☆ 見てもろておおきに〜まいどおなじみの観劇メモでおます。
☆ 今月、夜の部、17時 開始
★ 入場料金 1500円 前売り券 1200円
☆ 春陽座結成時に載ってから15年ぶりの梅南座
☆ 毎日が大入!
☆ 梅南座スケジュール
12月 嵐山瞳太郎劇団
01月 嵐山瞳太郎劇団
☆ 春陽座 スケジュール
12月 大江戸温泉ニュー塩原
★メンバー
劇団責任者 澤村新吾
二代目座長 澤村心
澤村京弥
澤村煌馬
澤村優夢(ゆず)
澤村かな
澤村美樹
澤村みらい
澤村姫々
澤村愛夢(あんず)
他
北條真緒
☆顔見せミニショーはなし
〇芝居「瞼の母」
・主演 座長・澤村心
*若手が活躍する新世代の春陽座の舞台だ
他
座長・澤村心‥忠太郎
北條真緒‥女将おはま
澤村煌馬‥雇人
澤村京弥‥渡世人金五郎
澤村優夢‥雇人
澤村かな‥娘お登世
澤村美樹‥おまつ
ほか
【あらすじ】
やくざ渡世の番場の忠太郎は幼い頃母親に別れ、父親は十二で死に天涯孤独の身の上。
その忠太郎が葛飾に弟分の金町の半次郎の家を尋ねる。
半次郎の母は気質になろうとしている半次郎を会わせまいとするが、そこへ飯岡一家が半次郎を殺しに来たので忠太郎は彼らを殺し、半次郎の母に字を教えてもらい自分が犯人であると書いて立ち去る。
それから母親を探して江戸へ出た忠太郎は夜鷹の老女に柳橋の料理屋水熊の女将が昔江州に子供を残してきたことを聞く。
忠太郎は水熊の女将おはまに会いに行くが、おはまにはすでにお登世という娘もあり娘のために忠太郎は自分の子ではないとつっぱねて追い返す。
忠太郎とすれ違って兄と悟ったお登世は素盲の金五郎が忠太郎を殺して手柄にしようとしているのを聞き母と二人で荒川堤へ忠太郎を追い駈ける。
しかし忠太郎は物陰に隠れて二人には会わず再び股旅の路へと出て行く。
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春陽座の芝居はここから 場所は水熊
お登世と女将が和やかに語らうところから
そこへ、現れた金五郞。おどし、すかしカネをせしめようと企む。
なにやら、店先が騒がしい。ヤクザものが訪ねてきたようだ。
仁義をきりつつ、年ごろに話を切り出す忠太郎。
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どの劇団がやっても、ほぼ同じスジの芝居だが、何故に、こうまで違うのか。
息をのむ間と丁々発止のセリフ回し、深み有る、表情‥
まるで、沼のように引き込まれる世界だ。
さすがは、芝居の春陽座だ。
この母と子の掛け合いは名人芸だ。
母親の無情な返答に身体を振るわせ耐え、己の定めに我が身を攻め独白する忠太郎。
前非を悔い、お登世にわび、早駕篭で追い返した忠太郎を追う母親と娘。
金五郞は気をきかせた店のものからカネを掴まされ、忠太郎をなき者にしようとしていた。
ところが、金五郞は女将から頼まれたと切り出したため金五郞一味と真剣勝負とあいなった。
みごと、決着はついたが忠太郎の胸のうちは「なぜに、なぜに、そこまで俺が憎いのか‥」の火がメラメラと燃え盛る。
母子が会わない悲しいラスト
数ある劇団でみたこの芝居。見終えて春陽座、ブラボーと叫びたい。
〇劇団口上 澤村心座長
・スケジュール紹介
・前売り券&グッズ
〇グランドショー
北條真緒 おんな桐龍院
※ラストショー「純情花吹雪」
【画像】
春陽座の芝居には味と演出の細かさ、そして、余韻がある・紀州屋良五郎