☆ 見てもろておおきに〜まいどおなじみの観劇メモでおます
【花柳願竜劇団スケジュール】
・12月 御所羅い舞座
・01月 梅南座
【木川劇場の予定】
◉名物のおでんが復活、味は関西ベスト10に入る
大阪の劇場では「おでん」はここだけだ。
5点セットで500円+すじはサービス
出汁は秘伝、すじはデリシャス本場仕込みの味
・12月 劇団あやめ
・01月 一竜座
☆メンバー
座長 花柳願竜
若座長 花柳竜乃
花形 二代目 香賀峰子
花柳さつき
若頭 あつし
蓮志
みずき
ほか
▩
他
☆ 顔見せミニショー
※ラスト かみなりの歌
★芝居「瞼の母」
*花柳竜乃の渡世人口調が伝統の芝居を光らせる
*竜乃の忠太郎、そして、花柳さつきのおはまのやりとり、証拠に示した備前長船、ハッと気づいたおはま、こみ上げる堰愛の情を押し殺した細かい演技がひときわ冴える。
*いろんな劇団で見ているこの芝居。花柳劇団でも明生座と今回で2回目になるが、前回を遥かに超える泣ける芝居になっている。飛躍的に厚みを感じる。とても、感動し涙した。
<あらすじ>
主役 花柳竜乃‥番場の忠太郎
香賀峰子‥お登世
座長‥夜鷹
花柳さつき‥おはま
あつし‥水熊屋板前喜助& 明神一家松五郎
ほか
▩
若座長の渡世訛りの語りから始まる〜
ふらりと訪ねてきた夜鷹が女将に会わせろと喜助に頼むもすげない応対
そこに、現れた忠太郎
場所は料亭・水熊屋の店先
番場の忠太郎は、五歳の時に生き別れになった母親を探して旅をする渡世人。
江戸へ出た忠太郎、道すがら出会った老いた夜鷹に尋ねてみると‥柳橋の料理屋水熊の女将が昔江州に子供を残してきたことを聞く。
忠太郎は水熊の女将おはまに会いに行く。
店先で妹、お登世と出会う、すれ違いにふと‥
因縁めいた予感が‥
余韻のある所作が綺麗な無言劇‥効果と所作でみせる芝居はなかなかの演出だ。
「おっかさん〜」と叫ぶ忠太郎‥
場面かわり水熊店のなか
いきなり、入り来た忠太郎
最初は身代をゆすりに来たやくざと勘違いしたおはまだったが、すぐに倅であると気づく。
だがおはまは再婚した相手との間にもうけた娘・お登世の縁談もあり、自分の子ではないと突っぱねて忠太郎をすげなく追い返す。
やくざ渡世で訪ねてきたに、身代目当てと邪推され、
堪忍袋も切れた忠太郎、黄金が袋からちゃりん、ちゃりんと威勢よく床にこぼり落ちた。大枚の小判が悲しい音をたてる。
母よ、達者でいてくれと念じて、ためにためた命の黄金。
無念じゃないかおっ母さん、忠太郎は泣けるんだ。
はらりとこぼれる涙を‥うち払い、泣いてたまるか泣くものか、おいらの瞼にゃにっこり笑う母がいる。
失意のうちに出てゆく忠太郎とすれ違ったお登世は、それがいつも母から聞かされていた兄だと悟る。
忠太郎は手柄目当ての浪人・金五郎に狙われていることを知ったお登世は、荒川堤へと母と二人で籠で忠太郎の後を追う。
しかし忠太郎はそれと気づくも、母と妹に名乗ることなく、一人姿を消すのだった。
*ご存じ長谷川伸原作の著名な芝居。
*忠太郎に一瞬会える再会バージョンで一層高まる感度‥‥
*将来のことを考え冷たい態度をとる母のせりふの応酬、名ぜりふがこの芝居の見どころだ。
★参考★
朗読劇 「瞼の母」
☆舞台口上 花柳竜乃若座長
・三重大学で講義をしたときの学生たちとのエピソード、大衆演劇についての質疑応答
・前売り券&グッズ販売
☆舞踊ショー
・ラストショー 極楽浄土
【画像】
女剣時代を彷彿とさせる花柳竜乃の熱演が燦然と光る・紀州屋良五郎