紀州屋良五郎の大衆演劇・上方芸能 通信

大衆演劇については全国の劇場や公演場所に出かけ、その地での公演の所感・演出効果・劇団の印象を綴ります。さらに大道芸や上方落語、講談、音頭、漫才、見世物、大道芸、放浪芸、映画評についても思いつくままに書き留めてまいります。 末永くのおつきあいをよろしくお願いいたします。

▩ 劇団松丸家 梅南座 2024/03/09

〇見てもろておおきに〜まいどおなじみの観劇メモでおます。

★メンバー

座長  松丸家小弁太  

副座長 咲田せいじろう

松丸家美寿々   

松丸家こもも   

松丸家ちょうちょ

松丸家りへいどん

松丸家あ~ちゃん

松丸家まなと

 

 

【劇団スケジュール】

4月 此花演劇館

 

【梅南座のスケジュール】

4月  森川竜馬劇団

5月  劇団大川

 

☆芝居「駕篭屋二重奏」

主演‥座長 松丸家小弁太  共演  咲田せいじろう

 

(あらすじ)

 

配役

・駕篭屋のしょう+お花兄与太郎‥松丸家小弁太  

・駕篭屋のかん+武士の父殿様‥咲田せいじろう

・叔母(おふね)‥松丸家美寿々

・娘お花‥松丸家ちょうちょ

・若様(しんのすけ)‥松丸家こもも

・家来(とんすけ)‥りへいどん

 

※篭屋の見事な芝居により、武士の親の説得を勝ちとり若様と娘おはなの縁をまとめる喜劇。松丸家小弁太と咲田せいじろうが中心の芝居だが、ちと違う。

深い深い喜劇の出来栄えは、松丸家笑いの世界。他の劇団とは異質と心得て見るべし。

 

いつもと笑いの大きさが違う破格の仕上がりに絶賛惜しまない。

 

まぁ、こんな簡単なストーリーの喜劇を笑いのブレンドで運ぶ。これは一つの芸域というか、新しい笑いのジャンルだ。松丸家喜劇と呼ぼう。

 

勿論、ついていけない人がいるだろうことは承知の上で書いている。

それほどに、泣きは一つだが、笑いのツボは多様だ。

 

好みが違って当たり前、それでいいのだ。

それほどに大衆演劇は好みの分かれる世界なんだ。

 

それにしても、りへいどんが大きくなった。きっちり芝居が出来る。すごいもんだ。

 

伊勢音頭流れて幕

 

 

☆舞踊ショー  

 

☆この劇団の口上挨拶はショーの途中にやる、たしか都若丸劇団もこのやり方だった。

 

*この進め方は私としては好きだ。休憩時間を小刻みにするより効率的だ。

 

・前売り券&グッズ販売

・演目スケジュールの紹介

 

ラスト  「次郎長富士

 

【画像】

芝居よし、舞踊よし、歌唱よし、三方よしの総合力は都若丸に並ぶ劇団、違うのは座員の数だけ・紀州屋良五郎  

▩ 映画『夜明けのすべて 』を見た

〇『そして、バトンは渡された』の原作などで知られる瀬尾まいこの小説を映画化。

 

予告編

 

 

STORY

月に1度、PMS月経前症候群)の影響で激しいイライラを感じてしまう藤沢美紗(上白石萌音)は、転職してきたばかりの同僚・山添孝俊(松村北斗)のささいな行動をきっかけに、ストレスを爆発させてしまう。その後美紗は、やる気がなさそうに見える孝俊が実はパニック障害を患っており、生きがいや気力も失っていることを知る。互いの事情を知った二人は職場の人たちの理解に支えられながら、同志のような関係を築いていく。

キャスト

松村北斗上白石萌音、渋川清彦、芋生悠、藤間爽子、久保田磨希、足立智充、りょう、光石研

スタッフ

原作:瀬尾まいこ
監督・脚本:三宅唱
脚本:和田清人
音楽:Hi’Spec
撮影:月永雄太
照明:秋山恵二郎
録音:川井崇満
プロデューサー:城内政芳

上映時間
119分

〇 私が見たまま、感じるまま 〇

 

