〇見てもろておおきに〜まいどおなじみの観劇メモでおます
〇現在の体制では鈴成り座は初乗りになる
〇芝居は秀逸、ショーも洗練。連日満員御礼
◯日本一座員が多いのがこの劇団、次いで都若丸劇団。関西公演は今月が最後になる。
〇 本日はフォースの大入り。初日から一日も途切れず71枚目の大入り。(25日現在)
★ 鈴成り座スケジュール
10月 おもちゃ劇団
11月 劇団九州男
12月 劇団九州男
★ 南條隆とスーパー兄弟スケジュール
10月 博多新劇座
11月 飯塚セントラル劇場
☆メンバー
総座長 龍美麗
座長 三代目南條隆
副座長 南條勇希
花形 龍魔裟斗
花形 一城風馬
剣 一平
一條春己
一條星弥
一美皇也
一條嵐志
一條佐助
南京弥
天生蛍
北條めぐみ
一條椿
一條みずき
一條花火
紅ほっぺ彩羽
係長 倉之介
大路にしき
はちみつ十和
二代目 コピーたかし
ベビーかつとら
どすこい琴羽
和・一信会会長 南條隆
他
☆ 舞踊ショー からスタート
・ラスト 「ひとひらの桜」
☆ 劇団口上 総座長・龍美麗ほかメンバー
・お客様からの質問に応えるコーナー
・劇場イベント参照
・前売り券&グッズ販売
☆ 特別狂言 「美麗版 夏祭浪花鑑」
キャスト
・龍美麗‥団七九郎兵衛
・三代目南條隆‥一寸徳兵衛&義平次二役
・一城風馬‥磯之丞
・龍魔裟斗‥お辰
・南條勇希‥佐賀右衛門
・大路にしき‥お梶
・二代目南條隆‥釣舟屋三婦
ほか
【あらすじ】
今日のお芝居、美麗歌舞伎「夏祭浪花鑑」は、延享二年(1745年)、大坂で、人形浄瑠璃として初めて上演され、のち歌舞伎化された。1698年に大坂の長屋裏で起きた、魚屋による殺人事件を元に創作されたといわれる。原作は全9段であるが、現在、歌舞伎で上演されるのはそのうちの三段目「住吉鳥居前」・六段目「釣船三婦内」・七段目「長屋裏」となっている。
手の込んだ演出で堪能させるスーパー兄弟。
幕前にて前置き解説 三代目南條隆
夏祭りの連中にまじり団七が入ってくる。
団七が捕まったいきさつを語る‥
◉ 料理屋で散財の場面
その席へやって来た義平次、姿を見ていた磯之丞。お梶の仕組んだ芝居とも知らず改心し屋敷に戻ると言い放つ。
◉ 住吉大社の場
悪人の大鳥佐賀右衛門の仲間にケガを負わせ牢に入れられていた団七が、玉島兵太夫の計らいで牢から出て住吉大社までやって来た。
そこへ現れた親父っさん三婦。髪結い床へ行き女房に会いにいってやれとの有難い言葉。
団七が遊女・琴浦を助ける。
呼び止めた一寸徳兵衛と立ち回りになるが、ともに玉島兵太夫にゆかりの者同士であると分かり、ふたりは互いの片袖を取り替えて協力を誓い合う。磯之丞様を守るかためのしるし義兄弟と相成った。
◉ 釣舟屋の家
磯之丞と琴浦を釣舟の三婦がかくまっている。そこへ徳兵衛の女房お辰が訪ねてきて、夫より先に玉島へ戻るという話を聞いて、磯之丞を預かってくれと女房おつぎがきりだす。
お辰は快く引き受けるが、釣舟三婦は難色を示し、お辰の顔に色気がありすぎるから磯之丞を預けるわけにはいかないと言い出す。
それを聞いたお辰は、自分で顔を傷つけ、「これでも色気がござんすか」
*お辰・龍魔裟の絶妙な所作と間、芝居に息を呑む。
〜う〜ん決まる芝居だ。
心意気に感じた三婦は、磯之丞をお辰に預けることを承知する。
偽の書き文をみせ琴浦を連れ去る義平次。
強欲な義平次に連れ出された琴浦を助けるために後を追う団七‥
◉ 長町裏の場
強欲な義平次に30両でやりとりするも、揉み合いになりとうとう親殺しに至る
所狭しと跳ねる団七、圧巻のクライマックス。
最後のずぶ濡れにみせた立ち回り。水を使わずここまで見せる演出にブラボー!
美麗版夏祭浪花鑑 大衆演劇は歌舞伎ではないが古典をとりあげ独自の様式美を作り上げたスーパー兄弟はたいしたものだ。
*通常料金(前売り1200円)でここまで見せるスーパー兄弟に拍手を贈りたい。
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【画像】
南條隆とスーパー兄弟が圧倒的迫力で魅せる歌舞伎、珠玉の名作・紀州屋良五郎