紀州屋良五郎の大衆演劇・上方芸能 通信

大衆演劇については全国の劇場や公演場所に出かけ、その地での公演の所感・演出効果・劇団の印象を綴ります。さらに大道芸や上方落語、講談、音頭、漫才、見世物、大道芸、放浪芸、映画評についても思いつくままに書き留めてまいります。 末永くのおつきあいをよろしくお願いいたします。

▩ 15年ぶりに関西に乗り込んだ劇団 劇団煌 尼崎・遊楽館 2021/03/02

〇見てもろておおきに〜まいどおなじみの観劇メモでおます。

 久方ぶりの煌座だが関西で見るのは初。  平成25年(2013)に旗揚げした気鋭の劇団。東京大衆演劇協会所属。

 

 毎日、昼夜、外題替えで気迫みなぎる。

 

 東京演劇協会所属劇団が関西への新しい流れは今年も続く  劇場数が桁違いだからね

 

 

メンバー

座長  (あき)京一郎

花形  元気

煌唱子

煌乙友羽

煌結羽

煌大倭

りき丸

後見  三河家扇弥

 

顔見せショー

 

 

芝居  「槍供養」

【あらすじ簡略】

 

下郎の首 槍供養

 

<あらすじ>

 

赤穂藩家来の千葉三郎兵衛は、帰藩途中で小者で槍奴の元助が青ざめた顔で生爪が剥がれたというのを聞いて後から宿に来るよう配慮を巡らす。 

 

ところが宿での部屋間違いから大事に発展し、ついに槍を取上げられてしまったと失意の元助はその無念を主君に告げる。

 

聞いた主君の千葉は、浅野内匠頭様から拝領した家宝の槍を取られたと儚み一たびは元助を手にかけようとしたが断念し、はやまっことなきよう言いおく。

 

元助は壇那様に申し訳がたたないと腹を突く。そのとき千葉が駆けつけるも元助は意識が薄らぐ中であった。息も絶え絶えのなか愛する妻に品を託して欲しいと願うのであった。

 

千葉は元助の首をはね、槍を取戻すため須藤の宿へと向かうのであった。

 

千葉は元助の首を差し出し、名槍雲龍のために命の花を散らした無念を悉に語る。一方、須藤もわが首をはねよと腹が据わった応対。非礼を詫びる須藤。

槍を取戻すことがかなった千葉三郎。

 

家臣を守れなかった悔恨、無念いっぱいに今はなき

元助に呼びかけるのであった。

 

 

 舞台口上    (あき)京一郎 座長

・前売り券&グッズ販売

15年ぶりの関西公演となる、初乗り

・伊丹で生まれ住まいは明石、関西人で里見要次郞門下になります。

・東京演劇協会も全国を回ることになりました。

その先陣ということでやってきました。

 

舞踊ショー  

・ラスト  安宅の松風

 

【画像】

関東回りの劇団を見ることが多くなったのもコロナ効果か・紀州屋良五郎