パニック障害PMS月経前症候群)を抱え、生きづらさを感じる男女。そんなふたりが、「それでも私たちは救いあえる。」と、互いに助け合おうとする映画。

息苦しい現代だからこそ題材になり得たテーマである。

 

かつては<些細なこととして、生きる上で支障にならず、気にもとめなかったような出来事が

今では、大きな差異として見られてしまう。私流にいえば命の許容度があまりにも狭く、細く、

そして繊細になりつつある。

 

ささやくかのような息苦しさ、大声で走り出すことさえ、はばかる

なにかに怯える。生きることは、すり減らすことではあまりに、おもしろくない。

 

一人だけじゃないんだ。みんなおなじなんだ。大事な事は拙くても自分の思いを自分の言葉で「表現」してみる勇気、そこへの踏み込みなのだ。

 

鬱積したものがあるなら、空に向かい大声で叫ぼうじゃないか、人生は一度きりなんだから‥

この映画は、心の中の声を、心地よい会話といたわりでそっとつつみこむような映画だ。

 

なぜか、見終えた後、あたたかい気持ちになっていた。

 

▩ 映画『風よ嵐よ(劇場版)』を見た。

〇 テレビ公開話題作の映画版である。

 

 〇 概要

 
〇 概要
 
STORY

伊藤野枝。大正時代の女性解放運動家。 100年前、筆一本の力で、結婚制度や社会道徳に真正面から異議を申し立てた。 あふれんばかりの情熱をただ一つのよりどころに。 「原始、女性は太陽であった」と書いた平塚らいてうへの憧れ、第一の夫、ダダイスト辻潤との暮らし、生涯のベターハーフとなる無政府主義者大杉栄との出会い…。 自由を求めて奔放に生き、文筆家としてさらに開花しようとしたやさき理不尽な暴力がわずか28歳の彼女の命を奪うが、貧困・ジェンダー格差など、現代に通じる社会矛盾に果敢に立ち向かったその生涯は、閉塞感に満ちた現在を、今改めて、強烈に揺さぶっている。 吉川英治文学賞を受賞した村山由佳の評伝小説を原作に、向田邦子賞受賞の矢島弘一が脚本を担当、吉高由里子が主人公・伊藤野枝を演じ、自由を守ろうと懸命に生きた一人の女性の“炎”を描く。

キャスト

吉高由里子永山瑛太松下奈緒、美波、玉置玲央、山田真歩朝加真由美山下容莉枝、渡辺哲、栗田桃子、高畑こと美金井勇太、芹澤興人、前原滉、池津祥子音尾琢真石橋蓮司稲垣吾郎

スタッフ

原作:村山由佳
演出:柳川強
脚本:矢島弘
音楽:梶浦由記
制作統括:岡本幸江

上映時間
127分
〇 予告編

 

 

 

〇 私が見たまま、感じたまま〇

 

私が好きな女優が吉高由里子である。どのくらい好きかと言われれば、「ウニいくら丼」ぐらい好きであるというしかない。そんな訳で、とかく評は甘くなることを最初にお断りしておく。

吉川英治文学賞を受賞した村山由佳の評伝小説を原作とした作品である。

 

伊藤野枝の生き方は当時としては革命的で激情に突き動かされた人生の中にも、屈託のなさと明るさが悲壮感を打ち消すのに余りある。これも、ひとえに、吉高由里子を主役にした作品によるところが大きいと感じるのである。

 

小気味よく生きていく、奔放で、躊躇いなく、この時代には珍しい快活な生き方である。だが、最期に共に生きたパートナー大杉栄との別れは凄惨だった。

 

まさに、時代の汚濁を背負うかのような結末だった。

エンディング曲の梶浦由記ソロプロジェクト・FictionJunctionの新曲「風よ、吹け」がずば抜けてよい。

 

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▩ 映画『変な家』を見た

〇 家の間取りがミステリーという新しい着想の映画。不動産ミステリーという新しいジャンル。

 

〇 予告編

 

 

〇 概要

STORY

「雨男」の名で活動するオカルト専門の動画クリエイター・雨宮(間宮祥太朗)は、ある家の間取りについてマネージャーから相談される。雨宮がミステリー好きな設計士・栗原(佐藤二朗)に意見を聞いてみると、その家は至る所に奇妙な違和感があるという。そんなとき、ある死体遺棄事件が世間をにぎわせるが、その現場はあの家の近所だった。事件と家の関連を疑った雨宮が一連の疑惑を動画にして投稿すると、宮江柚希と名乗る人物(川栄李奈)から、その家に心当たりがあるという連絡を受ける。

