紀州屋良五郎の大衆演劇・上方芸能 通信 はてな版

大衆演劇については全国の劇場や公演場所に出かけ、その地での公演の所感・演出効果・劇団の印象を綴ります。さらに大道芸や上方落語、講談、音頭、漫才、見世物、大道芸、放浪芸、映画評についても思いつくままに書き留めてまいります。 末永くのおつきあいをよろしくお願いいたします。

▩ 劇団澤宗 此花演劇館 2022.12.02

☆ まいどおおきに〜観劇メモでおます

☆ 久しぶりの劇団澤宗

★劇団澤宗の魅力の源泉は①にも②にも芝居のわかりやすさだ。

 

 

☆ 夜公演は土曜日のみ  

     平日は昼とイブニングショー

 

☆ 劇団澤宗は此花演劇館の2カ月公演

 

メンバー  (劇団連名表)

座長  澤宗城栄

座長  澤宗千惹

若座長  澤宗千丸

澤宗白夜

澤宗一六八

澤宗小春

後見  澤宗宗二郎

 

 

 

芝居「御用晴れ晴れ街道」

 

主演‥澤宗千惹

 

キャスト

 

スリの正吉‥澤宗千惹

大工でおつたの男むささびの源五郎‥澤宗宗二郎

若旦那…澤宗千丸

役人…澤宗城栄

芸者おつた‥澤宗一六八

ほか

 

 

 

道楽者の大工の男がいい仕事ばなしがあるとの口実でおつたにカネの無心をせびる。

 

 わかりやすい  芝居の筋立てを演者が客席に自然の会話で説明する。

これは、ひとりごとのかたち。

 

まんまと騙された、おつたは10両のカネを若旦那から借財し大工の男にわたす。

 

そこに、ふと現れたスリが芸者おつたの紙差をスル。

陰に潜んでいた役人が見逃さず飛び出した。

 

訳をかたりはじめるスリ。爺さんが病身で薬代のためにと理屈を語るも辻褄があわない。

 

 しばし‥客弄り

 

そこで、助け船を出す芸者おつた。

紙差をそっと渡してやる。それをもって旅にでるという。

ならば、必ず堅気になるんだといいわたす。

 

そこへ、一通の手紙、そるはあの男、源五郎からだった。同じ置屋の芸者仲間だった女と逃げた。

 

落胆した、おつたを救ったのは若旦那だった。いつしか二人は恋仲となり世帯を持ち、子まで授かり幸せに暮らすに至った。

 

そんなころ、あの男、源五郎が女に捨てられみすぼらしい姿で帰ってきた。

 

と、同じころ、おつたに助けられたスリの正吉も帰ってきた。一目会いたいとおつたの店をたずねる。

 

そこへ、仲睦まじい若旦那と二人連れが通る。

それを見ていた。スリの正吉、が、もう一人飛び出した源五郎が鉢合わせ。

おつたに、難癖をつけはじめた筋違いの源五郎

 

さあ、どうなるのか、この芝居。

賢明な大衆演劇ファンのみなさまならおおよそ察しがつくだろう。

 

ここから、結末は舞台で‥

 

*終始、澤宗千惹の独壇場であった。

 

 

★ 口上挨拶   座長  澤宗千惹

 

 

 役者は休みがないのが難点でしたが最近は週一の休みをとるようになってきた。

しかし、それが収益にはやはり影響があるんですよ。

 

今公演は2ヶ月ここでやらせて貰います。

今月は澤宗城栄・澤宗千惹の二枚看板で、来月は澤宗千丸と花形・澤宗白夜でおおくりします。

折り目正しい、丁重な挨拶。

 

 

舞踊ショー

 

私の選んだ名女優

市川恵子 晃大洋  澤宗千惹  笑川美佳   三河屋諒 辰巳小龍   藤乃かな 愛京香 竜蘭華 

浪花めだか 美穂裕子 颯天蓮 雅舞子 橘鈴丸 澤村かな 長谷川桜 松丸家美寿々

大日方皐扇 城月ひかる 都ゆかり 宝華弥寿 龍魔裟斗 つばさ真琴

 

澤宗千惹の天才的笑話芸は、大衆演劇界の上沼恵美子藤山直美に匹敵する。

 

【写真】

 

