紀州屋良五郎の大衆演劇・上方芸能 通信 はてな版

大衆演劇については全国の劇場や公演場所に出かけ、その地での公演の所感・演出効果・劇団の印象を綴ります。さらに大道芸や上方落語、講談、音頭、漫才、見世物、大道芸、放浪芸、映画評についても思いつくままに書き留めてまいります。 末永くのおつきあいをよろしくお願いいたします。

▩ 映画『けったいな町医者』を見た

〇 まいどおおきに〜映画メモでおます

〇 私が入っている日本尊厳死協会の副会長をされている長尾和宏Dr.のドキュメンタリー映画である。
 
 
STORY

病院に勤務していたときに経験した患者の自殺をきっかけに、阪神・淡路大震災の直後、兵庫県尼崎市で在宅医となった長尾和宏氏。2019年末、長尾氏は転倒して体を思うように動かせなくなった患者や、肺がんの終末期で肺気腫を合併した患者、自宅で亡くなった直後の患者のもとへ駆け付けるなど、昼夜を問わず奔走していた。

キャスト

長尾和宏

スタッフ

監督・撮影・編集:毛利安孝
製作:人見剛史、内槻朗、小林未生和
エグゼクティブプロデューサー:鈴木祐介、見留多佳城
企画:小林良二
企画協力:小宮亜里
プロデューサー:神崎良、角田陸
ナレーション:柄本佑

上映時間
116分
 
◎ 私の見たまま  ◎
 
主人公の町医者、長尾和宏さんの活躍されるクリニックは大衆演劇ファンならよくご存じの兵庫県・尼崎・三和商店街のほど近いところにある。
 
千成座、遊楽館の二つの劇場がある庶民的な町である。堅苦しいドキュメンタリーではない。やはり、ここは関西、長尾Dr.と患者さん達のやりとりは笑いと笑顔に溢れたエンターテイメント、診察室が劇場に見えてくる。
 
こんなに最後まで楽しく見れるドキュメンタリー映画はまれだ。まして、終末期医療という深く重いテーマにかかわらずだ。長尾Dr.は云う「医療とは往診である」と。至言である。生活の場に足を踏み入れ患者さんを診る。
 
なにが最良の選択かを寄り添うようにアドバイスする。本来のDr.の姿がここにある。けったいな医者が日本でもっともまともな医者なのだ。
 
この映画、菅総理ほか全ての政治家に見て欲しい映画である。けったいな議員がいっぱい出てきて日本も捨てたもんじゃないと思わせて欲しい。
 
長尾Dr.は携帯を離さない。絶えずかかってくる患者さんのホットラインだからだ。こんなDr.の訪問診療活動の点数を、通常の開業医の100倍にして欲しいと願わずにいられない。
 
見終えたら、きっとあなたはこんなDr.を「かかりつけ医」になってくれたらと思うに違いない。
 

 

 

 

 
〇 私の見たまま  〇
信頼する長尾Dr.の日常をみて日本の医療も捨てたもんじゃないと思えた。
透析で儲ける病院、寝かせきりで儲ける病院、手がかかる患者には気管切開と胃瘻を勧める病院をたくさん見てきた。医療行政をゆがめているのは投薬、検査と過重な治療だ。点数による採算性重視だ。
人を診る、看る医療に最大限の点数を与え、さらには、未病のための検診・運動療法にも保険適用がされるべきだ。長寿化社会は健康と長寿がセットでなければならないと私は強く思う。
長尾ドクターの益々のご活躍をお祈りしたい。