紀州屋良五郎の大衆演劇・上方芸能 通信

大衆演劇については全国の劇場や公演場所に出かけ、その地での公演の所感・演出効果・劇団の印象を綴ります。さらに大道芸や上方落語、講談、音頭、漫才、見世物、大道芸、放浪芸、映画評についても思いつくままに書き留めてまいります。 末永くのおつきあいをよろしくお願いいたします。

▩ 映画『我が心の香港』を見た

〇 まいどおおきに映画メモでおます~ドキュメンタリー映画でおます

我が心の香港 映画監督アン・ホイ

2020年 / 香港 / 119分 / パンドラ 配給

監督マン・リムチョン

音楽大友良英

出演アン・ホイ、ナンサン・シー、ツイ・ハークホウ・シャオシェンジャ・ジャンクー

公式サイトhttp://www.pan-dora.co.jp/kokoro_hongkong/

香港の現在とこれまで そして これからも香港のために映画を撮り続ける
「客途秋恨」「女人、四十。」など幅広いジャンルで数々の作品を手がけた香港映画の巨匠アン・ホイの映画人生を追ったドキュメンタリー。1947年、中国人の父、日本人の母のもと中国に生まれたホイは、52年に家族で香港に移住。80年代以降、ツイ・ハークやパトリック・タムらとともに、香港ニューウェーブの旗手と称された彼女は、香港映画の発展に大きな貢献を果たしてきた。日本人の母との慎ましやかな日常生活、香港への思い、女性としての生き様、エネルギッシュな撮影風景、そしてシルビア・チャンアンディ・ラウホウ・シャオシェンフルーツ・チャンなど香港、台湾、中国映画界の重鎮たちの証言から、アン・ホイの実像に迫っていく。監督は「君のいた永遠(とき)」で美術監督、衣装デザイナーを務め、本作が初監督作品となるマン・リムチョン。アン・ホイ監督作品「女人、四十。」で音楽を手がけた大友良英が音楽を担当。

 

 

 

◯ 私が見たまま・感じたまま ◯

アンホイ監督の映画はそんなに多くを見たわけではない。

 

このドキュメンタリー映画に引かれた訳はただ一つ、香港への中央政府からの圧力が増す今、メディアは映画、文化はどういう受け止めをしてどういう抵抗をし続けているのか。そのきっかけがしれたらと云う動機だった。

 

見終わって、心に響いたのは、体制がどうあれその中で人は自己実現のため・ありとあらゆる手立てを講じて生き抜く、それも、極めて明るく限られた命を大切に大切に育むように輝いて生きる。

 

そんなアンホイ監督の生き様に生きる活力を見た。窮屈な時代にひょうひょうと、しなやかに生きる。

うーん。難しいことだが複雑な歴史を刻んできた香港人のたくましさを今生きる日本の私たちは学ばねばならない。