紀州屋良五郎の大衆演劇・上方芸能 通信 はてな版

大衆演劇については全国の劇場や公演場所に出かけ、その地での公演の所感・演出効果・劇団の印象を綴ります。さらに大道芸や上方落語、講談、音頭、漫才、見世物、大道芸、放浪芸、映画評についても思いつくままに書き留めてまいります。 末永くのおつきあいをよろしくお願いいたします。

▩ 映画『トゥルーノース』を見た

◯ まいどおおきに映画メモでおます~

 

2020年/日本・インドネシア/94分

 

監督清水ハン栄治

制作総指揮ハン・ソンゴン

声の出演ジョエル・サットン、マイケル・ササキ、ブランディン・ステニス、エミリー・ヘレス

公式サイトhttps://true-north.jp/

 

それでも、生きていく。 北朝鮮強制収容所

世界で最も過酷な場所で、希望を捨てずに生き抜こうとする者たち。 

世界の映画祭で絶賛された真実の物語 北朝鮮政治犯強制収容所に生きる家族を描いた、衝撃の人間ドラマ 

 

1960年代の帰還事業で日本から北朝鮮に移民した家族の物語。

平壌で幸せに暮らすパク一家は、父の失踪後、家族全員が突如悪名高き政治犯強制収容所に送還されてしまう。過酷な生存競争の中、主人公ヨハンは次第に純粋で優しい心を失い、他人を欺く一方、母と妹は人間性を失わずに生きようとする。

 

そんなある日、愛する家族を失うことがきっかけとなり、ヨハンは絶望の淵で「生きる」意味を考え始める。やがてヨハンの戦いは他の者を巻き込み、収容所内で小さな革命の狼煙が上がる。 映画初監督作となる清水ハン栄治が収容体験をもつ脱北者や元看守などにインタビューを行い10年もの歳月をかけて作り上げた3Dアニメーション。

 

アヌシー国際アニメーション映画祭「長編コントルシャン部門」にノミネート、ワルシャワ国際映画祭では審査員特別賞、ナッシュビル映画祭では長編アニメ部門グランプリ、韓国のプチョン国際アニメーション映画祭で長編部門の特別賞を受賞するなど海外の映画祭を席捲し続けている注目作。

 

 

◯ わたしの見たまま・感じたまま ◯

 

北朝鮮の帰還事業は朝鮮総連日本国政府が強力に推進した。

今のように通信もメディアも殆どない時代だ。

 

北朝鮮の勃興期はたしかに若く光満ちていたように映ったのかもしれない。

昔、「にあんちゃん」という映画があった。吉永小百合の主演作である。

 

この映画の中に帰還事業のことが出てくる。

同じ長屋の在日家族が朝鮮に帰るという設定だ。

総連幹部が競って説得に当たるシーンも出てくる。

 

幸せを求めて故国に帰ることがまさか、こんな世界が待っているとは多くの人達は思わなかった。

 

中には某宗教団体の人達もいたと史実にある。彼らの信仰の対象をもって肩をおされ北へと渡った。彼らの思いはその地で布教することだったという。悲しい物語だ。

 

不思議なことに某宗教団体と公明党の前身組織はこれらの日本の帰還事業に関与したことには一切触れないのはきっと不都合な真実があるからだろう。

 

北朝鮮と日本はいまだ国交がない。韓国とは戦後がはじまったが北とはまだ戦争が終わっていないという歴史認識がある。隣国なのにどうしてそんなに距離があるのか。思想も歴史もちがう。分断された国家は同じ民族。

 

ドイツもベトナムも国家が統一された。残された韓半島がなぜに分断されたママなのか。中・ロ&アメリカ・西側大国の利害に翻弄されてきた。これからのことは私もわからない。

 

一つだけ言えることは特別な人達がいるわけではない。幸せを願わない人などいない。長い歴史から考えてみよう。日本が鍵を握っていることは確かだ。

 

アメリカ一辺倒ではなく独立国日本として大人の対応が出来たとき世界は違った目で日本を見るに違いない。

 

拉致問題」の背景になにがあるか「強制連行」の真実は相手国でどう捉えられているのか。素直に話し合えないのか。いきなりミサイル、いきなり敵基地攻撃能力じゃまた再び過去に引き戻されるだけだ。私は思う外交の破綻が戦争なのだと。リーダーが逢わずにどつくなだ。

 

中村哲さんのように両国をことばと人間力で結ぶ人が出て欲しい。

北の現実の一端を知るには素晴らしくよく出来た映画である。ひとりでも多くのひとに見ていただきたい。見終えた後、アニメでなければ描けない理由がわかった。