舞台を回し、仕切り、笑いを盛り上げるたいした大女優、澤宗千惹・紀州屋良五郎

▩ 映画『ある男』を見た

〇 ひさしぶりのサスペンスだ。

衝撃的な展開で幕を開ける「ある男」(11月18日公開)は、その実、深く心に刻まれる珠玉の感動作である。

今作のジャンルは、いうなれば“ヒューマン・ミステリー”。愛にまつわる真に迫ったテーマを描出し、観客をショックとともに深い情動へと誘う。

日本の映画人のみならず、世界が認めた必見中の必見の“傑作”。その魅力を実際に鑑賞した映画.com編集部が解説していこう。

もしもあなたが“一言では説明できない感動”を味わいたいのなら、なににおいても今作をおすすめする。

 

STORY

弁護士の城戸章良(妻夫木聡)は、かつての依頼者である谷口里枝(安藤サクラ)から亡き夫・大祐(窪田正孝)の身元調査を依頼される。離婚歴のある彼女は子供と共に戻った故郷で大祐と出会い、彼と再婚して幸せな家庭を築いていたが、大祐が不慮の事故で急死。その法要で、疎遠になっていた大祐の兄・恭一(眞島秀和)が遺影を見て大祐ではないと告げたことで、夫が全くの別人であることが判明したのだった。章良は大祐と称していた男の素性を追う中、他人として生きた男への複雑な思いを募らせていく。

キャスト

妻夫木聡安藤サクラ窪田正孝清野菜名眞島秀和小籔千豊、坂元愛登、山口美也子、きたろう、カトウシンスケ、河合優実、でんでん、仲野太賀、真木よう子柄本明

スタッフ

原作:平野啓一郎
監督・編集:石川慶
脚本:向井康介
撮影:近藤龍人
照明:宗賢次郎
美術:我妻弘之
録音:小川武
装飾:森公美
スタイリスト:高橋さやか
ヘアメイク:酒井夢月
音響効果:中村佳央

上映時間
121分
 

〇 予告編

 

 

〇 見たままを感じるままに 〇

 

平たく言ってしまえば人生は過去も未来もない、あるのは「今」だけだ。

 

それが、身に染みる映画だった。

 

愛した夫が別人だった。信じた人は事実・真実で、戸籍がロンダリングされたものだとすればあなたならどうする?

 

これは、だれしも難問だ。私が愛した人は誰だったのか真相を知りたくない人などいないはずだ。

 

本来、戸籍、名字というものは「記号」のようなものと無機質にわりきれば犯罪も、ミステリーもなりたたない。

 

さらに、国籍も、差別も飛んでいく。しかし、現実はこの無機質ともいえる戸籍・姓にしばられ、しがらみの中で生きていくしかない。

 

しかし、生きている実感、幸福感、充実感は別物だ。

 

殺人犯を父にもった男は一旦は、自分の過去を憎み、父を憎み消えたい、消したいと思ったに違いない。

 

しかし、自分の中に父を見ると恐ろしさと同居する父への愛が押し寄せてきてどうしようもない

衝動に駆られる。

 

やっと人としての安らかなよろこびに浸ることができた。自分を取り戻すことができた。

幸の中で生は終わりを遂げる。その時を共有した妻にとっても「たのしい人生」だった。

 

いみじくも、ラストに妻が語る言葉はこの映画のすべてを言い尽くしているように思える。

 

「ほんとうの事を知る必要はなかったのかもしれない」

 

「子がうまれ、楽しい人生があった事だけは事実なのだから」

そう、それでいい。

 

銀河系の宇宙からみれば過去も、未来も、現在までも、芥子粒ほどのつかの間の人生なんだから…

 

 

▩ 映画『宮松と山下』を見た

香川照之の快作だ。エキストラ俳優の男を主人公に据えたユニークな作品

〇予告編 

 

 

STORY

エキストラ役者の宮松(香川照之)は、あるときは時代劇で弓矢に撃たれ、またあるときはヤクザの一人として路上で銃撃されるなど、さまざまな劇中で殺され続けていた。エキストラとしてひたすら殺される役柄に取り組む彼には過去の記憶がなく、自分が何者で何を好み、どこで何をしていたのか一切思い出せない。それでも宮松は毎日数ページだけ渡される主人公ではない人生を演じ続けるのだった。

