☆ まいどおおきに〜観劇メモでおます
(長谷川愁)
☆ 大衆演劇界一伸びしろの大きな大成長劇団
☆ 着実に実力を蓄えてきた劇団。陣容を整え大衆演劇の中心地大阪のど真ん中で勝負する劇団に駆け上がった。
★池田呉服座スケジュール
5月 澤村慎太郎劇団
6月 劇団美山
★メンバー
総座長 愛京花
座長 長谷川武弥
副座長 長谷川乱之助
花形 長谷川一馬
花形 京未来
京詩音
長谷川愁
他
◉ゲスト出演
長谷川桜
☆顔見せミニショー
群舞 長谷川乱之助を中心に
女形 長谷川愁
相舞踊 詩音+未来
群舞 ラスト お祭りマンボ 愛京花を中心に
☆芝居「死んでたまるか」
* 原題は落語、『品川心中』
愛京花‥若壇那
長谷川武弥‥番頭弥吉
長谷川乱之助‥芸者の間夫 もと歌舞伎役者もどき
長谷川一馬‥料亭の若壇那
京未来‥芸者染羽
長谷川詩音‥舞妓
長谷川愁‥太鼓もち たぬ吉
長谷川舞‥芸者
《あらすじ》
ある大店の若旦那は、商売の修業と称して江戸にやってきたが、実際は「芸者遊び」の放蕩三昧、威勢よく大金をぶん蒔いて、なじみの芸者染羽からたしなめられる。その「誠」に、ますます「執心」する若旦那。
そこへ、大店の番頭がやってきた。「旦那様から、いいつかって参りました。もう若旦那に届けるお金はありません。私とお店に帰りましょうと告げる。
若旦那は、私は商いの勉強をしているんだ。お金を使うのも修業の一つと理屈を。このままだと勘当になりますと番頭。
それなら、条件がある。なじみの芸者と一緒なら帰ってもいい」「芸者など連れて行くわけにはまいりません」「それなら、帰らない」「芸者なんて、所詮は売り物に買い物、若旦那にお金がないとわかったら、見向きもされませんよ」「そんなことはない」「では一つ、試してみましょう」
「どうやって?」「若旦那から、その芸者に心中を持ちかけるのです。ここに私の胃の薬があります。これを『毒薬』と偽って、酒の中に入れ、一緒に飲もうとするのです。もしその芸者が一緒に飲めば、私は信用します。一緒に連れて帰りましょう」と番頭は去る。
若旦那は、件の芸者を呼び寄せる。経緯を説明し、「一緒に死んでくれるかい?」。芸者、平然と「もちろんですとも、若旦那と一緒ならどこだってお伴します」「そうら見ろ」と、得意満面の若旦那、「では、この酒に毒薬を入れて、一、二の三で飲み干すのだ」「何という毒薬ですか?」「パンシロンだよ。しかし毒薬は毒薬だ。それ、一、二の三!」若旦那は一気に飲み干したが、芸者は飲む仕草だけ‥
若旦那、毒が回って「七転八倒の」苦しみ、やがて動かなくなった。芸者、「ふん、こんなバカ旦那と死ねるもんか!いい金蔓だと思っていたが、死んでしまいやがった」そこへ、芸者の間夫が派手な歌舞伎メイクで登場。いでたち、化粧、口跡で、「浮いた」演技で場内大爆笑。
したたかな芸者と間夫のやりとり、これまた、長谷川桜と一味違った味が出ていた。
退場間際に芸者が放つ最後っぺ‥
番頭が現れ、云った通りになりましたねと念をおす。それじゃということで芸者染羽に復讐することに相成った。
楽しく大爆笑のクライマックスへと
以後、番頭と若旦那は「幽霊芝居」で復讐を試みるが、したたかな芸者コンビには通じないまま閉幕、若旦那は「バカ旦那」のまま終わるという喜劇だ。オチは『コレガほんとの恨めしや』
☆口上挨拶
長谷川武弥座長 長谷川一馬 長谷川愁 長谷川詩音
・イベント紹介
・休演日は24日 千穐楽は29日
・前売り券販売
・武弥座長のユーモアトーク
〇 長谷川劇団のスケジュール
4月 篠原演芸場
5月~7月 関東公演
8月 三吉演芸場
9月 雷鳴座
10月 見聞劇場
11月 浪速クラブ
☆舞踊ショー
・躍動感みなぎる群舞、キレのある舞踊が決まる。
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