紀州屋良五郎の大衆演劇・上方芸能 通信

大衆演劇については全国の劇場や公演場所に出かけ、その地での公演の所感・演出効果・劇団の印象を綴ります。さらに大道芸や上方落語、講談、音頭、漫才、見世物、大道芸、放浪芸、映画評についても思いつくままに書き留めてまいります。 末永くのおつきあいをよろしくお願いいたします。

▩ 完全燃焼の賀美座(不動倭)横浜へ乗り込む 鈴成り座 2020/09/27

まいどおおきに〜観劇メモでおます。

★ 写真、動画、ジャンジャンお撮りくださいとのアナウンス!Netにアップ O.K.です。

 

なんでこんなおもろいのか分からんけど、とにかくおもろいから見てほしい賀美座。

 

昨日と今日はフィフス 5の大入りだ!

本日で今月、88回目の大入りだ! 劇場の記録は塗り替えられたな。座長の目標は100

 

 

ショー写真撮影のSNS UPが解禁となった!

千秋楽前日、social distanceに配慮しつつも

補助椅子、桟敷も満杯盛況。

 

拍手、ハンチョウと飛び、飛び、飛び‥コロナ禍の中、最盛期を超えるような熱狂的な舞台が繰り広げられている!

 

座長はハイテクを使いこなす猛者でもある。最新鋭のメカには目がない。YouTube発信力もトップを快走。

 

芝居で魅せ、ショーで楽しませる賀美座

全世代(若い人たちから高齢者まで)が集まりカンゲキする劇団は極めて少ない。その代表格が賀美座だ。なぜか、なんともいえない座長のフレンドリーさなのだ。一人の心を掴む技は一流だ。

 

桜咲りえさんのテーマ曲「よろこび」でオープニング

 

劇団スケジュール

10 三吉演芸場(横浜)

 

鈴成り座スケジュール

10 劇団錦

11 劇団花組むらさき

 

メンバー

座長 不動倭

代表 勝小虎

若手リーダー  宝華紗宮子

宝華弥寿

叶夕晏 

叶夕茶々

叶タ優々

叶タ純々

心動亘

心動那月花

彪華

 

ほか

          

顔見せミニショー

・群舞  〜ラスト「ガイヤ」まで

・劇場空間を生かす演出は群を抜く

・新感覚の振付も秀逸、エネルギッシュなだけでなく随所にコミカルな笑いを織り込み盛り上げていく舞台

 

ほか

 

芝居『小豆島』

キャスト

勝小虎‥網元で佐三郎の父

座長‥直江の兄

宝華弥寿‥おばちゃん

叶夕晏直江

叶夕茶々‥村人

宝華紗宮子‥村人

彪華‥佐三郎

ほか

 

【あらすじ】

 

芝居の舞台は小豆島。

東京の大学に行った網元の息子がめでたく東大医学部を出て医者になって小豆島に帰ってきた。

 

父は小豆島に病院を建て、地域医療に貢献したいという思いをもっていた。息子に医学を学ばせ医者にするという。更には、息子には彼が産まれる前から父親が決めていた許嫁・直江がいた。

 

その許嫁の父と網元が親しくて、互いの子供たちを一緒にさせるという約束があった。

 

その許嫁というのが器量良しではなく、知恵も足らない。また両親が早く亡くなっているので、網元の下で働く兄が父代わりで育てたのだけど、家は貧しさの極地。

 

思いあまった兄は、縁談が不釣り合いということで、網元に断わりに行く。策を練り、網元と二人で芝居をし、それで網元の息子に縁談を諦めさせるという寸法。

 

帰宅した息子とそれをよろこぶ父の網元。そこへ許嫁とその兄が祝いにとぼた餅を持って訪れる。

 

息子は親の決めた許嫁を娶ることに意義がない様子。むしろ喜んでいる。

許嫁に婚約指輪まで持って帰ってきている。

 

網元と息子の許嫁の兄との苦肉の芝居。

なんとか縁談を破談にしようとしたが目論見はみごとに外れる。

 

息子は、「許嫁と一緒になるために、父の元を離れ二人で暮らす」とまで言い切る。

許嫁の兄はこれが芝居だったと明かす。

 

ここからが見もの、兄が手みやげに持ってきたぼた餅の箱を明けると、そこには大枚300万円の札束。

 

それは多三郎が妹のためにと身を粉にして働き、こつこつ貯めたものだった。

感動する網元。二人はめでたく結ばれる。

 

*ここまでが一般的な筋立て

 

*ところが賀美座。ちょっと違う‥どこがどう違うかご自分で、劇場で見聞を

 

*貧乏人のさだと言われながら生きてきた兄の一生は妹・直江の為にあった。それが支えだったのだ。その「こころ」を受け止める多三郎。泣けます。笑えます。やはり、賀美座は違う。

 

*直江と兄の掛け合いが絶妙で場内大爆笑。この芝居なかなか、こうはいかない。

座長の爆発力が笑いの源泉だ。次々飛び出すアドリブには満場を引き込む力がある。

 

最高の「小豆島」に出会えた。不動倭座長ありがとう。

都若丸を超えるのはひょっとして「賀美座」かもしれないという気がしてきた。

 

どこが違うかて?

 

今の大衆演劇の劇団の中で、きっちり泣かして笑わす芝居ができる劇団は極めて少ないからだ。

 

口上挨拶    座長 不動倭

・今日は5つの大入りを頂きました。夜は今日が千秋楽です。明日までになります。

ほんとうに皆さんありがとうございました。たのしい1ヶ月でした。(大拍手)

明日の昼が終われば6時間ぶっ飛ばして横浜に向かいます。

明日来れない方もたくさんいるので千秋楽と思って今夜はかっ飛ばしていきますよ。

 

グランドショー  

・オープニングは桜咲りえさんの曲

・群舞が鮮やかに決まる賀美座

・コント、組ショー、相舞踊、個人舞踊、群舞、あらゆるバリュエーションと演出、選曲の全てが素晴らしい。

ラストショー  『生きる限り』

 

*アンコール

座長のあついコメント

お昼は札止め、夜も超満員、ありがとうございました。

アゼチョでお別れです  総立ちの客席!

 

【画像】

 

 

 

 

 


 

 

 

 


 

 

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熱き舞台の熱狂が伝わる完全燃焼の賀美座、関東、横浜、神奈川の皆さま必見Desu・紀州屋良五郎