〇見てもろておおきに〜まいどおなじみの観劇メモでおます 2年ぶりに劇団美山へ
〇 変化が楽しみだ。
〇 途切れ事無く連日、大入りが続いている。
〇 ソーシャル配席で満席 大入り 120余りの入り
〇 芝居、ショーの照明も極上の劇団美山。
特に、芝居の照明並びに演出は至高。
〇 本日は口上挨拶とラストショーのSNS UPはO.K.とのこと
開演30分前の客席 予約で埋まる
☆メンバー
総座長 里美たかし
座長 里美こうた
副座長 里美京馬
花形 里美花太郎
後見 里美祐樹
里美かいと
中村美嘉
中村あおい
他
【梅田呉服座のスケジュール】
【劇団美山スケジュール】
07月 弁天座
★ 狂言「曾根崎心中」
※
【あらすじ】
・遊女お初‥里美こうた
・油屋九平次‥里美京馬
・徳兵衛‥里美たかし
・平野屋忠右衛門‥里美花太郎
・天満屋‥里美祐樹
・遊女おなか‥?
・町役人‥
ほか
(おおまかな流れ)
総座長、座長を中心に6人板付での開幕、ピンスポ
役柄と短い背景をナレーションで幻想的で見事な演出
天満屋の場面から〜
壇那様から徳兵衛に京都へ届けるカネとしてへ20両を預ける
そこへあらわれた油屋九平次が20両がなかったら死なねばならないと無心し三日たったら返すとの言葉を証文と引換えに貸してしまう‥‥
☆ かなりのアドリブをふんだんに突っ込み、随所に笑いを呼ぶ 芝居展開に美山版の曾根崎心中だ。
既に徳兵衛は、既に遊女おはつと馴染み、末を誓うあいだとなっていた。
約束の日が来てもなかなか、金を返さない九平次
訪ねて行くと、印は落としたのだから押せるはずがないと居直り、逆に、お前の方が自分から金を取ろうとしていると悪しざまに言われてしまう。
徳兵衛は激怒して詰め寄るが、九平次は罵るばかり
徳兵衛は死を決するもそれを止めたのがお初だった。自らの身売りの経緯を切々と語り、女郎暮らしのやるせなさを語る。
重ね合わせる定めと定め‥わしと一緒に死んでくれるかと語る徳兵衛
一方、すべての事情を察知した平野屋忠右衛門は天満屋と話をつけお初と徳兵衛を添わせる話をつけたが‥
役人の追手が迫るなか‥
お初と徳兵衛は死出の道行へ‥‥一歩また一歩と足を進めていた。
☆ストーリーを簡潔にし、二人の重なる定めを中心にした大胆な劇団美山流演出は見応えある作品であった。
参考・近松の台本あらすじ
大坂の醤油屋(平野屋)の手代、徳兵衛は、色街『天満屋』の遊女お初の馴染みであり、二人もまた客と遊女の関係を越え、男女の関係となっていた。
徳兵衛はお初をいずれ身請けし、自身の妻に迎えようと考えていたが、徳兵衛の叔父である平野屋の主人は二人の関係と徳兵衛の気持を知りつつも、徳兵衛と妻の姪と祝言を上げさせ、自身の跡取りにすることを画策。徳兵衛の継母に金を握らせ、話を強引に進める。
強引な主人に対し、お初への想いと己の矜恃を踏みにじられた徳兵衛は猛反発。
それに対し主人は「ならば金を返せ。二度と大坂の地は踏ませぬ」と嚇怒。徳兵衛も意地になって継母から金を取り返し、主人につき返そうとする。
そんな中、友人の油屋「九平次」に借金の無心をされた徳兵衛。継母より取り返した金を貸してやったのだが、期日になっても返済がない。
返済を迫る徳兵衛に九平次は一文も借りた覚えがないとしらを切るばかりか、「証文の印は以前なくして無効届けをお上に出していたもので、俺に押せるわけがない。お前が印を拾って勝手に押したのだろう。それで俺を強請るとは、偽判遣い以上の大罪人だ」と公衆の面前で罵倒、詐欺扱いでさんざ辱めた挙句、五人がかりで徳兵衛を痛めつけてしまう。
その夜、天満屋を訪れた徳兵衛は、お初に「もはや主人に金を返すこともできず、濡れ衣を着せられ世間から悪人と罵倒される屈辱にも耐え難い。自ら命を絶って雪辱を果たす以外にない」と打ち明ける。
徳兵衛に同情したお初とともに曾根崎の森に向かい、そこで二人心中を遂げるのであった。
★舞台口上 里美たかし総座長
・大変厳しい中、幕があきました。前半は土日が休みという初めての体験をいたしました。
・来年は1月浪速クラブ、4月は梅田呉服座の予定
・しばらくはソーシャル配席なので来月もいっぱいということもあるかもしれません。
ご了承下さい。
・グッズ販売
・本日もダブル大入りです。
★舞踊ショー
・立ち役出来る女優陣、個性的な役者たち
・セリフのごとく舞う座長
・ラストショー「一本釣り」
【画像】
卓抜した芸才のたかし総座長、こうた座長、己を知る力が発展の源泉・紀州屋良五郎