紀州屋良五郎の大衆演劇・上方芸能 通信

大衆演劇については全国の劇場や公演場所に出かけ、その地での公演の所感・演出効果・劇団の印象を綴ります。さらに大道芸や上方落語、講談、音頭、漫才、見世物、大道芸、放浪芸、映画評についても思いつくままに書き留めてまいります。 末永くのおつきあいをよろしくお願いいたします。

▩ 喜劇の本格派 コロナ退散は近江飛龍劇団 羅い舞座京橋劇場 2021/04/10

見てもろておおきに〜まいどおなじみの観劇メモでおます  なんと、きょうが今月の観劇の初日

 

私としてはかなり遅いスタートじゃないかな

 

 

 

客席で聞こえてくるこえは「私は好きだから命がけできている」との声。劇団はしっかり受け止めて欲しい。お客さんにとってはいわば戦時砲弾の中でのカンゲキなのだ。

 

★ 大阪府で新たに918人の感染確認 過去最多 感染者7人が死亡のニュースが入る。まさに、命がけの観劇だ大阪は。

 

劇場スケジュール

5 たつみ演劇BOX

6 剣戟はる駒座

 

メンバー

近江春之介

近江大輔

近江明日香 

浪花あやめ

柚姫将

‥‥‥‥‥‥‥

近江飛龍

笑川美佳

浪花三之介

 

 

芝居「身代わり忠治」

   近江飛龍劇団のこの演目は初観劇 しかも78分の熱演ナノだ!

 

配役

・近江飛龍‥忠治&百姓の彦

・近江明日香‥娘おはな

・近江春之介‥山形屋の子分・伝七

・近江大輔‥山形屋藤蔵

・笑川美佳‥山形屋女房おはつ

・浪花三之介‥娘の親父

・柚姫将‥雁鉄

 

赤城山を降りるところから

雁鉄が百姓に身代わりをさせてはと知恵を貸すところから  忠治は命の守り刀、小松五郎を雁鉄に預ける

 

国定忠治に生き写しの百姓が、追手を逃れて赤城山を降りる忠治の身代わりとなる。そっくりだが、臆病者。

 

*勿論、座長の二役。天衣無縫のユーモアで一気に笑いのパターンが始まる。余人替えがたい近江飛龍ワールドのはじまりだ。掛け合いを演じる雁鉄・柚姫将がひときわ光る。

 

赤城山から場面はかわり山形屋

 

娘のお花が山形屋東蔵に連れ去られ親父が身代わり忠治に助けを頼む場面だ。

悪役の山形屋はお花を手籠めにしようとしている。

 

百姓の身なりで山形屋を訪ねる身代わり忠治。

自己紹介がヤン坊、マー坊ネタだがかなり古いCM

「まん坊」は蔓延の防止と捉えれば時代にフィットだ。

 

お花を返してくれと頼みこむ身代わり忠治。

きっと、あれは偽物の山形屋東蔵に違いないと断じて凄む。

 

面白い展開だ。柚姫将が狂言を回し近江飛龍座長を高める面白い展開だ。それを倍加する近江飛龍座長の数々のパフォーマンスがここで炸裂する。やっぱり予想通りだ。飛龍喜劇は大衆演劇の古典も見事に調理している。  

 

12回しか劇場公演しない近江飛龍劇団。

今月は京橋羅い舞座に足を向けて欲しい。

 

はっきり言って面白過ぎてもう書くのは止めにする

後は舞台で、‥決して損はしない。近江飛龍喜劇。

 

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 口上挨拶  近江飛龍座長

4月京橋羅い舞座と12月の朝日劇場が一ヶ月公演

・今年の12月公演は3朝日劇場で昼、1回公演で考えている

・前売り券販売も入口売店、送り出しなしの完全な感染対策は万全

 

特選舞踊ショー

 

・ラストショー  

  

【画像】

 

近江飛龍劇団の一ヶ月公演は今年はここと朝日劇場だけ、注目だ・紀州屋良五郎