紀州屋良五郎の大衆演劇・上方芸能 通信

大衆演劇については全国の劇場や公演場所に出かけ、その地での公演の所感・演出効果・劇団の印象を綴ります。さらに大道芸や上方落語、講談、音頭、漫才、見世物、大道芸、放浪芸、映画評についても思いつくままに書き留めてまいります。 末永くのおつきあいをよろしくお願いいたします。

▩ 映画『レ・ミゼラブル』を見た

〇 まいどおおきに〜映画メモでおます

〇 2020年版のレ・ミゼラブルだ。
〇「コンペ最大のショック!」との称賛を受けるほどのセンセーションを巻き起こし審査員賞に輝いた“レミゼじゃないレミゼ”が、ついに日本公開
 

〇あの名作ヴィクトル・ユゴーの小説「レ・ミゼラブル」の舞台でもあるこの街は、いまや移民や低所得者が多く住む危険な犯罪地域と化していた。

あたらしく配属になった警官と同僚らがふとしたことから少年が起こした小さな出来事に関わることから街を巻き込む大騒動に発展する。

たくさんの移民で構成される現代のフランスが未来の日本の姿を投影しているように思える。移民政策が経済格差の底流にあり、それを舞台にドラマは展開する。

ネタばれになるから詳しくは省略したい。

スリリングな結末は胸に迫る。ぜひおすすめしたい作品。

ラストのユゴーの言葉がずっしりと重い。

解説

モンフェルメイユ出身で現在もその地に暮らすラジ・リの初長編監督作品で、2019年・第72カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞。第92アカデミー賞の国際長編映画賞にノミネートもされた。パリ郊外に位置するモンフェルメイユの警察署。地方出身のステファンが犯罪防止班に新しく加わることとなった。知的で自制心のあるステファンは、未成年に対して粗暴な言動をとる気性の荒いクリス、警官である自分の力を信じて疑わないグワダとともにパトロールを開始する。そんな中、ステファンたちは複数のグループが緊張関係にあることを察知するが、イッサという名の少年が引き起こした些細な出来事から、事態は取り返しのつかない大きな騒動へと発展してしまう。

 
キャスト

ダミアン・ボナール、アレクシ・マナンティ、ジブリル・ゾンガ、イッサ・ペリカ、アル=ハサン・リ、スティーヴ・ティアンチュー、ジャンヌ・バリバール

スタッフ

監督・脚本:ラジ・リ
脚本:ジョルダーノ・ジェデルリーニ、アレクシ・マナンティ
撮影:ジュリアン・プパール
編集:フローラ・ヴォルピエール
音楽:ピンク・ノイズ

 

レ・ミゼラブル 公式サイト 予告編

上映時間
104分