紀州屋良五郎の大衆演劇・上方芸能 通信

大衆演劇については全国の劇場や公演場所に出かけ、その地での公演の所感・演出効果・劇団の印象を綴ります。さらに大道芸や上方落語、講談、音頭、漫才、見世物、大道芸、放浪芸、映画評についても思いつくままに書き留めてまいります。 末永くのおつきあいをよろしくお願いいたします。

▩ 華ある座長とパワフルな舞台 劇団丞弥 梅南座 2020/11/05

〇見てもろておおきに〜まいどおなじみの観劇メモでおます。

〇昨年10月に和歌山・七福座で旗揚げした劇団丞弥、劇団天華にいた澤村丞弥が立ち上げた劇団だ

 〇 5日現在大入り10を超える

 

南座スケジュール

12 紅劇団

01 嵐山瞳太郎劇団

 

 

 

 

メンバー

座長 澤村丞弥

澤村すばる

澤村静華

澤村蛍

澤村琉希

澤村花音

澤村琴音

恋月彩圭

ほか

 

ゲスト出演

【劇団澤村 若座長】*今月

天海翼

 

【優木劇団】

座長  優木誠

花形  優木直弥

ほか

 

 

顔見せミニショー

 

芝居「おしどり道中」

(引用・Mr.BOOさんBlogより  Thanks )

 

浅間の喜太郎は、上総屋の親分正面から勝負を挑む。しかし、女の為だと言うことが分かり親分は自ら腹をつく。金までもらう始末。「田舎に帰って堅気になりなせぇ。早く行かないと息子たちが帰ってくる。」喜太郎は生まれ在所の浅間山の麓へ。

 

 生まれ在所につき実家に帰るが、母親に勘当を解いてもらえない。3年前に村の公金を持ち逃げしていたのだ。それの せいで父親も死んだ。せめて父親に詫びを言いたいと、位牌に手を合わす。

 

その時追手が。身を隠す喜太郎。追手は、息子の居所を聞くが来ていないと言い張 る。そこへ殺された上総屋の若親分が。同じことを聞いたら今度はあそこに隠れていると。観念して出てきた喜太郎。一晩命を預けさせてくれ。親孝行がしたい と。翌明六つの辻堂の前で待ち合わせに。なんとか勘当を解いてもらおうとするが、母親は承知しない。仕方がないので辻堂に向かおうとすると、喧嘩に裾が邪魔になるだろうと、自分の編んだ縄を渡した。それを襷に辻堂へ向かう。気が気でない母親は、結局後を追う。

 

 辻堂の前、どすに歯止めをする喜太郎。上総屋一味が来て斬り合いに。そこへ若親分が待ったをかける。喜太郎のどす に歯止めをかけてるのを見て、事情を聞いた。母親に勘当を解いてもらえないんで親孝行ができない。死んだほうがましだという。いい覚悟だと斬ろうとする が、途中できるのをやめた。父親が今際の際に言ったのは、斬られたのは喜太郎だが、悪いのは川島甚五郎だと言っていたと。喜太郎を許し、勘当を解いてもらうためひと芝居打つことに。

 

 母親がやってきた。親分さん息子は。切り刻んで細切れにし、池に掘り込んだと。嘆く母親。弔いもできないと。若親分が、生きていればどうすると聞くと、許すと。それを聞いた若親分、息子を引き入れたとたん母親の態度が急変、また拒絶した。

 

親孝行が出来ないのなら斬ってくれと頼む喜太郎。構える若親分。待ってくれ、いくら親不孝な息子でも目の前で斬られるのは忍びないと。やっと勘当を解いて貰った。

 

そこに鳥追い女がぶ つかてきた。よく見るとおしな。病がよくなり、喜太郎を追いかけてきたと。浅間山に朝日が反射するのであった。

 

 外題は浅間の喜太郎とそのままの方が多い。しかし喜太郎の主人公の芝居は一体何本あるんやろう。芝居自体は喜劇に振っていて、まずまず受けていた。息子の帰りを待っているのに素直になれない母親。最後の最期でようやく許す。

 

 

浅間の喜太郎‥天海翼

母‥澤村丞弥

上総一家若親分新太郎‥優木直弥

上総一家親分‥優木誠

鳥追い女おしな‥澤村静華

ほか

 

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・力注ぐ優木劇団。

・やはり芝居が大衆演劇の肝だ。

・しかし、援軍あっての芝居。

    座長支える男性陣が急務

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口上挨拶  天海翼

・イベント、演目プリントつくりました

・座長のトークはとても巧み

・前売り券&グッズ販売

【演目プリント】

 

*休演日は16日

 

 

舞踊ショー  

・オールメンバー

Lemon  天海翼 

・人間劇場  座長

・ほか

・ラスト舞踊‥

 

【劇団スケジュール】

12 なし

  

【画像】

技量あるメンバーが公演を支える、未来の大器・優木直弥、飛び立て澤村の逸材・天海翼・紀州屋良五郎