〇見てもろておおきに〜まいどおなじみの観劇メモでおます
〇1年ぶりの大阪の劇場公演、木川劇場は昨年に続いて3回目
〇大衆演劇だけではなく、OSK、宝塚、商業演劇、映画界等ウイングの広い人脈をもつユニークな劇団だ。
☆洗練された舞踊レベルと目を見張る芝居!
🔸劇場スケジュール
11月 劇団殿下
★メンバー
座長 市川富美雄
紀訥紀乃
實川加賀女
實川菜々美
實川結
市川千也
小川紗矢香
實川樹
實川輝那
中海加津治
谷川恵那
NOBU
北斗
花島直也
他
★ ☆芝居「長脇差試合」〔一幕三場〕
・長谷川伸原作
主演‥實川輝那 共演‥實川菜々美
キャスト
・主演 實川輝那‥三叉の朝太郎
・市川富美雄‥金貸し親分 鬼殺し権太郎
・實川加賀女‥越後ごぜ 門付女
・市川千也‥金貸し子分 矢作
・花島直也‥子分 忠太
・實川菜々美‥おふみ
・紀訥紀乃‥女将
・谷川恵那‥囚われた女
・小川紗矢香‥庄介
ほか
【あらすじ】
船頭の三叉の朝太郎が、かねて恋心のある用事屋のおふみに打ち明ける。
返事は明日まで待って欲しいと告げるおふみ。
二人は江戸を離れるつもりだ。
あす、この時刻に必ず来て欲しいと告げる。
そこに、あらわれた女将がおふみには縁談が有り、ここは身を引いてはくれないかと頼まれる。仕方なく引き下がり、ひとり旅立つ朝太郎。
おふみには、姉がいてやはり船頭と駆け落ちした。実父母は焼死し、義父母が二人の娘を育てていた。姉と同じ道を歩ませたくないと女将が謀をしたという訳だ。
男なくなら、人形のように、顔で泣かずに腹でなけ‥断腸の思いで好きなおふみに別れもつけず去って行く朝太郎。
それから、6年の歳月が流れた。場所は荒川土手。
借財の為め、阿漕な取立てに責められる油屋の庄介。借財は16両。
条件は庄介の姉を吉原に沈めることだ。
その男を助けたのがあの朝太郎だった。
ところが、朝太郎はやられてしまい、庄介は逃げだした。
倒れていた男に助け舟をだしたのが門付女。
その女の叱咤で権太郎に仕返しに立ち向かう。
じつは、この女、惚れたおふみの姉だった。
おふみはあんな仕打ちを受けても初恋の男、朝太郎が忘れられないでいた。
さて、なんとする、この悲恋の行方はどうなる、どうする‥続きは舞台にて
見応えある、芝居、大立ち回り。大拍手、大拍手✊️
聞けば、この作品座長が50年演じていなかった歌舞伎の演目から手を舞台にかけた作品。
かなりのセリフが飛び交う芝居だけに稽古の跡が滲む。
ここまで、芝居に打ち込む劇団は極めて少ない。もっと見て欲しいが大阪であまり知られていないのが残念でならない。
★ 身分が恋を左右した、あの時代。長谷川伸は下層の民の心情を紡ぎ出す。
大衆演劇のなかに息づく珠玉の芝居・作品群。
それを愛し、語り、演じ続ける「戟党 市川富美雄一座」に幸あれ。
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★ 劇団口上 座長 市川富美雄
・前売り券&グッズ販売
・オリジナルお面手ぬぐい
☆歌と踊りのバラエティショー
☆ ラストショー
◉ 市川富美雄 座長トーク
・今日の芝居「長脇差試合」は50年振りに復活
【画像】
紡ぎ出す芝居は珠玉の名作ぞろい、深夜までの稽古ひかる・紀州屋良五郎
清流に若鮎がはねる劇団・戟党市川富美雄一座 5姉弟演劇一家の大活躍を祈る。