キャスト

香川照之津田寛治尾美としのり中越典子野波麻帆大鶴義丹、尾上寛之、諏訪太朗黒田大輔

スタッフ

監督・脚本・編集:関友太郎、平瀬謙太朗、佐藤雅彦

上映時間
87分
 
〇 私の見たまま、感じたまま 〇
 
まさにこの人ならではの怪演だ。
 
グイグイ引き込まれる映像に釘付けとなる。
 
はてには、どこが、エキストラとしてのシーンなのか、私生活を描いたパートなのか判然としなくなり迷路にはまる。
 
ひょっとして主人公もいま、何の役を演じているのか?自分はいったい誰なのか?わからなくなってしまったのかと思わせて実は自分をしっかり生きている。
 
実に面白い。今まで見たことのないストーリー展開にドギマギする。
だが、見る人にとってハッキリ評価が別れる作品だろう。
 
印象的なセリフがあった。妹のセリフだ。「お兄ちゃんはもう記憶を取戻していると思う」の呟きだ。それは、肉親ゆえの直感なのか?いや、わたしには、はじめからわかっていたように思う。
 
演じ続けなければ生き続ける意味と場所を失う怖さを‥
快作だ。芝居をやる人には必見だろう。
 
わたしはもう一度見たくなった。
 

■ スリランカ料理のラッキーガーデンへ行ってみた

〇 生駒連山の山麓に羊もいるレストランがある。

 

桂雀太さんの落語会や音楽イベントもあるとってもたのしいところだ。

私がいただいのはカレーsoupとドライカレーのランチセット。とっても美味でスリランカ料理のファンになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 車で生駒の暗峠を越える道(国道308号線)は避けられたほうが無難である。

何度も通ったことがある私も油断すればブレーキが焼けつき、突然きかなくなることがある。

難所である。第二阪奈道路が安全である。

▩ 椿裕二座長迎え熱い舞台「番町皿屋敷」 長谷川劇団 浪速クラブ 2022/11/22

☆ まいどおおきに〜観劇メモでおます

画像は公式ブログ・公式Twitterから転載

 

本日は昼から大入、通算31回目の大入ですと座長

 

☆ コロナ禍の中で苦闘を続けて来た長谷川劇団だからこそ舞台を誰よりどこより必死に務める思いが客席まで伝わってくる。

 

メンバー

総座長  愛京花

座長  長谷川武弥

副座長  長谷川乱之助

花形 長谷川一馬

花形 京未来  

長谷川舞

京詩音

長谷川礼音

長谷川愁

長谷川桜

 

ゲスト   劇団大川  座長・椿裕二

 

顔見せミニショー

・京未来中心に群舞

・長谷川武弥

・一気にヒートアップ  長谷川桜のステージ

・長谷川一馬

    next 桜春之丞はこのひとだと私は思う

・愛京花  芸者ワルツ〜三味線ブキ

    未来、詩音、桜、愁、舞、一馬

 

芝居「番町皿屋敷

 

大衆演劇で見るのは初見

*大正時代に岡本綺堂が戯曲化した「番町皿屋敷」に近い内容の悲恋ストーリーとした椿裕二演出。

怪談ベースではなく、死後の道行きがロマン。

 

<主な配役>

椿裕二‥青山播磨 白柄組棟梁旗本750万石

京未来‥女中頭

長谷川武弥‥寺男源太

愛京花‥お菊

長谷川一馬‥幡随院長兵衛身内

長谷川詩音‥女中

長谷川桜‥お菊の兄 菊太郎

長谷川舞‥播磨の叔母

 

ほか

 

〈あらすじ〉

 

幡随院長兵衛の墓前に参る門弟たち

 

そこへ現れた青山播磨、今は生ける屍といわれるとも、新陰流、剣の達人

遺恨から果たし合いを告げる幡随院の門弟

 

そこへ、突如、姿を表したお菊が竹薮からでて、寺男に青山播磨に纏わる子細因縁を聞いてくれと‥

 

 これは、これは、意表をついたプロローグ

 ここからタイムスリップし、お菊と播磨の愛の馴れそめが繰り広げられる。

 

 大衆演劇の名優たちによる舞台は必見

 

播磨の叔母から執拗に持ちかけられる大久保様との縁談。

 

わたしは、すでに心に誓う女・お菊がいますとキッパリこたえる青山播磨。

ことは家の今後がかかると力づくで引き裂こうとする叔母。抗う青山播磨。

 

今日は水野の殿様が来られる日、女中がお菊に家宝の絵皿を数えてくれないかと持ちかける。

 

