紀州屋良五郎の大衆演劇・上方芸能 通信

大衆演劇については全国の劇場や公演場所に出かけ、その地での公演の所感・演出効果・劇団の印象を綴ります。さらに大道芸や上方落語、講談、音頭、漫才、見世物、大道芸、放浪芸、映画評についても思いつくままに書き留めてまいります。 末永くのおつきあいをよろしくお願いいたします。

▩ 映画『パンケーキを毒見する』を見た

◎ まいどおおきに映画メモでおます~時の首相も映画になる 横浜市長選に負けても副市長がカジノ業者から接待、賄賂をもらってもツラの皮は厚いぞ

 

 

 【予告編】

 

 

 

STORY

菅義偉氏は秋田のイチゴ農家から上京し、国会議員秘書横浜市会議員、衆議院議員を経て内閣総理大臣にまで登りつめる。内閣官房長官時代、記者会見における記者とのやり取りでも耳目を集めた菅氏は総理大臣就任早々、大手メディアの政治担当記者と「パンケーキ懇談会」を開き、携帯電話料金の値下げやデジタル庁の新設などに着手する一方で、日本学術会議の任命拒否や中小企業改革などを断行する。

キャスト

石破茂江田憲司前川喜平

スタッフ

企画・製作・エグゼクティブプロデューサー:河村光庸
監督:内山雄人

上映時間   104分
 
 
◯私が見たままを感じるままに ◯
いやー思ったより年配者が多い。
 
若い人が政治に関心がないのはわかっていたつもりだが今、自分が生きている時代にも向き合わないんだな。現在の政権・政治の一面がよくわかるドキュメンタリーだ。
 
菅義偉をいろんな面から語ってみせる。辛辣な政治分析はわかりやすいアニメで見せる。
ちょっとひねった工夫も作風もかわいくていい。やはり映像ののちからは説得力がある。
 
石破・江田・前川各氏が語り出す管をとおして『権力』に魅せられた男・人間、菅義偉が解剖されている。改めて今までにない冷徹で恐ろしい人物であることがわかる。近づきたくもない人物だ。
 
間接的にせよそんな人物を推しだしたのは『自公』を選んだ民なのだ。
間近に迫った選挙で現政権を選べば彼は歴史に残る日本国100代の首相になる。
 
自公で過半数とれなくても、国民・維新を引込み政権の座に座り続けたいだろうことは推測される。私がこの映画を見てショックだったのは40代以下の人達が皆無だったことだ。
日が悪かったのか、はたまた場所が悪かったのか……
 
ワクチンの義務化は考えても選挙の義務化は考えない。
そして、若い人が政治の重要さに気づくときは徴兵制が降りかかるときだろうが、その時はきっと抵抗は出来ないだろう。
 
それにしても、なんでこんなに暗いのか、リズムがないのか、明るさがないのか、笑いがないのか
 
アーティストを含め若い人に共感を得るような明るい、笑えるドキュメンタリー映画はできないものなのか。変わってきたとはいえ、いわいる左翼的な人達の頭の固さ、窮屈さが投影された映画だ。
 
私は、きらいではないが若い人は寄りつかないことははっきりわかる。
引き寄せる要素が皆無だからである。
 
明るいところにしか蛾も蝶も引き寄せられないからだ。 おしまい。