紀州屋良五郎の大衆演劇・上方芸能 通信

大衆演劇については全国の劇場や公演場所に出かけ、その地での公演の所感・演出効果・劇団の印象を綴ります。さらに大道芸や上方落語、講談、音頭、漫才、見世物、大道芸、放浪芸、映画評についても思いつくままに書き留めてまいります。 末永くのおつきあいをよろしくお願いいたします。

▩ 劇団華 華舞台 星天座 2022/06/07

☆ 見てもろておおきに〜まいどおなじみの観劇メモでおます。この劇場は今回で二回目だ。

 

☆ 布施は大衆演劇の似合う町だ。あと、大阪に劇場をつくるとしたら天六・天満、港・市岡、旭区・千林界隈もいい。

 

 

 

☆ 舞台はどこに座っても見やすい。座り心地の良い椅子、ホルダー付き、トイレはウォシュレットなど設備はさすがだ。澤村千夜座長がお客さま目線で作った劇場だ。

 

☆ これからはおもてなしの心が満ち溢れた劇場が根づくだろう。

 

和歌山の紀三井寺は参拝客の高齢化による要望に応えてケーブルカーまで新設したぐらいだ。数分で本堂まで直結し参詣者増につながった。

 

布施駅前商店街一帯のたくさんのお店に劇場のポスターがある。

いかに、劇場が集客に奮闘しているか伺い知れる。

会員になると特典もいっぱい。

 

この劇場は入場券購入にクレジットカード、電子マネー(ICOCAPayPayなど)が使える。おそらく全国でここだけだろう。

 

メンバー

座長  市川かずひろ

座長  市川たかひろ

副座長  中村喜童

肥前隆次

市川実蕾

市川みづえ

春乃みさき

 

芝居「風来坊故郷へ帰る」

 

〈あらすじ〉

 

門松角兵衛親分(中村喜道)と子分の亀が前振りのような会話をしている。どうやら親分は娘との出会いを求めているらしい。その本命はおつゆちゃんだ。子分におつゆを探して来いと命じる。

 

娘を見つけ連れ去ろうとする子分(肥前隆次)。そこへ通りかかった旅烏(たかひろ座長)、娘を助けて逃がしてやる。

 

子分は、このやろう覚えてやがれと去って行く。

笑って見送る旅烏、名を音二郎と言い、3年振りにこの地に帰ってきた男だ。

 

さてこのあとは、実家に戻り長脇差を捨て、親同志が決めた許嫁と一緒になり、とっつぁん(かずひろ座長)に親孝行をするつもりだった

 

許嫁に渡す簪を懐に、実家に行くと、許嫁のおつゆちゃんは五助(市川実蕾)といい仲になっており、腹には子までいることを知る。

 

たかが3年、されど3年かぁ  待つ身になれば長い年月。

 

さて、どうするか、ここはおいらが手を引くしかないなと、音二郎は一度実家を離れるが、その間におとっつぁんもおつゆちゃんも五助も、門松角兵衛とその子分に連れ去れてしまう。

 

そのことを知った音二郎、おいらが三人を助けにいかねばならぬ。音二郎は長脇差を手に、門松角兵衛一家へ向かうのであった

 

 乗り込んだ、音二郎の間合いが冴える、殺陣も啖呵も決まる。親父の末まで案じ情をかける。情の任侠旅はホロリとさせて幕。

 

花染音二郎と呼んでおくんなせいよ。

 

 

☆ 口上挨拶  

座長 市川かずひろ 市川たかひろ

副座長  中村喜童

 

・今を楽しんで生きるには大衆演劇をみることですと座長は語る。

・大入り頂きました。

・劇団グッズ、前売り券販売

 

舞踊ショー

 

・ラスト  悲恋愛染川

 

 

【画像】

さすが大御所といえる軽妙な口上トーク紀州屋良五郎