〇 見てもろておおきに〜まいどおなじみの観劇メモでおます
☆先月の華舞台 星天座に引き続き、梅南座へ
11月 劇団花組むらさき ※しばらく見れなくなると思うと…
★黒潮劇団のスケジュール
(別掲)
どれだけ力を入れているかがうかがえる。
☆メンバー
総座長 黒潮次朗
座長 黒潮音之
花形 黒潮優
後見 神楽良
ほか
※
☆芝居 「古里の兄」
▩ 配役
神楽良‥目明かし亀ちゃん
黒潮音之‥三之介
黒潮次朗‥三之介の女房おしま
黒潮花千代‥霞の三次の女房およし
ほか
☆あらすじ☆
のぼる會系で何度か見る機会を得た
<喧嘩出入りの場>
時蔵は喧嘩場で親分を殺した新吉を斬る
新吉は子供だけはヤクザにするな。信州は丸子の宿、故郷の兄のところへ行けと女房に言い残し息絶える。
新吉には妻子がいたことを知り後悔する時蔵であった。
<三之介の家>
三之介はヤクザから足を洗い百姓として女房と暮らしていた。そこへ三次の女房が赤ん坊と共に訪れる。手には亡き夫の手紙が‥
三之介は弟の三次も一緒に来たものと思ったが弟・三次が死んだことを聞かされる。
遺髪と手紙で事の次第を知る
三次の女房は子供と一緒にこの家で暮らさせて欲しいと頼む。
これを快く迎える夫婦。
三之介は赤ん坊が新吉に似ていると喜ぶが
ヤクザになって死んでしまったことを嘆き悲しむのであった
そうこうしているうちに時蔵がヤクザに襲われ
傷を負って三之介の家に逃げ込んでくる
三之介の女房は時蔵が家出した弟であることを知る。
ふたりは再会を喜ぶが時蔵が新吉を斬った男であることを知るのであった
亭主の弟を殺したのが自分の弟と知った三之介の女房。女房の弟が自分の弟を殺したと知った三之介。
自分が斬った男が姉の亭主の弟と知り後悔する時蔵。
そして自分にお金を渡した男が夫・三次を殺した男と知った女房。運命が皮肉にも巡る水車。
怒りで時蔵を斬ろうとする三之介。弟を殺さないでくれと必死で頼む女房。
苦衷の心〜三之介の苦悩と時蔵への怒り〜複雑に交錯し螺旋階段の定めの車がぐるぐる回る。
されど、全てを了知した三之介。
旅支度までさせて送り出す。
やがて、時蔵を捕らえようとする目明しの魔の手が迫る。
揺れる心をぐっとこらえ、情けをかける兄の熱情は見もののシーン。
****
ラストは‥‥助けて逃がす
51分の芝居 。
いろいろそぎ落とすとこういう芝居になるのか
まとまりかたはみごとだな。
☆口上挨拶 黒潮優副座長
・各種演目スケジュール<別掲>
☆舞踊ショー
・工夫こらした飽きさせないショー構成。少人数ながら勢い充分。
・ラスト舞踊‥残響残花
【画像】
◎ 全体通し、休憩含めて2時間30分の公演。私は、これでよいと思う。
バージョンアップの黒潮劇団、「黒潮優」が拓く劇団の未来、楽しみだ・紀州屋良五郎
★ 私がいま、心底おもうのは「大衆演劇」を観る力を磨きたいということだ。真剣勝負で板にのる役者の修行の一端でもわかる観巧者になりたいと願うばかりだ。
☆ コロナ明け新時代は大衆演劇にさまざまな変化をもたらせた。関西の事情
① 入場料金の値上げ 物価上昇
② 劇団、劇場の休日の増加、定例化
③ 劇団の合同や休団、座長のフリー活動化流動化
④ 2カ月通し公演が徐々に増えつつある
⑤ 公演時間の短縮 2時間30分
⑥ 送り出しの復活 触れ合いへの回帰
これらについてはまた機会を改めて書くつもりである。