紀州屋良五郎の大衆演劇・上方芸能 通信 はてな版

大衆演劇については全国の劇場や公演場所に出かけ、その地での公演の所感・演出効果・劇団の印象を綴ります。さらに大道芸や上方落語、講談、音頭、漫才、見世物、大道芸、放浪芸、映画評についても思いつくままに書き留めてまいります。 末永くのおつきあいをよろしくお願いいたします。

▩ 映画『はるヲうるひと』を見た

◯ まいどおおきに映画メモでおます~関西各所

 

 

 

 

 

 

 

 

 

STORY

売春宿があちこちにある島に、3兄妹が暮らしていた。店を仕切る長男の哲雄(佐藤二朗)は凶暴な性格で恐れられ、次男の得太(山田孝之)は子分のように兄にごまをすり、長女のいぶき(仲里依紗)は長年の持病で伏せっている。そこで働く4人の遊女は哲雄に支配され、得太を見下し、女を売らず誰よりも美しいいぶきに嫉妬していた。

キャスト

山田孝之仲里依紗、今藤洋子、笹野鈴々音、駒林怜、太田善也向井理、坂井真紀、佐藤二朗

スタッフ

原作・脚本・監督:佐藤二朗

上映時間   
113分
 
ロケ地は南知多町

 

 

〇 みたまま、感じたまま 〇
山田孝之の圧倒的な凄みを見せつけた映画だ。改めて評価した。
佐藤二朗監督のいくつものタブーに切り込む快作だ。
題材は『売春』だがけっして表面的には描かない。
人間の暗部にうごめく欲望と狂気を閉鎖空間の女郎宿に連綿と続く淫猥な世界として描いている。
南知多の美しい漁村に架空の島を描いているが隣県の『渡鹿野島』にだぶって見える。
原発利権・やくざ・売春・近親の性といったタブーに切り込み架空の売春島の生活の中に描かれる。
映像はつげ義春の世界に飛び込んだような世界のようで引き込まれ、魅せられる。
まさに、この監督ありて、山田孝之の怪演が光る人間の狂気を描いた秀逸な作品だ