紀州屋良五郎の大衆演劇・上方芸能 通信

大衆演劇については全国の劇場や公演場所に出かけ、その地での公演の所感・演出効果・劇団の印象を綴ります。さらに大道芸や上方落語、講談、音頭、漫才、見世物、大道芸、放浪芸、映画評についても思いつくままに書き留めてまいります。 末永くのおつきあいをよろしくお願いいたします。

▩ 映画『ばるぼら』を見た

◎ まいどおおきに映画メモでおます~

 

 

◎ 所感

手塚治虫が1970年に発表した大人向け漫画「ばるぼら」の実写化作品。稲垣吾郎二階堂ふみが素晴らしい演技で魅せる。監督は実子の手塚眞

異常性欲に悩まされている人気小説家・美倉洋介は、新宿駅の片隅で、酔っ払ったホームレスのような少女ばるぼらと出会い、自宅に連れて帰ることに。

ところが次第にこの「ばるぼら」に魅入られてしまう。

夢と現実が行き交う中で次第に新しい境地を拓くように見え自己愛に溺れる。

創作の力を得たかに見えるも「ばるぼら」が離れるとそこは虚脱と虚無の世界が待っているだけだった。

 

手塚治虫の天才的作風の一端をこの作品に見た。

 

 

 

 

STORY

作家として活躍する美倉洋介は新宿駅の片隅で、ばるぼらという酩酊状態の少女と遭遇する。洋介は、見た目がホームレスのような彼女を自宅に連れて帰る。だらしなく常に酒を飲んでいるばるぼらにあきれながらも、洋介は彼女の不思議な魅力に惹(ひ)かれていく。何より、彼女と一緒にいると新しい小説を書く意欲が湧くのだった。

キャスト

稲垣吾郎二階堂ふみ、渋川清彦、石橋静河、美波、大谷亮介、ISSAY、片山萌美渡辺えり

スタッフ

監督・編集:手塚眞
撮影監督:クリストファー・ドイル、蔡高比
原作:手塚治虫
脚本:黒沢久子
プロデュース:古賀俊輔
プロデューサー:アダム・トレル、姫田伸也
美術統括:磯見俊裕
衣装:柘植伊佐夫

上映時間
100分