★見てもろておおきに〜まいどおなじみの観劇メモでおます。
かわいい女形は大衆演劇界トップランナー。18才で総座長襲名以来10年。
★ 八尾グランド劇場初乗り。この劇場に初めてのれば全国一の座を手にする。3度のれば不動の地位得るという都市伝説がある。劇団美山がそうであったように。これはリップサービス。
★ 藤ひろし座長を関西で見る絶好の機会。
★開演前の英語によるアナウンスはこの劇団のオリジナル。
●ゲスト
劇団 ひろしプロジェクト 座長 三代目 藤ひろし
★ 本日はショーが先、芝居が後の二部構成バージョン。通常、この劇場は昼は芝居+ショー、夜はショーのみだが、見海堂劇団は土日は芝居も昼夜替えで奮闘。
★細部に拘る小道具、セット、降りしきる雪、殺戮の効果音、雪の華をつけた枝、更に照明を駆使した舞台づくりは素晴らしい。
★花道や通路まで使った殺陣、芝居演出は巧み。
☆メンバー (劇団連名表より)
総座長 見海堂真之介
代表 見海堂駿
風吹あさと
見海堂獅子
見海堂斗士希
見海堂光
花形 見海堂虎之介
見海堂卓哉
見海堂亮
富士野静華
富士野竜花
富士野竜子
あっぱれ水晶
おまつり野郎
わっしょい海奏
他
●花の新歌舞ショー
・ゲスト出演紹介
ひろしプロジェクト 座長・藤ひろし
【画像】
【キャスト】
・見海堂真之介‥女座頭市いち
・藤ひろし‥黒塚一家親分
・見海堂虎之介‥源蔵
・キラリ★かのん‥いちの幼少の頃
・見海堂駿‥おこも
・風吹あさと‥岡倉大八一家親分
・富士野竜花‥嫁
・ほか
<あらすじ>
病で目の見えなくなった娘を思い、人に預けて自分は死ぬ覚悟をした父。忘れ形見として、鈴をもたせる。題目を唱え幼きおいちを捨てる。
たった二分のカネで売渡した後悔がよぎる‥
ところが、因縁の鈴が娘と父を引き合わせる。それが宿命なのか‥‥
* ドラマチックなタイトルパネル演出はまさに、劇画の世界、私がこれからの大衆演劇界に期待してきた演出だ。照明の演出も効果的で新時代の大衆演劇の一端がみえる。また、このタイトルパネル演出は芝居のダイジェストともなっている
幕前で展開される 話のあらましは、芝居をわかりやすくしている。
場面は休み処
賭博場での出来事をかたる子分たち。そこに、現れたのが三味線ひきの盲目の女おいち。
剣士となったのは盲目で生きる支えとしてだった。
生きる為に剣を夫から教えてもらった。人を斬ると心も暗くなると諭されながら‥
おこもが食べものに手をつけたと責め苦を与えるヤクザものに、止めに分け入るおいち。自らの宿命を見たおいち。
彼らが突きつけた条件は黒塚一家親分を始末するなら、おこもの命は助けてやると‥
引受けたおいちは、おこもから身の上話をきかされる。そして、自らもまた身の上を話すのだった。
*瞽女は芸能伝承の伝道者でもあった。三波春夫は瞽女歌こそ民謡、浪曲、阿呆陀羅経、チョンガレの源流であると説いた。
おいちは、きっと「おこも」に自らの宿命を重ねたに違いない。人を斬るために使ってはならない剣の道、呪われたおのれの定めと一纏めにして、斬ってやる。鬼が身には入ったおいちは一心に駆け出した。
向かった先は、黒塚一家親分。
* 盲目を演じながら殺陣をこなす。この至難な立ち回りを舞台狭しと繰り広げる見海堂慎之介座長に拍手だ!
果たし合いの場は雪深い山中、だが現れたのは親分ではなく名代を勝手に名乗った若親分の源蔵だった。源蔵がいちに斬り殺される様をまじまじと見る駆けつけてきた黒塚一家親分。
いちと黒塚親分の命のやりとりが今、始まろうとしている。名画を見るような凄まじい殺陣と殺陣。
藤ひろし座長と見海堂慎之介座長。これが大衆演劇の見せ場だ。
父は命を込めて、語りだす。おいちと別れた宿命の糸をたぐりだすように。とっつあんのせりふは火のように‥喉が焼けるように
ああ、こんな、形で出会うとは、これが俺たち二人の宿命なのだ。
いち〜生きてて良かった。お前に斬られてほんもうだ。もう俺を苦しめないでくれ〜
お前のさだめ 俺たち親子の宿命
これで、厄介ものの親分は片づいたとほざく、岡倉一家親分、女房を一網打尽に始末する
おいちは座頭市〜ならぬ 座長一だ。!?
※気も振れんばかりの激演の座長。
27才座長はすさまじい天賦の才。
オールキャストによるエンディングで幕
可愛い仕草の女形と野太い腹の座った立役の使い分けは見事、あっぱれ見海堂慎之介・紀州屋良五郎
●両座長の真博の芝居に涙す。多謝多謝!
拍手やまず‥‥
参考
観劇ファンポータルサイト 最善席
https://saizenseki.com/oochi/20210715/
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