☆ 見てもろておおきに〜まいどおなじみの観劇メモでおます 情熱炸裂の舞台だ。
☆ 東京大衆演劇協会所属の劇団。大阪は初、今年はこの劇場のみ
☆ 劇団曉は栃木県の舟生かぶき村、ユーユー会館で見て以来になるかな。現在は舟生組と巡業組の二組で運営されている。
☆ 休み明け、雨、関西初乗りにもかかわらず、昼の部だけで100超えは凄いといってよい。連日大入り。
☆ 華舞台 星天座は座付きの客獲得に成功している。立地によるところも大きいがオーナーの奮闘と工夫が光っている。
座席も素晴らしいし、トイレはウオシュレット、舞台装置や道具・照明も素晴らしい。
また、お客様第一のサービスも行き届いていて、ひざ掛けもサービスでスタッフが配っておられる。入場券や飲み物にクレジットカード、PayPay、Suica、ICOKAなども使えるのは全国でおそらくここだけ。
★ 500円の年会員になれば月2枚の1000円で入れるクーポンが毎月、送られてくる。
http://notarico.net/blog-entry-259.html
☆ 劇団曉の創始者・三咲てつや氏には多くの著作もある。大衆演劇の脚本をまとめた作品集も出しておられる。大衆演劇界では稀有の存在である。
★以前、わたしが栃木のかぶき村に行った際にも奥様が駅まで送迎くださり、今もって感謝しています。今日のご発展を見るにつけ、そのご尽力に感慨深いものがある。
☆ 劇団曉スケジュール
8月 四日市・ユーユー会館
☆ 華舞台 星天座スケジュール
8月 春陽座
☆メンバー
座長 三咲夏樹
座長 三咲春樹
若座長 三咲暁人
副座長 三咲大樹
三咲隼人
三咲愛羅
三咲龍人
三咲良羅
三咲憧
三咲舞花
三咲鷹人
三咲凛月
他
☆芝居「大当たり高津の富くじ」
主演 紙問屋亀屋若旦那伊之助 三咲夏樹
助演 大工の棟梁辰五郎 三咲春樹
【あらすじ】
上方落語「高津の富」をもとに描かれた喜劇。
劇化では松竹新喜劇の「大当たり高津の富くじ」(平戸啓二作)がある、今回はおそらく、それがベースになっているのだろう。
落語の芝居化といえば幾つもあるが、最近ではくまざわあかねさん作の「山名屋浦里」が有名。
笑福亭鶴瓶さんが口演、のち歌舞伎、大衆演劇でも上演されている。
紙問屋亀屋の若旦那伊之助は、何不自由なく育てられたせいか、金の有難味は皆目分からず、新町の廓で芸者あそび、放蕩三昧の日々。
ついに勘当されてしまい、大工の棟梁辰五郎が引取り面倒をみる。それでも放蕩はなかなかやまない。
しかし実は、五百両の金がなくては潰れてしまう処まで亀屋は切迫していた。
伊之助はそんなこととは露知らず、困っている人に出会う度に、人の難儀や命が金で助かるならと、次から次へと金と引き替えに人を助けていく。
人助けとはいえあまりに見境えなくやるものだから身上は尽きるほどになる。
ところが、そんな伊之助に、初めて金の有難味が分かる時がやって来た。
何気なくふと買った一枚の富札がなんと‥大当たり。
ある種、善行の積み重ねを神は見捨てるはずはないというオチがつく芝居である。カネでなきカネで諍う人の世のかなしさ、おかしさにスポットをあてた喜劇だ。
善人は必ず報われる。母と苦労を掛けた義理の弟にせめても報いたい兄の神頼み。パッと花咲きご陽気に。それが松竹喜劇のセオリーだ。
弱者が勝つ、弱いものを笑わない筋の通った喜劇は松竹新喜劇の真骨頂。
見どころはカネで右往左往する人生の喜怒哀楽の表現。いろんな人物の個性がもっと出れば満点やがね
伊之助のセリフでは‥
「どこぞの神さんじゃないけど、授けてくれてありがたい」とのセリフ。そこを、大阪公演なら、ここはやはり「高津の神様に助けてもろた。いや、人情厚い東大阪のお客様という神様にすくい上げてもろたんやわ」としたらどうだろう。
喜劇というものは、時と場を踏まえた当意即妙の笑いと擽りがあれば光が増すもんでおまっせ。
☆ 口上挨拶 両座長とずらり10人
・13日はロング公演
・メンバー紹介
・前売り券&グッズ販売
☆ 舞踊ショー
ラスト舞踊 みちのく節
【画像】
舞台は熱気とオーラと拍手に包まれていた・紀州屋良五郎