〇 まいど、おおきに。こんな映画を見ました。
〇 予告編
STORY
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昼間は自作のアクセサリーを売り、夜は焼き鳥屋で住み込みのパートとして働く北林三知子(板谷由夏)は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で職と住まいを失う。新たな仕事もなくファミリーレストランや漫画喫茶も閉まっており、行き場のない彼女の目に留まったのはバス停だった。一方、三知子が働いていた焼き鳥屋の店長・寺島千晴(大西礼芳)もさまざまな問題に頭を悩ませていた。誰にも弱みを見せられないままホームレスとなった三知子は、公園で古参ホームレスのバクダン(柄本明)と出会う。
- キャスト
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板谷由夏、大西礼芳、三浦貴大、松浦祐也、ルビー・モレノ、片岡礼子、土居志央梨、あめくみちこ、幕雄仁、鈴木秀人、長尾和宏、福地展成、小倉早貴、柄本佑、下元史朗、筒井真理子、根岸季衣、柄本明
- スタッフ
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監督:高橋伴明
脚本:梶原阿貴
音楽:吉川清之
主題歌:Tielle
製作:人見剛史、小林未生和、長尾和宏、高橋惠子
エグゼクティブプロデューサー:鈴木祐介
プロデューサー:角田陸、小林良二、見留多佳城、神崎良、佐久間敏則
撮影監督・編集:小川真司
照明:丸山和志
録音:植田中
美術:丸尾知行
装飾:藤田徹
衣装:青木茂
ヘアメイク:結城春香
VFX:立石勝
アクセサリー指導:ななし・水城
制作担当:櫻井陽一
助監督:塚田俊也 - 上映時間
- 91分
〇 私が見たまま、感じたまま 〇
地を這うような目線があたたかい映画だ。最近作の『痛くない死に方』も素晴らしかった。ドキュメンタリータッチで鋭く描く高橋伴明監督の作品は現代の映し鏡だ。
長尾和宏Dr.が出ていてびっくりした。いやー多才な人だな。歌うわ、講演するわ、映画にでるわ、
漫才もするわ、それでいてコロナの最前線で活躍する尊敬するDr.だ。これは、余談だ。
映画にはさまざまな「困難」が余すところなく描かれている。非正規の増加、悲惨な労働現場、外国人に対する差別、コインランドリーで洗濯する路上生活者、コロナの持続化給付金の横領(社員の退職金のかすめとり)、、公園で炊き出しに並ぶホームレスの人たち…目をそむけず見なければならない。
この国の総理は「まず自助・そして共助」と訴えるも「公助」は後回し。
コロナ以後、すべての国民が狂乱の物価高に苦しめられている。
なんか、くらい話ばかりだが、この映画には痛快に楽しませてくれる仕掛けがある。
柄本明が卓抜した演技でみせる古参ホームレスのバクダンという男が放つ仕掛が痛快でたまらない。鬱積する気分をラストにドカーンと打ち破ってくれる。詳しくはもうすまい。銀幕でのお楽しみだ。
考えさせながら、ラストになれば、スカッとする映画であった。
ラスト最高、高橋伴明監督に感謝。