キャスト

間宮祥太朗佐藤二朗川栄李奈長田成哉、DJ松永、瀧本美織根岸季衣高嶋政伸斉藤由貴石坂浩二

スタッフ

原作:雨穴
監督:石川淳一
脚本:丑尾健太郎
音楽:小島裕規“Yaffle”
主題歌:アイナ・ジ・エンド

上映時間
110分

〇 私が見たまま、感じるまま 〇

YouTube予告編によほど注目させる何かがあるのか、それともかつてあまりなかった不動産・設計を題材にしたミステリーに引かれるのか?いずれにしても吸い寄せられるように見た。

不動産ミステリーというのもネーミングとしておもしろい。

 

設計士役の佐藤二朗が得体の知れない物語の絵解き役だ。これがもう、ぴったりはまっていて、

思わず見入ってしまう。

 

なんで、こんな間取りになるのか、頭を悩ませ観客を考えさせる仕掛けがうまい。おおよそ、よからぬ事になりそうなことだけは推察されるが、あいまいな推理と精緻な設計図はあまりに非対照で、そこがこの作品のミソでもある。

 

残念だが、着想・ネーミングと比べてホラーの手法や要素があまりに通途で、かなり興ざめになった。タイトルと設計図にひっかかってしまったか

 

▩ 劇団十六夜 華舞台 星天座 2024/03/10

★ 見てもろておおきに〜まいどおなじみの観劇メモでおます

 

★ ファン層は厚くて固い

★ 本日の客入りは百人越えのトリプル大入り

★ 自転車来場者で自転車溢れかえる

 

【華舞台 星天座劇場  予定】

04月  劇団炎舞

05月  浅井海斗劇団

 

☆☆顔見せミニショー

 

☆劇団十六夜  メンバー  (カンゲキ誌より)

座長  市川叶太郎

市川千也

市川夢叶

市川叶華

市川叶虎

市川千太郎

ほか

大川翔健(劇団竜之助)

ゲスト   伍代孝雄

 

☆☆顔見せミニショー

 

☆芝居「会津小鉄  文治殺し」

 

【配役】

市川千太郎‥橋本宿の金五郎

市川叶太郎‥京都墨染門前町の一筆染五郎

伍代孝雄‥会津小鉄

伍代つかさ‥いろはの孝太郎

大川翔健業平文治

市川叶華‥文治の女房おたき

市川叶虎‥間男 小鉄の子分竹蔵

ほか

 

<あらすじ>

 

業平文治は、賭場で荒らす者に出くわす

その男は、捕まり簀巻きにされる竹蔵だった。訳を聞けば母の薬代欲しさに賭場荒らしをしたとのこと。涙ぐむ姿をみて、文治は、竹蔵に自分の財布を与え、そして身代りに罪をかぶり島流しとなってやる。こういう、背景があっての続きから‥

 

★ 本日の芝居はここから〜

 

あれから三年、文治が勤めを終え一家に帰ると、なんと女房のおたきは間男をしている

 

相手の男はなんと自分が助けた竹蔵、おっかあの薬代欲しさというのも真っ赤な偽りだった

 

文治は間男成敗だと長脇差の鞘を払うが、竹蔵が俺の後ろには会津小鉄がついているぞ、と脅す

 

その言葉に一瞬ひるんだ文治は、後ろからおたきに刺される

 

そこへやってきた文治の兄弟分、いろはの孝太郎は、実父の一筆染五郎のもとに一旦帰り怪我を治してから竹蔵を狙ったらどうか、と提案する

 

それを受け入れ実家へ向かう文治だったが、街道で待ち伏せしていた竹蔵に騙し討ちされる

 

偶然通りかかった旧知の橋本宿の金五郎に無念を話し、文治は絶命する

 

遺髪を抱いて、京都墨染門前町の一筆染五郎のところへと急ぐ、子細を話し、とって返し単身、会津一家に乗り込んだ。

 

