◯ まいどおおきに映画メモでおます~コロナ禍の中の災害を想定して見る
秦建日子の小説「And so this is Xmas」を原作に描くサスペンス。
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- STORY
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クリスマスイブの12月24日、東京・恵比寿に爆弾を仕掛けたという電話がテレビ局にかかってくる。半ば疑いながら中継に向かった来栖公太(井之脇海)と、ちょうどその場所に居合わせた主婦の山口アイコ(石田ゆり子)の二人は犯人のわなにはまり、実行犯に仕立てあげられる。朝比奈仁(佐藤浩市)がその様子を遠巻きに眺める中、爆発が起き、次回の犯行予告が動画サイトに投稿される。
- キャスト
- スタッフ
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監督:波多野貴文
原作:秦建日子
脚本:山浦雅大
音楽:大間々昂
エンディングソング:Awich
企画:阿比留一彦、紀伊宗之
エグゼクティブプロデューサー:石黒研三、安藤親広
プロデューサー:在原遥子、川田亮、長谷川晴彦、小柳智則
音楽プロデューサー:津島玄一、水田大介
宣伝プロデューサー:田口和也
撮影:山田康介
照明:渡部嘉
録音:植村貴弘
美術:黒瀧きみえ
装飾:石田満美
編集:穗垣順之助
VFXプロデューサー:赤羽智史
衣装:加藤優香利
スタイリスト:藤井享子
ヘアメイク:酒井啓介
スクリプター:目黒亜希子
選曲:藤村義孝
音響効果:大河原将
スタントコーディネーター:富田稔
スケジュール:湯浅真
助監督:伊野部陽平
制作担当:蓮見宗一郎 -
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【私の見たまま】
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危機管理のシミュレーションとして見ると面白い。特撮は今一歩だがコロナ禍の中でこのような災害に巻き込まれたら、病院はどうなる?と想像を巡らすと背筋が寒くなる。津波、地震などが複合的に発生すればたいへんな被害になる。
しかし、ありうることだ。
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知恵を集めた医療体制はいつの場合も最重要だ。経済と感染対策のバランスとかいいながら何も手が打てない日本がテロや有事や災害に取り組めるのかを考えるには恰好の教材になる映画だ。
犯人が何故犯行に及んだかその一端が描かれる。国連の平和維持活動に出動した自衛官が初めてみた悲惨な戦争の傷跡、少女が受ける過酷な現実に何も出来ない自身の非力を知る。
その思いを胸に刻んだ妻がふと耳にした首相の「わが国は戦争のできる国にならねばならない」との言葉から犯行に及ぶ。平和維持活動でみた壊れゆく現実、もがきながら自死した夫の復讐として首相との直接対話をする手だてとしてのテロ行為へ踏み出す。飛躍はあるが今までにない設定と激しい爆破シーンは時の経つのを忘れさせる迫力があった。
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