紀州屋良五郎の大衆演劇・上方芸能 通信

大衆演劇については全国の劇場や公演場所に出かけ、その地での公演の所感・演出効果・劇団の印象を綴ります。さらに大道芸や上方落語、講談、音頭、漫才、見世物、大道芸、放浪芸、映画評についても思いつくままに書き留めてまいります。 末永くのおつきあいをよろしくお願いいたします。

▩ 華ある役者・勢揃いの競演 劇団鯱 鈴成り座 2020/08/14

〇見てもろておおきに〜まいどおなじみの観劇メモでおます

〇大入り昼夜全席(ソーシャル配席)桟敷まで満員+補助席も

〇座長・朝陽政次は心遊會々長

〇光彩放つ兜獅子丸!その他重厚なゲストによる特別公演。

集客力は役者の個人人気によることを感じる劇団である。

 

鈴成り座 スケジュール

09 賀美座

10 劇団錦  錦はやと

 

 

 

劇団スケジュール

9 三吉演芸場(横浜)

 

メンバー

座長 朝陽政次

若座長 兜獅子丸

葵翔太郎

兜蛇々丸

兜天馬

美奈月好次

 

ゲスト

劇団KAZUMA  

座長 藤美一馬

優伎座 

 

優伎座  座長 市川英儒

英昇龍

英永麗

 

〇芝居からスタート

 

芝居「天保水滸伝  笹川の花会」

 

【芝居あらすじ】引用参照 大衆演劇探訪記

笹川繁蔵主催による花会の案内状が助五郎に届いた。花会というのは親分だけが集まる博奕の会で、近隣の親分衆を集めるとあって主催する親分にとっては名をあげる大きいチャンス。花会には各親分が大金を持ち寄る。繁蔵は飢饉に困窮する農民を救うという名目で花会を開いたのであった。
助五郎は敵対視している繁蔵が開く花会がおもしろくない。子分の洲崎の政吉に代理出席を命じて義理(奉納金)として5両というはした金を託す。
会場の十一屋に赴く政吉。国定忠治・大前田英五郎といった大侠客も来ている。各親分が持参した義理が貼り出される。どれも五十両・百両といった大金である。親分の名代としてわずかな金しか持参しなかった政吉は、身が縮む思いで義理の金額が発表されるのを聞いている。が、政吉はそれを聞いて驚いた。飯岡助五郎金100両、代貸洲崎の政吉金50両、飯岡若衆一同金50両との発表。政吉はこれが繁蔵のはからいだと気づく。

 
劇団鯱の場合

・それぞれの場面がバランスよく簡潔に構成されていると言えばそれまでだ。およそ、やくざ渡世は斬ったはったの命のやりとりと駆け引き、そして、その緊迫感と温情。息つく間もない命のやりとりが何故芝居に滲みでないのか‥‥政吉の命が泣いているように思われてならない。政吉と女房に重点がおかれているかに見えるがやはり親分への恩愛と恥を重んずる「任侠道」に見どころが欲しかったところだ。

・情念派としてはひと味もふた味もたりない思いで残念であった。

 

 

 

 

 

 舞台口上   朝陽政次  座長

・演目紹介  プリント配布

・前売り券&グッズ販売

 

 

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 舞踊ショー

・素晴らしい変化とフォーメーション群舞に見どころ

・ラスト  

 

【画像】

贅を尽くした華麗な舞台は幅広い女性ファンを魅了するだろう・紀州屋良五郎