一緒になって一枚、二枚と十枚まで改めるように数える。

もし、万一、粗相があれば即刻手打ちと

知りながら、いや、知って至ればこそ。

 

とうとう、皿が大事か自分が大事か?播磨の心を試すため、大切な家宝の絵皿を割ってしまうお菊。殿様の将来を案じて、知りつつ敢えて割りましたと泣いて話すお菊。

 

どうか、私を手打ちにしてください。それで私は本望ですとキッパリ告げる菊であった。

 

私の分まで長生きしてくださいと言いつつ、愛する青山播磨の手にかかるお菊。

 

しかし、話はこれからが本番だ‥‥

 

あとは、どうぞ舞台にて‥

 

 いや、ひとつだけ結末ヒントのオマケしましょう

 

死後の道行で終わる、ラブストーリー版「番町皿屋敷」でありました。

 

 

<参考・講談でのあらすじ>

 

 旗本、青山播磨と腰元のお菊とは相思相愛の仲だが身分の違い故、なかなか結ばれることは無い。

 

小石川に住む播磨の叔母は縁談を持ちかけるが、お菊を想う彼は全く受ける気はなかった。

 

青山家には先祖代々伝わる高麗焼の十枚組の皿がある。家宝であり1枚でも割ったらその者の命は無い。

 

  ある日のこと、水野様が来るのでこの皿を盛り付けに使うという。お菊は殿様が叔母さまから紹介された方を嫁に貰ったらどうしようと気がかりでしょうがない。

 

十枚の皿を目の前にしたお菊は、殿様の本当のお心が知りたいと、1枚の皿を柱に打ち付け割ってしまう。割れた皿を家来の十太夫が見つけ慌てていると、播磨も部屋入ってくる。

 

お菊は高麗の皿を割ってしまったことを播磨に告げるが、粗相なら仕方ないと播磨はこれを一旦は許す。割れた皿は井戸に投げ捨ててしまう。お菊には年老いた母親がいる。母親をこの屋敷に呼び寄せ、自分を婿にすれば良いと言ってお菊に求婚する播磨。

 

  そこへ十太夫が血相を変え部屋に駆け込んできた。お菊が皿を割ったのは粗相ではなくわざとであった。同じ腰元であるおせんが見ていたのだ。播磨はなぜ皿を割ったのかをお菊に問うと、殿様の本当の心を試そうと思った、皿が大事か自分が大事か試そうとしたと打ち明けた。

 

これを聴いて激怒した播磨は、お菊を押さえつける。自分がお菊を想う気持ちは男の誠の心であるのに、その心を疑うお菊を断じて許せなかった。1枚、2枚、3枚

 

播磨は残りの皿を1枚1枚お菊に取り出させ、それを刀の鍔で次々と割ってしまう。家来の権次はこれを止めようとするが、さてはお主はお菊に懸想しているなと彼を斬り殺してしまう。続いてお菊も斬り殺される。2人の死骸は井戸の中に投げ込まれた。

 

  夜、一生の恋が潰えたと酒をグイグイ飲む播磨。突然行燈の油が尽きて火が消える。1枚、2枚、3枚、聞こえるのは恨めし気なお菊の声。迷って出たお菊の霊は播磨の顔を睨みつける。続いて権次の霊も現れる。狂ったように刀を振り回す播磨。やがれ疲れ果て播磨は倒れ込んだ。その後も毎夜、井戸からお菊が皿を数える声が聞こえたという。

 

<参考・落語の皿屋敷

 

落語の「お菊の皿」「皿屋敷

落語「お菊の皿」では、美人な幽霊・お菊の皿数えに毎日見物客が殺到します。

そんなある日、普段なら9枚までの皿数えが18枚まで続いたことに驚く見物客。

「お菊ちゃん、一体今日はどうしたんだい」と訊くと、お菊は「今日は2日分やったので明日はお休みいただきます」と答えたとさ、という愛嬌のある噺となっている。

 

ところが上方落語桂枝雀さんは姫路の話として

演じた。サゲはほとんど同じ。

 

* この芝居、喜劇にするなら枝雀落語版が使える。

「笑う怪談・皿屋敷」どっかの劇団やりまへんかな

こんなんやって、遊んだら大衆演劇はおもろなりまっせ。

 

☆ 口上挨拶

・座長  長谷川武弥、長谷川一馬、長谷川愁

京詩音ほか

・これからの演目スケジュール紹介

2月は梅田呉服座、そこで長谷川一馬と京未来が若座長襲名公演

3月池田呉服座   あと三吉演芸場(横浜)そして、また関西と続きます。

 

