紀州屋良五郎の大衆演劇・上方芸能 通信

大衆演劇については全国の劇場や公演場所に出かけ、その地での公演の所感・演出効果・劇団の印象を綴ります。さらに大道芸や上方落語、講談、音頭、漫才、見世物、大道芸、放浪芸、映画評についても思いつくままに書き留めてまいります。 末永くのおつきあいをよろしくお願いいたします。

▩ 映画『ノマドランド』が第21回アカデミー賞に輝く

〇 まいどおおきに〜映画メモでおす

〇 先月見た作品『ノマドランド』がアカデミー賞を受賞した。

 

以下、再度  ブログを掲載します

 

 

  

 

 

 

 
STORY

アメリカ・ネバダ州に暮らす60代の女性ファーン(フランシス・マクドーマンド)は、リーマンショックによる企業の倒産で住み慣れた家を失ってしまう。彼女はキャンピングカーに荷物を積み込み、車上生活をしながら過酷な季節労働の現場を渡り歩くことを余儀なくされる。現代の「ノマド遊牧民)」として一日一日を必死に乗り越え、その過程で出会うノマドたちと苦楽を共にし、ファーンは広大な西部をさすらう。

キャスト

フランシス・マクドーマンドデヴィッド・ストラザーン、リンダ・メイ、スワンキー、ボブ・ウェルズ

スタッフ

監督・脚色・編集・製作:クロエ・ジャオ
原作:ジェシカ・ブルーダー
製作:フランシス・マクドーマンド、ピーター・スピアーズ、モリー・アッシャー、ダン・ジャンヴィー
撮影監督:ジョシュア・ジェームズ・リチャーズ
音楽:ルドヴィコ・エイナウディ

上映時間
108分
 
◯ 見たままを感じたままに◯
 
ノマド」という生活形態は時代が生んだ形だ。主人公が「ホームレス?」と言われ「ハウスレス」と答えるところに象徴された生き方だ。家が車、土地〜土地へと移動する。ある意味で車寅次郎的放浪人的生き方だ。人の一生は旅だ。西行行基も旅の中で果てていった。悟りもそんな生き方の中にある。思い切りと勇気が支えだ。ささやかな糧さえあればいい。わが国ではまだまだ高いハードルがある。少し働き、行きたいところに赴き、ほんのりと生きる本当は誰もがどこかあこがれている生き方なのだろう。それが誰でも実現出来る世の中は最高だ。生き方の選択肢はたくさんあるよとこの映画は教えてくれている。あなたも旅人、私も旅人なんだね。いつか、どこかでまた会える。