埋まる。これが連日なのだ。

 

〇劇団、劇場ともに完全な感染対策。検温、消毒、換気、大阪コロナ追跡システムの掲示

 

朝日劇場のスケジュール

 

以下は入場者に奨励する大阪コロナ追跡システム登録

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〇これだけの影響がありながら止まらない都若丸劇団はまさに大衆演劇界の進撃の巨人

*都若丸劇団の特徴

※一人一人の座員の見せ場がある

タペストリーもオールスター

※総力戦で舞台をやっている

※笑いベースの劇団

 

〇画像掲載はありません。

・都若丸劇団方針により、写真はOKだがSNSの発信NG

・今日もすべて予約済。

 

朝日劇場は現在、橋本土地興業の貸劇場になっている。劇団がここを借りる。劇団の自主公演の形だ。入場料は劇団が決める。だいたいここを使う劇団は、1800円なのだが都若丸劇団は1700円となっている。

前売り券販売はなし。当日、前売り同一料金。販売時間なくして内容充実。

*グッズ、DVDは特設コーナーで販売

 

〇一人一人の役者の見せ場がきっちりある芝居

 

〇ゲスト参加の座長

中村時太郎(劇団勇舞)

六三四殿下(劇団殿下)

 

☆メンバー   (劇場のタペストリーによる)

座長 都若丸

副座長 都剛

花形 都星矢

都舞斗

都紗助 

都雅輝

あきら

都颯貴

城月ひかる

キャプテン 都城太郎

ほか

 

 

芝居からスタート

 

 

☆芝居「清水港に来た男」

 

《あらすじ風のメモ》

 

第一部 お芝居 『清水港に来た男』 全四景

 

第一景 おしげとお花の茶店 

第二景 赤羽屋の家

第三景 赤羽親分が鼻骨を折られたとある場所

第四景 清水次郎長の家

 

★キャスト とながれ

赤羽屋親分 = 座長若丸 

清水の次郎長の兄弟分

・可愛いお花にぞっこん、下心で金を貸す

・追分の三五郎に鼻骨を折られる

子分 = ゆかり、あきら、雅輝、颯貴、海悟、松永 

 

追分の三五郎 = 花形星矢 

遠州 森の石松 = 舞斗 

 

清水次郎長親分 = キャプテン城太郎 

大政 =副座長 

子分 =英樹、紗助、山田 

 

茶店の姉さん おしげ(赤羽親分から借金) =

おしげの可愛い妹 お花 (赤羽に借金のかたに拉致される) = 

 

*卓抜したユーモアと笑いのツボをつくアドリブ      コロナ怖いのにお客様は多いとアドリブの座長

 

舞踊ショー   

 

劇団都は群舞に際立つオリジナリティ

陣容が多いだけでなく練習の積み重ねが光る

ショーの途中に‥座長トーク

 

【口上    都若丸座長】

極めて抜きん出る若丸座長のトーク  

 

・歌手さだまさしが「噺歌集」というトークをまとめた本を何冊もだすぐらいである。まさに、そのさだまさしに勝ると言えるぐらいトークが決まるのが都若丸である。

 

・コロナがふたたび蔓延してきました。劇場で感染と伝えられると大衆演劇は大丈夫かとメディアが報じます。皆さん、大衆演劇を話題にするのはこんな時か税金のときぐらいですと座長。

 

・コロナ禍でのゲスト出演、応援に一言

・東京で感染の拡大が続く中、関東からゲストを呼ぶ劇団があるが今はやはり自粛すべきだとおもう。よばれていく方も苦しくとも今の場所でやるべきだと座長。共感出来るがそこにはいろいろあるだろう。

 

・二人の若い座長を紹介、二人とも都若丸座長の女形にあこがれ席を取って都若丸劇団を見に来てくれていたと。こんなうれしいことはない。

 

・中村時太郎(劇団勇舞)座長は大井川娯楽センターで見て以来若丸座長が女性だと思っていたと思い出語る。21歳の六三四殿下(劇団殿下)座長も子どもの頃から見ていましたと返し、そうだよね38年も役者人生をやってきたからねと若丸座長が微笑む。

 

・大阪ミナミの親しい店もコロナ禍でたくさん閉店した。安心していけるのは親しいお寿司屋さんと自分の店だけです。やはり心配だから安心できるところしかいけないよと若丸座長。

 

・恒例ミックスジュースタイム

 

〇ラスト舞踊

『修羅の如く』

 

今日も絶好調明日も絶好調、都若丸劇団

 万歳!!紀州屋良五郎