 

☆ 舞踊ショー

・椿裕二オンステージ

・愛京花を中心に股旅群舞、愁・一馬・桜・詩音

・長谷川武弥

・まだまだ  続くよ‥

・長渕で一曲入魂の舞踊舞う 椿裕二、さらには

沢竜二の「花道一人旅」を熱唱

ほか

 

画像★    *劇団発表で当面禁止

🐾公式Twitter・公式ブログからの転載です

 

▼ ゲスト・劇団大川・椿裕二座長

 

 

 

 

洋々とした未来が見える長谷川劇団、溌剌と若手が実力磨く・紀州屋良五郎

 

<劇団寸評  補足>

 

 長谷川劇団はなぜ強いのか

 

山根演芸社系、吉田興業系、篠原演劇企画系、九州人脈、その他独立系劇場に垣根をこえて幅広い興業実績と人脈を作り上げた劇団経営力と手腕、外交・営業力と若手の人材育成能力、座長・総座長の統率力

 

▩ 映画『土を喰らう12カ月』を見た

〇 食は大切だ。おもしろそうだと思いさっそく見た。

 

 

 

 

🔻予告編

 

STORY

作家のツトム(沢田研二)は、長野の山荘で一人の暮らしを楽しんでいた。彼は山で採れる実やきのこを集め、畑で育てた野菜を自ら料理して味わい、四季折々の自然を感じながら原稿を執筆。担当編集者で恋人の真知子(松たか子)がときどき東京から訪れ、二人で旬の食材を料理して食べる時間は格別だったが、その一方でツトムは13年前に亡くした妻の遺骨を墓に納められずにいた。

キャスト

沢田研二松たか子西田尚美尾美としのり瀧川鯉八檀ふみ火野正平奈良岡朋子

スタッフ

監督・脚本:中江裕司
原案:水上勉
料理:土井善晴
音楽:大友良英
製作:鳥羽乾二郎、藤本鈴子、安部順一、小松佳浩
エグゼクティブプロデューサー:福家康孝、奥村景二、松下寿昭、堀内誠人、宇田川寧
プロデューサー:吉田憲一、押田興将、新井真理子
助監督:高野佳子
撮影:松根広隆
照明:金子康博、角田禎造
録音:渡辺丈彦
整音:吉田憲義
音響効果:柴崎憲治
美術:小坂健太郎
装飾:大谷直樹
衣裳デザイン:小川久美子
ヘアメイク:有路涼子
編集:宮島竜治
制作担当:柳橋啓子
音楽プロデューサー:佐々木次彦
スチール:瀧川寛
メイキング:船元愛美
ポスター題字:山内武志

上映時間
111分

 

〇 わたしはこのように見た 〇

 

まず、ジュリーファンの皆さま必見の映画である事をお伝えしたい。

枯れた沢田研二の魅力がぎっしり詰まった映画だとしておこう。

 

松たか子の役どころが作家に恋する編集者という設定だがつくるひとと振る舞われる女性といった感じで

なんとなくユーモラスなのも予想外でおもしろかった。

 

それに、和食好きの方は必見である。時節ごとに、土の香りのする地産の野菜がふんだんに料理の主役として登場する。

 

ベースになっているのは水上勉の自伝である。いささか暗いし、陰気で、そして重い。だが、生き生きした

土もの野菜と美しい信州・長野の自然が心を清らかにさせてくれ腹を満たしてくれる。

 

食べるシーンが山ほど出てくるので空腹で見るのは少し酷かもしれない。

良質の料理番組を長尺で見た満腹感がある。

 

見るほどに、いかに、今の私たちの食生活が日本人古来の食生活から離れ、ジャンクフードやアメリカンスタイルに変わっていったかがわかる。

 

この映画を見たら、どんな食糧不足の時代が来ても日本人なら自然とともに土の香りの中で朽ち果てて枯れるように安らかな生を楽しむことができる事を学ぶだろう。

 

映画を見て、歌人西行の辞世の句「願わくは花の下にて春死なむその如月の望月のころ」と吉野の西行庵が浮かんだ。

 

ありがとう、さよなら、さよなら良五郎

 

▩ 大阪では喜劇のハードルは高いか? 見海堂劇団 八尾グランドホテル 2022/11/20

見てもろておおきに〜まいどおなじみの観劇メモでおます。

かわいい女形大衆演劇トップランナー18才で総座長襲名以来10年。

 

