〇 まいどおおきに〜観劇メモでおます
〇 待ってた劇団春駒の初日。
〇 劇団春駒は演友会に所属している
〇 劇団春駒には芝居を鍛えあげた二人の座長と花形がいる
◯ 原則、昼夜時公演(2時間30分の二部構成)
☆メンバー
総座長 春駒
座長 二代目美波大吉
座長 美波遙
花形 美波天
美波志穂
白磨風雅
美花
レイカ
他
★梅南座の公演予定
3月 劇団九州男
4月 劇団九州男
5月 劇団魁
★劇団春駒の公演先
3月 ?
※
☆芝居「文七元結」
・左官の長兵衛…総座長
・娘お久…美波志穂
・女郎屋主人…兄遙座長
・文七…美波天
・近江屋主人…白磨風雅
・女房およし‥二代目大吉座長
ほか
〈あらすじ〉
江戸は本所達磨横町に住む左官の熊五郎は、腕は立つのだが、無類のばくち好きが高じて、仕事もせずに借金を抱えている。
女郎屋の角海老にいき娘をたてに金を借入れる。
主人は、自身の身の回りをさせるだけで店には出さないから、次の大晦日までに金を貸してやるが、大晦日を一日でも過ぎたら、女郎として店に出すという約束で、長兵衛に50両の金を渡す。
情けない思い、しかし改心しきった熊が、帰り道に吾妻橋にさしかかると、身投げをしようとしている男にでくわす。
訳を聞くと、白銀町の鼈甲問屋「近江屋」の奉公人文七で、さる屋敷へお使いを頼まれて掛け取りの帰りに50両の大金をすられたので、死んでお詫びをしようというところだった。
「死んでお詫びを」「いや、死なせねぇ」と押し問答が続いた後、熊は、自分の娘のお久が身を売って50両を工面してくれたことをはなし、その金でお前の命が助かるのなら、娘は死ぬわけではないのでと、無理矢理50両を押し付けて、逃げるように帰ってゆく。
*次第を案じた孝行娘が自ら見知りの女郎屋へ身売りを頼んだ筋>
孝行娘を好演。
* 文七が孤独の身であることに心を打たれた情感が溢れる。しんみり、しっとりと迫る人情芝居は極上だ。助けた亭主を称える気風のいい江戸っ子の人情夫婦を演じる。
文七がおそるおそる主人卯兵衛の元に帰り、熊からもらった金を差し出すと、それはおかしい、お前が遣いにいった先で碁に熱中するあまり、売掛金をそっくりそのまま忘れてきてしまったものを、先方は既に届けてくれて金はここにある、一体どこから、また別の50両が現れたのかと、主人が問いただすと、文七は事の顛末をあわてて白状する。
翌日、卯兵衛は何やら段取りを済ませ、文七をお供に長兵衛の長屋へとおもむく。
実は文七が粗相をやらかし…と、事の次第を説明し、50両を長兵衛に返そうとするが、長兵衛は「江戸っ子が一度出したものを受け取れるか!」と受け取らない。
もめた挙句に熊五郎はようやく受け取り、またこれがご縁ですので文七を養子に、近江屋とも親戚付き合いをと、祝いの盃を交わし、肴をと、表から呼び入れたのが、近江屋が身請けをしたお久。
後に、文七とお久が夫婦になり、近江屋から暖簾を分けてもらい、麹町6丁目に文七元結の店を開いたという。
原題は三遊亭圓朝の創作で人情噺のひとつ。
※劇団春駒流のアットホームな文七元結を見た。堅さがなくほのぼのとした味がなんともいえない。
☆私の見たまま☆
・人情話と悲劇はこの劇団が秀逸だ。幾度も見てきた結論だ。
・六本指の女はこの劇団でしか見れない
・ご縁のある劇団さんで私が全国各地の小屋を回っていたとき随所で拝見した。広島・みはらし温泉、茨城・岩瀬城、岐阜・葵劇場、和歌山・光命座等以来のご縁である。
〇 総座長口上挨拶
・ほのぼのした人情味トーク
☆ 千穐楽は26日
● 舞踊ショー
・演歌桜〜
★ラストショー どうにもとまらない
【画像】
若手両座長と花形が浪花の舞台に勝負をかける・紀州屋良五郎