紀州屋良五郎の大衆演劇・上方芸能 通信

大衆演劇については全国の劇場や公演場所に出かけ、その地での公演の所感・演出効果・劇団の印象を綴ります。さらに大道芸や上方落語、講談、音頭、漫才、見世物、大道芸、放浪芸、映画評についても思いつくままに書き留めてまいります。 末永くのおつきあいをよろしくお願いいたします。

▩ 藤間智太郎劇団 九条笑楽座 2022/12/24

〇見てもろておおきに~まいどおなじみの観劇メモでおます

2年ぶりに観劇の藤間劇団

〇明日が千穐楽

 

藤間劇団スケジュール

01 一宮芸能館SAZAN

 

九条笑楽座  スケジュール

01 劇団王座

02 満劇団

03 里見劇団進明座

 

 【メンバー】

座長 藤間智太郎  

藤間歩  

藤間あおい

 

 

松竹小梅

松竹町

初代  藤間新太郎

 

☆ 顔見せミニショー

・ズンドコパラダイス   

歩、新、誠、小梅、あおい

座長

座長、あおい、小梅

 

 芝居『闇を行く三度笠!』

 

【配役】

 

座長‥小金井小次郎

藤間歩‥仏一家若親分・政次

藤間新太郎‥今市一家親分

藤間あおい‥姉

藤間誠‥今市一家子分

松竹小梅‥妹おさよ

松竹町子‥仏一家親分

ほか

 

【あらすじ】

 

ある日、仏一家親分が、美人姉妹がやってる茶店を訪れ、倅が間もなく戻ってくると知らせをもたらす。

 

そこへ、この地を取り締まる今市親分が現れる。

姉にちょっかいを出そうとする。

 

諦めきれない親分。場所代が出せないなら俺の女になれとの難題。姉がいやなら妹だとねばる。

 

妹は政次と一緒になる心つもりだ。

そこへ、政次が帰ってきた。

妹おさよと会うやいなや一家に挨拶と立ち去る。

 

そこに通りかかった旅人がいた。姉が小金井の親分ではありませんかと呼び止める。

 

娘は今から10年前、助けてもらった親子ずれですと告げる。

 

この姉妹と亡き親父・藤兵衛は命を助けてもらった恩人だった。

 

一旦は辞退するも、姉妹のたっての願いで、この茶店で一夜の宿をとることになった小金井親分。

 

そこにまた現れた今市親分とその子分。

妹のおさよを連れて行こうとする。

 

助けに入ったのは政次だ。

その政次に親分の借財の30両を払えと難題。

暮れ六つまで待ってやると言うや否や額を割る。

 

カネを返したら割返しをさせてもらうと言うや否や、その場で返し額の割返しをする。

 

見ていた子分達が騒ぐも、割って入ったのが百姓身なりの男だった。

 

勝負のあとは用事棒が現れ、相撲で決着をつけようということになり、百姓と用事棒の取り組みが始まった。

 

なかなか、決着がつかない。

百姓姿の男は頭巾をとれば、なんと小金井小次郎。

 

この小次郎が若親分を守る。

だが泣きどころは鳥目の病。

それを知った男、亡き者にしようと挑みかかる。

 

さて、弱点を知ったら勝てると用心棒、あっしに任せておくんなせぇと啖呵を切ってみせる。

 

激しい斬りあいの果て決着をつけ幕となる。

見事な盲目で演じる殺陣、さすがだな。

 

関東の大親分小金井小次郎が登場する芝居。

大衆演劇らしい渡世人の芝居でカタルシスもある

 

じつに、痛快な芝居である。

初代、座長、歩が個性を放つ名狂言だった。

 

*どの劇団のやり方がオーソドックスなのかは知らないが、藤間劇団はメリハリ効いたきっちりした芝居の展開をする。

 

*芝居・舞踊のすべてにおいて品と技量のあるのが劇団である。

 

 

口上挨拶  座長  藤間智太郞

 

・明日が千穐楽、夜の部は本日が千穐楽

・次の公演先が積雪があり、タイヤを交換しないとと思っています。大阪でも、雪が舞うのもはじめてです。

6月ごろにまた、関西にもどれる予定です。

 

 

花の新歌舞ショー

 

ラストショー

ラスト舞踊!

『はっちゃけ男!ぶっちゃけ女!』

 

【画像】

 

 

 

 

座員が充実、洗練された舞踊、旅芝居の本流・藤間劇団・紀州屋良五郎

 

 

【付録・演友ちゃんねるより】