紀州屋良五郎の大衆演劇・上方芸能 通信 はてな版

大衆演劇については全国の劇場や公演場所に出かけ、その地での公演の所感・演出効果・劇団の印象を綴ります。さらに大道芸や上方落語、講談、音頭、漫才、見世物、大道芸、放浪芸、映画評についても思いつくままに書き留めてまいります。 末永くのおつきあいをよろしくお願いいたします。

▩ ふるさと和歌山だ 劇団松丸家 紀の国ぶらくり劇場 2021/03/12

〇見てもろておおきに〜まいどおなじみの観劇メモでおます。

 

〇おおみ劇団から花形・水希咲哉、おおみ美梨、が参加。

 

〇劇団戸田から座長・戸田ゆかり、花形・戸田凜、戸田ももみ、が参加。

 

 

 

メンバー

 

座長  松丸家小弁太  

副座長 咲田せいじろう

松丸家美寿々   

松丸家こもも   

松丸家ちょうちょ

松丸家翔    

松丸家りへいどん

松丸家あ~ちゃん

 

【劇団スケジュール】

 

4 奈良・弁天座

5 オーエス劇場

6 尼崎・千成座

 

【紀の国ぶらくり劇場のスケジュール】

 

4  浪花劇団 (近江新之介)

5  劇団神龍 (澤村神龍)

 

顔見せミニショーはなし

 

芝居「新版 滝の白糸 悲恋夫婦橋」

 

【おもな配役】

  • 芸者こしん‥戸田ゆかり
  • 仲居おとみ‥水希咲哉
  • 水野佐一郎‥松丸家小弁太座長
  • 太田黒の旦那‥咲田せいじろう副座長
  • 用心棒‥松丸家翔
  • 妹芸者‥松丸家美寿々
  • 幇間久助 おなかの亭主‥松丸家ちょうちょ
  • ほか

(あらすじ)


舞台は下総佐原。夫婦橋のたもと。

芸者こしんは、実力者・太田黒の旦那から熱心に言い寄られるも頑としてなびかない。

 

咲田せいじろうの自然体のユーモアが冴えている。ほかの全員も芝居がうまい。こんなにそろった劇団はない。

 

太田黒はこしんを力づくで我が物にしようと迫り、夫婦橋のたもとの小屋に連れ込もうとする。

 

ところが炭焼き小屋には水野佐一郎という若者いて、東京へ法律の勉強のために向かう道中、小屋を宿に眠っていた。

 

*こしん役は戸田ゆかり、初の組合わせで見るが実にいい。

ほんの僅かな仕草で一目ぼれの情感を表す。

 

水野に助けられたこしんは、法律を学んで弱い立場の人を助けたいという水野の夢を聞いて、自分にもその夢を分けて欲しいと、学費の出資を申し出る。

 

*この芝居の女優の役割は極めて大きい。

力量のある座長戸田ゆかりの芸力が光る。細かい座長、心の襞を打つ芝居になっている。

 

始めは断る水野も、こしんの掛け値なしの優しさに甘えることにする。姐さんの思いに応えるためにも頑張りますと‥

 

意気投合した2人、芽生えた淡い恋心。夫婦橋を渡り2人が去った後、再び太田黒が現れ、覚えていろよと捨て台詞。

 

学費同封の手紙を送るこしんが励ましを続ける。

*涙しながら演じる座長が心を揺さぶる。

 

こしんをなんとかしろと金で動かす太田黑。かたくなに意地を通すこしん。

 

金に困っていると聞いた幇間久助が質入れして金をつくる。病に伏せていた時助けてくれたお礼だといい工面する。

 

靡かないこしんを待ち受けていた太田黑とこしんがもみ合いになり、とうとう太田黑と用心棒を誤って殺害してしまう。

 

 まるで舞踊劇を見るように綺麗に型が決まる乱闘劇が見どころである。

 

場面変わり

逃亡するこしん。追い詰める役人たち。思い出の夫婦橋に検事となり戻ってきた佐一郎。

 

銃を持つこしんと因果な再会をする。

自らが縄を打つが全ての地位をすて、こしんを弁護すると渾身で叫ぶ。

 

肩を抱いて夫婦橋を渡る二人。あの初めて出会った夫婦橋。

躓くこしんの肩をやさしく抱く佐一郎。

 

二度目、三度目、四度見ても泣かされる熱演。

 

座長の叫ぶような台詞に起こる拍手。手錠をつけ二人して渡る悲恋の夫婦橋は一幅の名画になっている。

 

切々と法律家になった経緯を語る松丸家小弁太。

検事となった自分の恩と正義。

 

 あらゆる巨悪を不問に付し、自らの賭け麻雀まで潜り抜け、たっぷり退職金を手にした黒川検事長に聞かせたい台詞だ。

 

嗚呼、これぞ胸のすくような大衆演劇

 

 熱演の舞台はとおに90分を超えていた。

 

 

口上挨拶   座長 松丸家小弁太

・前売り券&グッズ販売

・演目スケジュールの紹介

・公演スケジュール

 

 

舞踊ショー  

 

ラスト  一本釣り

 

【画像】

芝居よし、舞踊よし、歌唱よし三方よしな総合力は都若丸に並ぶ劇団・紀州屋良五郎  

 

 

▲紀の国ぶらくり劇場の入り口にあったコロナ退治の画 おもわず見入った

 

▲そらそうと和歌山はええな ここ、ぶらくり町はご先祖さまの聖地 その昔、芸舞妓の置屋と相撲部屋をやっていたそうな。色事のDNAは私もひきついでいるのかな…