紀州屋良五郎の大衆演劇・上方芸能 通信

大衆演劇については全国の劇場や公演場所に出かけ、その地での公演の所感・演出効果・劇団の印象を綴ります。さらに大道芸や上方落語、講談、音頭、漫才、見世物、大道芸、放浪芸、映画評についても思いつくままに書き留めてまいります。 末永くのおつきあいをよろしくお願いいたします。

■ 殺して死人の山を! 悪人の血がさわぐ 劇団心 浪速クラブ 2020/02/14

☆ 見てもろておおきに〜まいどおなじみの観劇メモでおます。

☆ バレンタインプレゼント

☆ 通し狂言  連続シリーズ  

☆ 盛況 120余名  大入り‼

 

 

☆ ゲスト・笑窪  劇団美山をと…言いかけ 感極まり涙で挨拶、円満退団後、フリーで活躍することになって・初の舞台、これからの活躍ぶりに期待が集まりファンも詰めかける。

・フリーが決まって、碧月心哉座長が劇団美山の里美たかし座長に申入れして出演が実現。

*悪女も似合う笑窪、去年この劇場でこの芝居も演じた。

☆ 脚本家(烏丸座長)がいる劇団は強い

☆ 若い劇場スタッフが頑張っているのが浪速クラブ  爽やか、親切、関西一のサービスだ

 

☆ 浪速クラブと朝日劇場は魚鮮のお寿司が館内販売(300円〜)している

 

メンバー

座長  碧月心哉

碧月悠人

碧月龍人

碧月暁也

星乃心春

星乃愛叶

 

劇団時遊 座長 烏丸遊也   

                         十千流

ゲスト・劇団正道  副座長  司 春香

ゲスト・笑窪

 

★ 芝居「種子島大作」(90)

・碧月心哉‥種子島大作、上役・井上

・碧月悠人‥吉田三五郎

・司春香‥北町奉行  田宮

烏丸遊也‥南町奉行 大岡越前

・笑窪‥毒玉おふじ

・星乃心春‥伊勢屋娘おみつ

・碧月龍人‥おみつの兄長吉、大作子分

十千流‥伊勢屋主人、大工の熊

 

【あらすじ】

伊勢屋

伊勢屋に按摩に成りすまして入り込み、按摩しながら盲目になった経緯語るうちに寝入る主人。居直り盗みに入るも気付かれると主人を殺害する

 

 悪役が似合う役者は女形も決まる

 芝居の最中スマホをいじる客多し、光ちらつくやはり、マナーモードじゃなく電源OFFの徹底すべき。

 

客席からご用提灯を掲げて迫る捕り方に

障子をけ破り、大見得をきる

意表つくオープニングで決まりだ。

 

南町奉行大岡越前21日間の期限迄に

大作と六連発の銃を操るお藤の二人を必ず召捕る。もし捕らえる事ができなければ詰め腹切ると北町奉行との男の意地の張り合い。

 

15才の時から大岡越前に育てられた吉田三五郎。恩人に報いる為悪党二人を捕縛するべく探索する毎日‥

 

伊勢屋墓前

伊勢屋の息子が大作の弟分の長吉。

大作思うがゆえに堅気になってくれと迫るも差合になる。実は父の仇を討とうとしたのだった。しかし、間髪入れずおふじの六連発が火を吹く、長吉はあえなく落命。

 

*「悪人・悪党」が中々似合う座長。

 

約束の21日目が巡りきた。

町奉行に辱しめを受け十手を取り上げられてしまった吉田三五郎。

主君・大岡越前は慈悲から十手を授け「主従三世」のありがたい言葉をかける。

 

ついに大作を追い詰めた吉田三五郎。仕留められるのか‥さて、いかなる結末か‥

レーザー光線の中の立ち回り

 

*見せ場十分、大立ち回りは見事。

 

口上挨拶  座長  碧月心哉

・今日から特選芝居を連続して5本やります

・前売り券&グッズ販売

・ゲストも続く、早速、槇原ネタでジョーク。タトゥを描くのに明け方までかかったと

私ぐらいの年から悪にはまると大変だと、トークも小気味よく笑い誘う…うまい

    

グランドショー

・さまざまな工夫をこらしたショーがたのしい。*劇団心のライティング、曲構成のうまさ

・あらゆる舞踊こなす座長

 

【ラスト】 新作

パプリカ~ 花は咲く   

 

【画像】

たとえ一枚の前売り券でもお客様の顔を見つめ微笑みながらお渡しする律儀な座長だ・紀州屋良五郎