いろはの孝太郎から全ててを聞いていた会津小鉄

 

間男成敗の上で、その首を差し出し金五郎に詫びるのであった。

 

 

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

☆舞台口上挨拶

(座長  市川叶太郎)

・前売り券販売

・演目紹介等

 

☆舞踊ショー  

・ラスト  お楽しみ

  

【画像】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

市川千太郎、これからの飛躍楽しみ、叶太郎スマイルがファンを引きつけ離さない・紀州屋良五郎

▩ 劇団一旗 大阪風竜座 2024.03.07

 まいどおおきに〜観劇メモでおます

芝居 「月下の決闘」

ラスト  津軽じょんから」

 

【劇団一旗】

座長 早乙女紫虎

城津果沙

蘭竜華

㐂樂屋斎右衛門

森栄都

森川竜馬

ゲスト  澤村悠介

マンスリーゲスト  沢村菊乃助

ほか

 

 

☆芝居『月下の決闘』

 

【キャスト】  

早乙女紫虎兄貴分・栄次郎

澤村悠介‥弟分・吉五郎

蘭竜華‥辻占売り

桜美はるひ‥娘

森川竜馬‥白壁町の親分

㐂樂屋斎右衛門‥女郎屋主人

沢村菊乃助‥人斬り浪人

森栄都浪人子分

ほか

 

【あらすじ】

盗っ人稼業に足を洗った二人、3年たったら天神橋で再会を約し東と西に旅立つ‥

3年がながれたが、吉はやってこない。

やってきた、やってきた吉。今では伊勢屋の若旦那になっていた。が、しかし、吉に降りかかる難儀があった。白壁町の総次郎親分がその人だ。

難儀を引き受けた兄貴は親分を殺め、兇状旅に出るのだった‥再び、別れた二人の行く末は?

ところが、この吉五郎はとんでもない男だった。

 

のちの転回が楽しみ‥

ラストに感涙の波‥

 

 

〇 口上挨拶    早乙女紫虎座長

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・澤村悠介の芸力と努力をベタ褒め

・スケジュール&前売り券

・外題・イベント日程の紹介

 

★早乙女紫虎の魅力‥絶妙なセリフ回しと圧倒的な芸力で魅了。

 

☆舞踊ショー

 

〇 ラストショー『望郷じょんから』

 

【画像】

大衆演劇は不思議な世界、座長に力量あれば芝居が見事に決まる  実力一番勝負の劇団一旗・紀州屋良五郎

 

Ameba アメブロ版 ▩ 劇団一旗  大阪風竜座  2024.03.07

▩ 劇団天虎 羅い舞座京橋劇場 女優祭り 2024.02.17

 まいどおおきに〜観劇メモでおます

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芝居 お凛時雨

ラスト 

 

劇団天虎連盟表

座長 七星泰河

新之助

七星英雄

光はじめ

藤間美香

綾姫

七星あやね

七星愛莉

幸妻弥枝

南川美寿々

南條のぼる

音羽屋幸枝

梅沢秀峰

新導あき(マンスリーゲスト)

 

☆芝居『お凜時雨』

 

【キャスト】  女優祭りにつき男性陣は脇役

七星英雄‥子分

光はじめ‥子分   

藤間美香‥お吉

南川美寿々‥お千

綾姫‥閻魔一家姐さん

七星愛莉‥お梅  

幸妻弥枝‥女親分&佛一家二代目お凛

新導あき‥子分

ほか

 

【あらすじ】簡略

女親分が刺殺され、四十九日、百カ日が過ぎるまで、二代目が帰るまで仇うちは禁じると子分らに言い残す。

さまざまな、艱難を乗り越え、二代目が戻り、時が巡ってきた。三人が力を合わせ仇討ちをするというお話し。

 

〇 口上挨拶    七星泰河座長

・スケジュール&前売り券

・外題・イベント日程の紹介

 

★七星泰河の魅力‥愛すべき屈託のないユーモア、新鮮なアドリブ、人を気遣う細やかな話しかた。まろやかな人柄。

 

 

☆舞踊ショー

 

〇 ラストショー『花笠音頭』

 

【画像】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

年間スケジュールはすべて決まる劇団天虎・紀州屋良五郎