○ 見てもろておおきに〜まいどおなじみの観劇メモでおます
○ 捻る笑いもオリジナル、下ネタ、いじりと無縁の品格が魅力。喜劇の間合い、冴える殺陣、4代に亘る歴史が光っている。
○ この劇場は昼の部+イブニングショーの形式で夜の部はない
★メンバー
座長 藤仙太郎
座長 美月姫之助
藤優馬
美月こと
美月楓
美月麻里
美月瑠奈
小月しのぶ
初代 藤ひろし
●
マンスリーゲスト 座長 大和あつし
★芝居『夜烏銀次兇状記』
【配役】
中乗り新三‥座長 美月姫之助
母親‥小月しのぶ
夫婦の契りをしたおみつ‥美月こと
夜烏銀次‥藤仙太郎
役人‥大和あつし
<あらすじ>
勘当され旅に出た新三がふるさとの母が営む茶店に帰ってきた。
帰りを待ち、茶店を手伝うおみつと再会する。
ふたりは互いに名を呼び合い、ぐっと距離がうまる。
アドリブはベテランの掛け合いでユーモラスにきまる。
そこへ、訪ねてきた旅人銀次。この男と新三の掛け合いもまた絶妙
さらに子分がやって来て、親分と女将さんが中乗り新三にやられた告げる。
旅人銀次は新三が仇と聞き、勝負せよと挑む。
いきなりの言葉に一年の暇を願うも10両のカネを要求される。
じっと話を聞いていた女房のおみつ、10両をつくるからと仲裁に入る。
すると、そこへ役人が新三を捉えにやって来た。
すわ、取り縄という時に、旅人が新三の身代わりに名乗りでる。
これには、きっと訳がある。
この旅人には昔、別れたかわいい妹がいた。
その妹こそ、誰あろう、奇遇にも今目の前にいる新三の女房おみつじゃないか‥
*笑いを交え、泣きをちりばめ、人情を絡め、絶妙の芝居で魅せる。
せりふの言い回しと余韻に伝承の技が光っている。
「この冷てい十手にも温かい血が通うこともあるんだぜ」と役人。
この間、この所作、絶妙のきっかけで曲・旅烏がながれる。
0.5秒の絶妙の間合いと花道演出!
涙は間合いできまるもんだぜ。
*だから劇団ふじは旅芝居の大道をゆく。
これぞ、技量勝負のザ旅芝居・大衆演劇だ。
ああ喝采!
★口上挨拶 美月姫之助
・演目、イベント紹介
・前売り券&グッズ販売
この劇場のスケジュールは年末まで決まっている
☆新歌舞ショー
・ラストショー 『花魁ショー』
【画像】
きまる所作、絶妙の間、珠玉のセリフを紡ぎだす劇団ふじ。わたしはこの両座長の人柄に惚れている・紀州屋良五郎