紀州屋良五郎の大衆演劇・上方芸能 通信 はてな版

大衆演劇については全国の劇場や公演場所に出かけ、その地での公演の所感・演出効果・劇団の印象を綴ります。さらに大道芸や上方落語、講談、音頭、漫才、見世物、大道芸、放浪芸、映画評についても思いつくままに書き留めてまいります。 末永くのおつきあいをよろしくお願いいたします。

▩ 映画『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』を見た

◯ まいどおおきに~映画メモでおます 

柄本明の怪演が光る映画だ。刑事役のふたり、綾野剛北川景子のスピード感ある演技は見る人をぐいぐい引き込む。 安楽死は難しいテーマだ。我が国ではその関係の法律は存在しないが国が変われば合法になる。もし、いわいる安楽死が合法ならこの映画は成り立たない。 安楽死は現代にあっては微妙なテーマだ。安楽死とは異なる立場に立つ尊厳死については我が国でも法整備のコンセンサスが整いはじめている。延命のためのあらゆる処置を望む人と痛み・苦痛の緩和を望む人の立場、考えは異なる。元気なときに終末期の医療のあり方を自らが考えておく時代に入った。 ☆ドクター・デスを河川敷のホームレスであったという設定はあまりいただけない。できれば医師資格のある人物とした方が興味がそそる。カネ目当てではなく単なる快楽殺人であることがはっきりとわかる後半部分で底の浅さが露呈し、いささか興味が失せた。 

☆少なくとも前半は、身内に難病患者を看取った人がみれば気持ちがくみ取れるほどよく出来ている。しかし、そもそも、死の決定権は誰にあるのであろうか。

 

 

☆移植・安楽死という重いテーマを投げかけた映画は貴重である

 

☆哲学的・思想的課題を含むが私は治療者としての医師と法だけで決められないと思っている。現代においては患者の意思が最も重んじられなければならない時代に入ったとみるべきだ。

 

☆やがて、コンセンサスが得られれば日本でも尊厳死(消極的安楽死)については法制化されるであろう。いずれにしても現行の脳死臓器移植には反対である。

脳死は人の死にあらずその判定に基づく移植には問題がある。人工臓器の開発こそ本来のあり方である。

  STORY

警視庁捜査一課の敏腕刑事である犬養隼人(綾野剛)は、バディである高千穂明日香(北川景子)と共に終末期患者が次々と不審死を遂げる事件を追う。捜査を進める中、依頼を受けては終末期患者に安楽死をさせる「ドクター・デス」と呼ばれる謎の医師がいることが判明。苦しませることなく、被害者たちの命を奪っていくドクター・デスの目的と正体を探る犬養と高千穂だったが、腎臓病に苦しむ犬養の娘・沙耶香が、ドクター・デスに自分の安楽死を依頼してしまう。

キャスト

綾野剛北川景子、岡田健史、前野朋哉青山美郷石黒賢

スタッフ

原作:中山七里
監督:深川栄洋
主題歌:[ALEXANDROS]

上映時間121分