☆見てもろておおきに〜まいどおなじみの観劇メモでおます
☆充実した音響・照明だ。
☆老舗劇団の四代目襲名以来見続けてきた
☆毎週火曜日は昼のみの公演
☆四代目市川ひと丸18才。堂々としたものだ。天晴れ。現在日本最年少。座長トークもとても18才には思えない。
☆メンバー
座長 四代目市川ひと丸
総大将 二代目南條すゝむ(三代目市川ひと丸)
市川とゝ丸
市川優斗
市川美恋
愛川さくら
ほか
ゲスト出演
劇団魁より、二代目座長 南條たいき
南條千花、南條日和
*祖父・父・息子のⅢ世代劇団。
【梅南座スケジュール】
9月 新川劇団
10月 劇団輝
【市川ひと丸劇団スケジュール】
9月 岡山・桃太郎温泉
☆顔見せミニショー
・オール演歌で舞う
・ラストはよさこいソーラン
・エネルギッシュな三姉弟
☆芝居 『心もよう』
配役
大工親方‥南條たいき
母‥愛川さくら
め狐嫁おたか‥市川美恋
いせや壇那‥南條すゝむ
弟佐太郎‥座長ひと丸
【あらすじ】
・嫁が姑をいびる話だ。実に巧みな芝居展開。
・日頃から女狐と言われる嫁の尻にひかれる壇那。誰からもその母への扱いが気にさわる程であった。大阪の人情喜劇の色合いがにじみ出る芝居になっている。
よく演じられる意地悪婆さんの筋立てに似ている。違うのは古いタイプの芝居を演じるのが10代の若手という点だ。
違和感なく相応の年齢に見えるのは技量と才能の為せる技だ。キレのあるセリフにメリハリのきいた芝居とても最年少座長には思えない。
語彙も冴えアドリブも巧みだ。
一人語りで嘆く母、そんなときだ
島から帰ってきた座長ひと丸が登場。第一声‥
「ここらあたりもすっかり変わっちまったな、十年ひと昔とはよく言ったもんだ。ずいぶん変わってしまった」とつぶやきながらやってきた佐太郎と母がバッタリ対面。
長い歳月があったが、そこは血の通う母と子、世帯をもったはいいが母の皺に苦労の跡がある。佐太郎は見逃さずに察知した。嫁が引き裂く母の情愛、きっとおふくろはつらい思いが募っているに違いない。
順々と人の道を説く兄。
兄が弟を諫め孝養の道を説く、現代だからこそあって欲しい芝居だ。
*目で語る力強い芝居が座長ひと丸の魅力ナノだ。
佐太郎は自らが島送りになった来歴を流れるように語り始める‥ここが山場だ。‥兄の諫めに歯向かう弟、困り果てた母がやむにやまれず取り出したのは亡夫の位牌だった‥
古きよき日本の道徳心は今も大衆演劇の古典的芝居の中にしっかり息づいているとみた。
美しい日本を語るなら大衆演劇の世界だけだ。
だけどこんな芝居をやる劇団も年々少なくなっているのは残念なことだ。
ぜひ最若手役者が魅せる人情芝居の世界に多くの人がふれて欲しいと願う。
信二郎!一年たったらまた会おうぜ‼ セリフが泣かせる
☆口上挨拶 市川ひと丸座長+すゝむ総大将座長
・まわりは激戦区で猛獣計りの劇団(どこや猛獣は…ワシがやっつけたる)、こっちは兎みたいな劇団で中々大阪には戻れません。大阪は年1回です。兎は寂しいと死にます。猛獣よりどうかこちらへよろしくお願いいたします。とユーモアで和ませる総大将。
・座長になって3年目
・前売り券&グッズ販売
☆グランドショー
★ラストショー「JOKER」
「Joker!」任侠・唐獅子牡丹風演出
舞台に登場する大勢の悪党たち。ひと丸は刺青も鮮やかに斬りまくる。
【画像】
オーエス劇場の襲名から3年、ますます力量が光る座長だ・紀州屋良五郎