★ 八尾グランド劇場初乗り。昼夜芝居公演(土日)意欲は高く評価。

 

★一見劇団は何度かの大阪で喜劇の壁を踏破した。

 

★ ゲスト・ひろしプロジェクト 三代目 藤ひろし座長を関西で見る絶好の機会。

 

開演前の英語によるアナウンスはこの劇団のオリジナル。

 

ゲスト

劇団 ひろしプロジェクト  座長  三代目  藤ひろし

               

★ 見海堂劇団は土日は芝居も昼夜替えで奮闘。

 

メンバー  (劇団連名表より)

総座長  見海堂真之介

代表  見海堂駿

風吹あさと

見海堂獅子

見海堂斗士希

見海堂光

花形  見海堂虎之介

見海堂卓哉

見海堂亮

富士野静華

富士野竜花

富士野竜子

あっぱれ水晶

おまつり野郎

わっしょい海奏

 

 きょうは現代劇、山下清ものの喜劇

裸の大将シリーズ〜かなり期待していたが‥

 

 

第一部   芝居「裸の大将放浪記  旅立ち」

      一幕三景

 

<あらすじ>

 

芝居の外題は「裸の大将放浪記・旅立ち」。

 

山下清画伯に扮するのは‥見海堂光  大健闘。

 

通路よりの登場。

 

舞台正面で清の口調を真似た挨拶で‥

 

公園で出会う人たちに気さくに話かけるも、皆から訝しがられる。

 

 

自転車でやってきた若者にさっそく、おにぎりの催促。気楽に引受けてくれ、自宅にまで招かれる。

 

そこには、家族が集まっていた。実は、母の誕生日祝いの会のために遠方から集まった。

 

そこへ、弟の三郎がさっき会ったばかりの清を連れてやってきた。親友になったばかりの清をみんなに紹介する。

 

集まった兄弟たちも、それぞれに持参した手土産を誇らしく自慢げに母に渡そうとするが、ほんの些細なことですぐかっとなり争いがはじまる。

 

ドタバタ、ドタバタ〜ドツき  激しく暴れまわるドタバタ活劇的喜劇のはじまりだ。

 

吉本風でも、松竹風でもないタッチの芝居。

 

大阪で喜劇をやるのは、ほんとうに難しい。土壌に染み付いた笑いの共感があるからだろう。

泣きにくらべ笑いのツボは複雑で多様だ。

 

大阪の子どもたちは漫才、ヨシモトを子守唄にしてそだつ。

 

自然に身につく「間」と「呼吸」大衆演劇で喜劇をこなせるのは都若丸劇団、近江飛龍劇団、賀美座、剣戟はる駒座、浪花劇団と加えて長谷川劇団、劇団新だろう。松竹ものなら一見劇団がいい。

 

ここから、意表を突く展開だ。

ヤクザの親分、子分まで借金の取り立てにこの家に乗り込んできたから話がややこしい。

 

どうやらかっこつけていた息子には、親にバレると都合が゜悪い不始末があったようだ。

 

 

いろんな、要素がゴッチャ煮のようにぶち込んだ芝居と相成った。

いくら、恰好をつけてはいても親の目だけは騙せない。

 

ど突き漫才の応酬劇を見る思いだ。

この劇団の現代劇を見ていると芝居のウイングの広さと意欲だけは伝わってきた。

 

 芝居の元ネタはおそらく松竹新喜劇一姫二太郎三かぼちゃ」の筋だろう。

 

そこへ、際立つキャラの裸の大将・山下清をむりからもってきたから主軸がぶれてしまっているのが残念だ。

 

後半は人情喜劇として、母の情が芝居をひきしめる。人情話で芝居はまとめてはいるが外題の裸の大将は無理からひっつけた印象を与える。

 

できればすじを再考し清の素朴な人柄が家族の絆を一段と深めたという風にまとめたほうがいいだろう。

 

大衆演劇山下清ものをやったのは劇団都、新川劇団が有名。

 

私的には喜劇・ホームコメディとしては一つの出来だと感じた

 

☆ 第二部  花の新歌舞ショー 

・ゲスト出演紹介  

    ひろしプロジェクト  座長・藤ひろし

 

【画像 省略】

参考  

 

観劇ファンポータルサイト  最善席

https://saizenseki.com/oochi/20210715/