紀州屋良五郎の大衆演劇・上方芸能 通信

大衆演劇については全国の劇場や公演場所に出かけ、その地での公演の所感・演出効果・劇団の印象を綴ります。さらに大道芸や上方落語、講談、音頭、漫才、見世物、大道芸、放浪芸、映画評についても思いつくままに書き留めてまいります。 末永くのおつきあいをよろしくお願いいたします。

▩ 映画『めぐみへの誓い』を見た

◯ まいどおおきに映画メモでおます~忘れてはならない極めて大事なこととこれから

◯ 長き間、放置してきた國の罪、直ちに解決への道筋ひらけ

〇この映画の反響の大きさにあらためて思う。

ロビーまで、人が溢れ連日詰めかけている。

本日も全席が完売となっている。

めぐみへの誓い

2020年/日本/102分/アティカス 配給

監督野伏 翔

出演菜月、原田大二郎、石村とも子、大鶴義丹、小松政夫仁支川峰子坂上梨々愛、安座間美優小林麗菜

公式サイトhttp://www.megumi-movie.net/

前売券1,200円【公開初日前日まで販売】

親子が会えることが奇跡になってはいけない。 愛する家族に会えなくなるような悲劇は決してあってはなりません。 まして外国の手によって家族が引き裂かれるような犯罪は、 絶対に許すことはできません。 13歳でいきなり拉致され家族と引き離され、 それまで全く知らなかった国で今も懸命に生きる横田めぐみさん。 愛する娘の存在を信じて、救出活動に邁進し続ける滋さん、早紀江さんご夫婦。 二人の幼子を日本に残したまま連れ去られた、当時22歳の若い母親田口八重子さん。 そして映画でも触れていますが、 警察が拉致の疑いが排除できないとする所謂特定失踪者の数は、何と883名にも上がります。 この許されざる事件の真相と、運命に雄々しく立ち向かう人たちの勇気と愛の物語を紡ぎました。 事件に巻き込まれた全ての人々が、再び抱き合い幸せな日々を取り戻す日のために。

 

 

 

 

 

◎ 私の見たまま ◎

報道されてきた事実に拉致された子を思う無償の愛情を描いた映画である。細かくいえば幼いめぐみさんと父母を描いたシーンも同じ配役であったのは残念だ。どこかに宗教的な描きかたにみちていてリアリティーに欠けている感が否めない。若い世代が見てこのような国家が現存し、今なお進展が見られない厳しい現実をもっと具に描いてもらいたかった。所詮、このテーマを映画にするのはドキュメンタリー的な手法以外にないと改めて思った。エンドロールに日本会議天理教、キリスト教会ほか巾廣い団体が名前を連ねる。「めぐみへの誓い」の力強さ、迫るもの、語り継ぐものの弱さと日本国が主権を欠いていることを暗に表しているとしか思えない。消化不良の映画だった。