紀州屋良五郎の大衆演劇・上方芸能 通信

大衆演劇については全国の劇場や公演場所に出かけ、その地での公演の所感・演出効果・劇団の印象を綴ります。さらに大道芸や上方落語、講談、音頭、漫才、見世物、大道芸、放浪芸、映画評についても思いつくままに書き留めてまいります。 末永くのおつきあいをよろしくお願いいたします。

▩ 都若丸劇団 梅田呉服座 2022/12/23

☆ 見てもろておおきに〜まいどおなじみの観劇メモでおます。

 

 

☆ ショーの画像掲載はありません。

 

☆ 客席は老若男女は都若丸劇団の特徴。

 

☆ ショーの写真は撮影可だがSNS不可、ただし、ショー途中の集合写真はSNS掲載可。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ 若丸座長は客席登場、客席を回る際はマスク着用。舞台では距離があるので当然外されています。

 

★ 梅田呉服座は定員247。客席は2/3くらいのお客様。平均トータル200人以上のお客様。

 

☆ 最近、増えてきた2カ月連続興業が梅田呉服座でも。新傾向のかたちか?

 

☆ 梅田呉服座スケジュール

01 都若丸劇団

02 長谷川劇団

 

☆ メンバー

座長 都若丸

副座長 都剛

花形 都星矢

都舞斗

あきら

都颯貴

都倖生

都元気

城月ひかる

都ゆかり 

都蘭香

都清華

都奏

都朝来

都明鶴

都志扇

都まりあ

朝日奈つばさ

朝日奈みずき

キャプテン 都城太郎

ほか

 

☆ 

 

芝居 『男の誓い』  全三景

 

《あらすじ風のメモ》

 

*いわいる「源太しぐれ」と言われている芝居です

 

第一景 親分の家 其の壱

 

第ニ景 底無し沼近くの目無し地蔵

 

第三景 親分の家 其の弐

 

キャスト

代貸・人斬り源太 = 座長若丸

用心棒・青山喜八郎 

青山喜八郎・女房こさん

やくざの親分キャプテン城太郎

子分 = 花形星矢、あきら、舞斗ほか

 

きょうの芝居は「さかなギャグ」パターン

 

あらすじは簡略

 

妻と乳飲み子連れで旅をしていた盲目の侍は、行き倒れたところを土地のヤクザに助けられる。

 

ところが逗留するうちに侍の妻はヤクザの親分といい仲になってしまう。

 

邪魔になった盲目の亭主と子供、あろうことか女房から親分にその始末を頼む。

 

親分は一家の遊び人、源太にそれを頼む、実は妹の病の治療費が入り用だった源太は、仕方なくその「人斬り」を引き受けることになった。

 

親分から大枚10両をその駄賃としてせしめる。

 

侍は赤子を抱いて村はずれの地蔵に「目が開くように」と願かけに来ていた。

 

そこやってきた源太。侍に、その妻と親分とに頼まれて彼を襲う羽目になったと打ち明け、刀を振り上げる。

 

ところが、赤子が彼をみて笑いかけるので、振り上げた刀を降ろすことができない。

 

とうとう慈悲心から、侍を殺すことができなかった源太は侍に二人で親分に仕返しをしようと持ちかける。

 

そして彼の目の治療費として親分からせしめた10両を手渡す。

 

一方、一家では源太があれっきり2週間も帰ってこず、音沙汰がないので業を煮やしていた。

 

親分は源太が本当に侍を殺したのかを疑い始めている。

 

そこへ帰ってきた源太。長い不在の理由をあれこれと述べ立てる。

 

《ここからが、本格的な若丸オリジナル笑いパターンの数々が繰り広げられる。

名場面のものまね大会が始まる》

 

客席は一体になり盛り上る。大爆笑が……

 

 

ついに、目が開いた侍がこの場に登場。

源太ともども親分とその手下たちを殺すところで幕。

 

 

◇本日の爆笑ものまねシリーズ

 

 田村正和だったら...

 小林旭だったら...

 さだまさしだったら...

 源太役が舞斗で喜八郎役が紗助だったら...

 源太役が雅輝で喜八郎役が颯貴だったら...

 

 

《舞台所感メモ》

    基本、都若丸劇団の芝居は喜劇のかたちがきまるのだ。

 

パターン化された絶妙の間とアドリブは若丸のオリジナル。

そればかりではなく、座員もその間を完全に飲み込んでいる。

 

さらに、他の劇団で見られないのはお客様だ。

 

コアな都ファンがその間合いを心得ていて、笑いのリアクション、ハンチョウをする。

まさに、役者と観客が織りなす一体感ある喜劇と化す。

 

どうだ!この一体感は。ちょっと、他ではまねができない。

ここが、他の劇団と違う極めて重要な特徴だ。

 

歌手さだまさしが「噺歌集」というトークをまとめた本を何冊もだすぐらいである。

まさに、そのさだに勝ると言えるぐらいトークが決まるのが都若丸である。

 

 

☆ 舞踊ショー   

 

いくつかの個人舞踊などのあと

 

   舞台に座員が並ぶ

・ミックスジュースタイム

 

 

 

 

いつものように座長による曲紹介

 

何度も笑いとり盛り上げていくパターン。

 

分かっていても乗ってしまう都若丸の世界。

まるでドリフの再来だ。

 

★ 座長トーク

 

・今日は寒いですね。最高気温で5度ですからね、夜が気になります。

この梅田呉服座でも平均200人(昼夜で400人平均)をキープしていましたがね。

 

若い座長に後を譲った方がいいかなと思うこともありましたが、やはり、わたしより面白い人はいないと思うにいたりました。(笑い)

 

私のモットーは初心から「目の前のお客様を楽しませる」これだけです。

 

大衆演劇のお客様は劇団間でぐるりぐるり回っている傾向はあります。

 

となりに座ったお客様が〇〇劇団もええよと云われて他へいく、気の多い方はどうぞいってください。

 

だから、わたしは新しいお客様に、大衆演劇が初めてというお客様に少しでも来て頂きたいと願っています。

 

 

中にはお見送りがなくなったからいかなくなったという人がいます。

お見送りだけ?と思ってしまう。()

 

*都若丸劇団は徹底したお見送りが折り紙つきだった。

(今はできなくて残念ですが‥〈都若丸劇団は現在のところお見送りはなし〉)長い列をすり抜け、足早に帰るお客様へ「ありがとう、ありがとね、また来て、また来てね。まってるよ」と、声を掛ける座長の目は常連さん以外への気配りが光っていた。

 今は集合写真タイムでなんと座長が舞台からひとりひとりに声をかけるのだ。写真の撮り方、お客さんのカメラをひとつひとつ座長が見ている。これがかなり続くのだ。‥客席まで‥拝む座長。きょうも座長の視線はひとりひとりを順に追っていた。

 

 

昼から大入、三本締め。

 

全員舞台に勢ぞろいで恒例ジュースタイム

 

ラスト舞踊

川の流れのように

 

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客席の隅隅まで届けたいというお客様サービスの心が光っているのが都若丸劇団・紀州屋良五郎

 

 

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