◎ まいどおおきに映画メモでおます~
◎ 所感
手塚治虫が1970年に発表した大人向け漫画「ばるぼら」の実写化作品。稲垣吾郎と二階堂ふみが素晴らしい演技で魅せる。監督は実子の手塚眞。
異常性欲に悩まされている人気小説家・美倉洋介は、新宿駅の片隅で、酔っ払ったホームレスのような少女ばるぼらと出会い、自宅に連れて帰ることに。
ところが次第にこの「ばるぼら」に魅入られてしまう。
夢と現実が行き交う中で次第に新しい境地を拓くように見え自己愛に溺れる。
創作の力を得たかに見えるも「ばるぼら」が離れるとそこは虚脱と虚無の世界が待っているだけだった。
手塚治虫の天才的作風の一端をこの作品に見た。