紀州屋良五郎の大衆演劇・上方芸能 通信

大衆演劇については全国の劇場や公演場所に出かけ、その地での公演の所感・演出効果・劇団の印象を綴ります。さらに大道芸や上方落語、講談、音頭、漫才、見世物、大道芸、放浪芸、映画評についても思いつくままに書き留めてまいります。 末永くのおつきあいをよろしくお願いいたします。

▩ 映画『鳩の撃退法』を見た

◯ まいどおおきに~映画メモでおます

ポスター画像

 

◯ 予告編

 

 

STORY

直木賞受賞経験のある作家・津田伸一(藤原竜也)は、担当編集者の鳥飼なほみ(土屋太鳳)に執筆途中の新作小説を読ませていた。津田の体験を基にしたという新作に魅了される鳥飼だったが、大量の偽札や一家失踪事件、裏社会のドンといった話を聞くうちに、それが小説の中だけの話とは思えず困惑する。鳥飼は津田の話を頼りに、その新作が本当にフィクションなのか検証していく。

キャスト

藤原竜也、土屋太鳳、風間俊介西野七瀬佐津川愛美桜井ユキ柿澤勇人駿河太郎、浜野謙太、岩松了村上淳、坂井真紀、濱田岳ミッキー・カーチスリリー・フランキー豊川悦司

スタッフ

原作:佐藤正午
監督・脚本:タカハタ秀太
脚本:藤井清美
音楽:堀込高樹
主題歌:KIRINJI feat. Awich

上映時間  119分
 
 
◯ 見たまま・感じるまま ◯
 
直木賞作家・佐藤正午の同名ベストセラーを藤原竜也主演で映画化。
非常になじみにくい作品だ。タイトルを見てもよく分からない。
 
行きつ、戻りつ、ドラマは進行する。独特の手法だ。ミステリー小説を綴るように進行する。
その意味で画期的な映画だがいささか「虚」と「実」入り乱れた展開は注意してみないと筋が負えなくなってしまう。

藤原の演技は定評の如くだが。
それでも、脇を固める役者陣は実力者揃いで、それぞれに役どころを見事にこなしている。
 
途中、何度も原作を読んでいた方が理解がしやすいのかと思えるほどに現実と小説が入り交じり油断をすると置いていかれる感じが残るへんな映画だ。
 
ミステリー好きには多分たまらない映画だろう。
ある意味で映画の常識を破る作品に出会った。