紀州屋良五郎の大衆演劇・上方芸能 通信

大衆演劇については全国の劇場や公演場所に出かけ、その地での公演の所感・演出効果・劇団の印象を綴ります。さらに大道芸や上方落語、講談、音頭、漫才、見世物、大道芸、放浪芸、映画評についても思いつくままに書き留めてまいります。 末永くのおつきあいをよろしくお願いいたします。

▩ 映画『おとなの事情 スマホをのぞいたら』を見た

◯ まいどおおきに映画メモでおます~かわった趣向の映画だが…

 

 

 

 

STORY

世界18カ国でリメイクされたイタリアのコメディ映画「おとなの事情」の日本版。1年ぶりに再会した3組の夫婦と独身の小山三平(東山紀之)がパーティーを楽しむ中、ある人物の提案をきっかけに、スマートフォンに届く電話やメールを公開し合うゲームが始まる。隠し事は何もないと言いつつも、実は全員が誰にも知られたくない秘密を抱えており、通知が届くたびに彼らの緊張感は増していく。やがて、あるメールによって楽しいはずのパーティーは大混乱に陥ってしまう。

キャスト

東山紀之常盤貴子益岡徹田口浩正木南晴夏淵上泰史鈴木保奈美室龍太桜田ひより

スタッフ

監督:光野道夫
脚本:岡田惠和
音楽:眞鍋昭大
撮影:須藤康夫
映像:佐藤隆彦
照明:海保栄吉
録音:渡辺丈彦
美術:吉田敬
デザイン:荒川淳彦
記録:荒澤志津子
編集:涌井真史
VFXスーパーバイザー:石井教雄
選曲:谷口広紀
音響効果:西垣尚弥
助監督:佃謙介
制作担当:横澤淳
ラインプロデューサー:武石宏登
協力:XPERIA
製作総指揮:ウィリアム・アイアトン
プロデューサー:上木則安、栗原美和子山崎淳子

 

◯所感◯

 

だれもが秘密をもっている。そんなことは当たり前だ。すべてを明らかにすることでなにがうまれるというのか…夫婦であろうと、親友であろうと。

 

そこになにかおもしろいものがあるというのだろうか。ひとつひとつ嘘がバレて裸になっていくことの何がおもしろいか私には理解出来ない。三流の芸能レポーターのバラエティ番組をみているような映画だ。

 

すべてを剥ぎ取られてもそこに裸の自分がいる限り失うものはないという極限の生き方をしたいと思うだけだ。いや、うしなっても生あるかぎり自分はありつづける。

 

一瞬の命ははかない。なにを恐れるのかそれはきっとまだまもりたい何かがあるからだろう。それはちっぽけな「プライド」だろう。

 

生と死の間でギリギリに生きている人にとって実につまらない映画だ。

これは、外国映画の二番煎じの映画でコストも中身も最も安上がりの作品だ。

損を覚悟で見る映画だ。