〇見てもろておおきに〜まいどおなじみの観劇メモでおます
〇 日本一の集客数で誇る華舞台 星天座、本日も近隣の自転車部隊多数ほかで昼で70人を越える。
〇 東大阪市は大衆文化のメッカ、華舞台 星天座を観光名所に指定した方がよいと市長に提案する
劇場前にずらりと並ぶ自転車、短期間ですっかり地元に根付いた証明だ。かつての西成区の賑わいを感じさせる。東大阪・布施界隈の活気は人を元気にさせるほど活力ある商店街なのだ。
一方、西成区界隈の商店街はシャッター商店街と介護ステーション、タイ・ベトナムの国旗がはためく街に変貌した。アジア化の波に呑まれ大阪1のベトナム人居住地区になっている。
☆ 11日には地元・布施戎に終演後お客様もご一緒にお参りにいきます。さすが、澤村千夜座長。地元を大切にお参りなさる姿勢に頭が下がる。
★ 本日、女形大会
★ 水曜日が定休休館日
〇 芝居とショーの2部構成
※
【星天座の予定】
02月 嵐瞳劇
03月 森川劇団
☆メンバー (カンゲキ誌より)
座長 澤村千夜
花形 澤村悠介
喜多川志保
澤村龍聖
澤村紅華
澤村千華
他
★ ゲスト出演
音羽屋幸枝
美理剣
澤村心
☆ 狂言「芸者の誠 石清水」
【配役】
澤村千夜‥茶店の主 兄・孝造
音羽屋幸枝‥芝居の客
美理剣‥芝居の客
澤村龍星‥若様
澤村紅華‥芸者しず
澤村千華‥琴路
ほか
【あらすじ】
客が二人。昨日の大入りの様子を話す店主。
座長がいい、名を「澤村千夜」というんだよと。
昨日の華舞台 星天座のことをひとしきしきり。
さらに、「美理剣」がいい。お笑い担当やと。
さらに、この茶店の主、なんと元村芝居の座長をやっていたとはなす。
茶店の客はそんなら荒事を見せてくれといいだす。
そんなら、明智光秀を見せてくれといいだす、客。
演じる店主。
さらに、女形を注文‥
縦横無尽に歌舞伎声色、形態模写を演じる「澤村千夜」座長。
ここまでが前ふりでイントロである。ここから芸者しずと若様が登場。
自然にはじまる本日の芝居。おもしろい演出だ。
しずと若様が茶店で芝居見物に行く前の一時を休む。若様を探す侍がやってきた。
話せば、この芸者は探していた妹のしずかだった。
こうして、しずは生き別れた兄・孝造と再会する。
しずは、元もと武家の娘だった。けれど父と兄が家を出たきり帰らず、それを探して母としずかも旅に出た。だが旅の途中、母は病に倒れた。母の薬のため、お金が必要だった。
「幼い頃から三味だの踊りだの芸事しか教わらなかったこの身、他にどう立てる術がありましょう…」
しずかはやむを得ず芸者になった。母が亡くなった後も、もう道を引き返すことはできず、芸者として生きてきた。
そんなしずかが恋仲になったのが、武家の跡取りである若様だった。
しずは、たっての頼みがあると話す。
どうか、若様とのご縁を結んで欲しいと頼まれ、一旦は快諾するも、若様にはすでに縁談があると思いにいたり、忠義に照らしどうか、別れてくれと切り出す。
孝造は、腹きって詫びを入れると難題を言う。
「しずか、諦めろ。若子様には家に帰れば許嫁がいるんだ。恨むならこの兄を恨め」
「惚れて惚れて惚れ抜いて、命を懸けた恋なれど、兄の忠義の為ならば」 と‥
しずかはとうとう身を引く覚悟を決める。
しずは若様に心にもない悪態をつき、心離れを涙ながらに偽り語る。ついには、若様から「売女」と罵られ、思い余って自らを殺めようとするも、兄・孝造に制止される。
そこに、若様の許嫁、琴路があらわれる
「私は“尾のない女狐”でございます。これまで若子様の傍におりました。若子様を貴女様にお返しいたします。どうかこれから、若子様のことをよろしくお願い致します」
琴路はしずかの前に膝をつく。
「初めまして、私は琴路と申します。これから先は貞女となって、若様に尽くして参ります。若様のことは、命に代えてもわたくしが守って参ります」
語り終えた琴路は。
きゅっと優しく、しずかの手を握る。
しずかは刃物にでも突き刺されたかのように手をかばう。
若様はそっと、しずに羽織をかけてやり、そなたとは是の世で添えない仲だったと告げる。そっと、かばう兄。
詫びる兄、平付す兄、涙にくれる姉妹‥嗚呼。
*いい芝居だった。みな芸達者だ。間と息がリズムになっている。
変幻自在に芝居をアレンジする実力ある劇団天華のレベルの高さの一端が見える芝居となっている。
★ 座長口上 澤村千夜 座長
・お年玉福袋の紹介
・演目紹介、ゲスト出演紹介。
・前売り券&グッズ販売
・星天座の換気空調システム、毎回の消毒など縷縷コロナ対策が万全なることをはなす。
☆グランドショー
★ラスト 「浮世つれづれ女舞」
【画像】
いつ見ても満足いく芝居を魅せる劇団天華と澤村千夜オーナー率いる星天座は天下一だ・紀州屋良五郎