紀州屋良五郎の大衆演劇・上方芸能 通信 はてな版

大衆演劇については全国の劇場や公演場所に出かけ、その地での公演の所感・演出効果・劇団の印象を綴ります。さらに大道芸や上方落語、講談、音頭、漫才、見世物、大道芸、放浪芸、映画評についても思いつくままに書き留めてまいります。 末永くのおつきあいをよろしくお願いいたします。

▩ ㊗️大河一心・若座長襲名 大蛇清姫&安珍 浪花劇団 鈴成り座 2022/07/07

〇見てもろておおきに〜まいどおなじみの観劇メモでおます。

〇すべての芝居が見ごたえあるベテラン揃いの劇団。

びっくりさせる仕掛けもたくさんある。中国獅子、大蛇、銅鑼、太鼓各種、昇降ステージ、スモークマシーン、その他豪華照明機器。

 

〇笑いのツボをくすぐる座長が近江新之介だ。

アドリブの速射砲。芝居が巧みだと笑いの渦が巻く。

 

〇研究熱心な座長は趣向をこらし新しい演出に次々挑む。

町田康の「告白」も読み解き深みのある「河内十人斬り」を芝居に。

堀江十人斬りをテーマにした「妻吉物語」は必見。

 

〇今月のゲスト出演(掲示)

二代目 鹿島順一座長、菊章吾、雷鉄命ら鹿島劇団も参加し公演を続ける。

 

☆ 浪花劇団スケジュール

8  箕面スパーガーデン

 

☆ 鈴成り座スケジュール

8  剣戟はる駒座

 

【メンバー】

近江新之介  

浪花めだか   

大河一心  

浪花しめじ

浪花こころ

浪花小福

三枡家ゆたか

〇鹿島劇団 参加

 

芝居「幻八九三  馬込の伊三郎」

【配役】

・浪花めだか‥立場の子分

・三枡家ゆたか‥立場の権助親分

・浪花しめじ‥茶店の娘おしの

・大河一心‥馬込の伊三郎

・浪花こころ‥伊三郎の弟伊之助

・雷鉄命‥立場の子分

・二代目鹿島順一‥伊兵衛の親爺

・座長‥目明かし

ほか

 

【あらすじ】

 

冒頭のシーンは旅人が激しく斬り倒し、そこに役人が追う象徴的な場面から  

 

茶店に立場の親分が寺銭を取りにきた。

 

馬込の伊三郎の弟・伊之助はやくざになりたくってしょうがないので直々に親分に頼みこむ。

 

そのことを言うと、金10両と、お前の兄伊三郎を連れてきたら、子分にしてやろると約束する。

 

伊之吉は喜んで帰るが、立葉の親分は、伊三郎に恨みがあり、その仇を返すための謀であった。

 

一方、茶店に現れた。目明かしが、馬込の伊三郎と出会い呼び止める。縷々、話し更に茶店の娘とも話す。

 

父親のところに立ち寄る伊三郎。親爺は居酒屋伊平の主だった。だが、伊之助には会わないでくれと頼む。ヤクザになりたくて仕方がないらしいというのがその訳だ。

 

立葉一家は、伊三郎と斬り合いになるが、あっという間に伊三郎に斬られる。

 

圧倒的な強さの伊三郎に伊之助は、兄貴のようなかっこいいやくざになりてえと思うのであった。

 

立場の子分になりたいなら伊三郎を連れてこいと言われるやいなや現れた伊三郎。

 

立葉の権助に勝てば子分になるかときき、立葉の親分をやっつけた。更に一家を構えるという。

 

最後の勝負は目明かしとの一騎打ち。

目明かしからやくざは八九三、たせばブタだ。

畜生じゃないかと挑発された馬込の伊三郎。

 

目明かしに立ち向かうも幾度もやられてしまう。

伊之助の目の前で不様な姿をみせるのだった。

 

凄まじく弱い、悲惨なヤクザの生き方を伊之助に見せた馬込の伊三郎。

 

実はやくざを諦めさせる狂言だった。

 

 実によく出来た芝居だ。大衆演劇〜は人生の教科書なのだ。しょうもない道徳の時間は子供達に大衆演劇を鑑賞させましょう。

 

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【口上挨拶】(近江新之介座長)

・独特の節回しの挨拶。

・これからのスケジュールと外題の紹介

・大河一心が17才で若座長を襲名いたしました。何卒、よろしくお願いします。

・若座長就任お祝い公演は14 4000

 

 

浪花バラエティショー(舞踊ショー)

 

・ラスト  安珍清姫伝説

かなりの奮闘公演、若座長の大成、熱く願う

 

画像

ど迫力の芝居仕立てのショー「安珍清姫伝説」、清姫の呪いで写真がうまく撮れず残念なり・紀州屋良五郎