☆ まいどおおきに〜観劇メモでおます
画像は公式ブログ・公式Twitterから転載
☆本日は昼から大入、通算31回目の大入ですと座長
☆ コロナ禍の中で苦闘を続けて来た長谷川劇団だからこそ舞台を誰よりどこより必死に務める思いが客席まで伝わってくる。
★メンバー
総座長 愛京花
座長 長谷川武弥
副座長 長谷川乱之助
花形 長谷川一馬
花形 京未来
京詩音
長谷川礼音
長谷川愁
長谷川桜
他
ゲスト 劇団大川 座長・椿裕二
☆顔見せミニショー
・京未来中心に群舞
・長谷川武弥
・一気にヒートアップ 長谷川桜のステージ
・長谷川一馬
*next 桜春之丞はこのひとだと私は思う
・愛京花 芸者ワルツ〜三味線ブキ
未来、詩音、桜、愁、舞、一馬
☆芝居「番町皿屋敷」
*大衆演劇で見るのは初見
*大正時代に岡本綺堂が戯曲化した「番町皿屋敷」に近い内容の悲恋ストーリーとした椿裕二演出。
怪談ベースではなく、死後の道行きがロマン。
<主な配役>
椿裕二‥青山播磨 白柄組棟梁旗本750万石
京未来‥女中頭
長谷川武弥‥寺男源太
愛京花‥お菊
長谷川一馬‥幡随院長兵衛身内
長谷川詩音‥女中
長谷川桜‥お菊の兄 菊太郎
長谷川舞‥播磨の叔母
ほか
〈あらすじ〉
幡随院長兵衛の墓前に参る門弟たち
そこへ現れた青山播磨、今は生ける屍といわれるとも、新陰流、剣の達人
遺恨から果たし合いを告げる幡随院の門弟
そこへ、突如、姿を表したお菊が竹薮からでて、寺男に青山播磨に纏わる子細因縁を聞いてくれと‥
* これは、これは、意表をついたプロローグ
* ここからタイムスリップし、お菊と播磨の愛の馴れそめが繰り広げられる。
* 大衆演劇の名優たちによる舞台は必見
播磨の叔母から執拗に持ちかけられる大久保様との縁談。
わたしは、すでに心に誓う女・お菊がいますとキッパリこたえる青山播磨。
ことは家の今後がかかると力づくで引き裂こうとする叔母。抗う青山播磨。
今日は水野の殿様が来られる日、女中がお菊に家宝の絵皿を数えてくれないかと持ちかける。
一緒になって一枚、二枚と十枚まで改めるように数える。
もし、万一、粗相があれば即刻手打ちと
知りながら、いや、知って至ればこそ。
とうとう、皿が大事か自分が大事か?播磨の心を試すため、大切な家宝の絵皿を割ってしまうお菊。殿様の将来を案じて、知りつつ敢えて割りましたと泣いて話すお菊。
どうか、私を手打ちにしてください。それで私は本望ですとキッパリ告げる菊であった。
私の分まで長生きしてくださいと言いつつ、愛する青山播磨の手にかかるお菊。
しかし、話はこれからが本番だ‥‥
あとは、どうぞ舞台にて‥
* いや、ひとつだけ結末ヒントのオマケしましょう
死後の道行で終わる、ラブストーリー版「番町皿屋敷」でありました。
<参考・講談でのあらすじ>
旗本、青山播磨と腰元のお菊とは相思相愛の仲だが身分の違い故、なかなか結ばれることは無い。
小石川に住む播磨の叔母は縁談を持ちかけるが、お菊を想う彼は全く受ける気はなかった。
青山家には先祖代々伝わる高麗焼の十枚組の皿がある。家宝であり1枚でも割ったらその者の命は無い。
ある日のこと、水野様が来るのでこの皿を盛り付けに使うという。お菊は殿様が叔母さまから紹介された方を嫁に貰ったらどうしようと気がかりでしょうがない。
十枚の皿を目の前にしたお菊は、殿様の本当のお心が知りたいと、1枚の皿を柱に打ち付け割ってしまう。割れた皿を家来の十太夫が見つけ慌てていると、播磨も部屋入ってくる。
お菊は高麗の皿を割ってしまったことを播磨に告げるが、粗相なら仕方ないと播磨はこれを一旦は許す。割れた皿は井戸に投げ捨ててしまう。お菊には年老いた母親がいる。母親をこの屋敷に呼び寄せ、自分を婿にすれば良いと言ってお菊に求婚する播磨。
そこへ十太夫が血相を変え部屋に駆け込んできた。お菊が皿を割ったのは粗相ではなくわざとであった。同じ腰元であるおせんが見ていたのだ。播磨はなぜ皿を割ったのかをお菊に問うと、殿様の本当の心を試そうと思った、皿が大事か自分が大事か試そうとしたと打ち明けた。
これを聴いて激怒した播磨は、お菊を押さえつける。自分がお菊を想う気持ちは男の誠の心であるのに、その心を疑うお菊を断じて許せなかった。1枚、2枚、3枚…。
播磨は残りの皿を1枚1枚お菊に取り出させ、それを刀の鍔で次々と割ってしまう。家来の権次はこれを止めようとするが、さてはお主はお菊に懸想しているなと彼を斬り殺してしまう。続いてお菊も斬り殺される。2人の死骸は井戸の中に投げ込まれた。
夜、一生の恋が潰えたと酒をグイグイ飲む播磨。突然行燈の油が尽きて火が消える。1枚、2枚、3枚…、聞こえるのは恨めし気なお菊の声。迷って出たお菊の霊は播磨の顔を睨みつける。続いて権次の霊も現れる。狂ったように刀を振り回す播磨。やがれ疲れ果て播磨は倒れ込んだ。その後も毎夜、井戸からお菊が皿を数える声が聞こえたという。
<参考・落語の皿屋敷>
落語「お菊の皿」では、美人な幽霊・お菊の“皿数え”に毎日見物客が殺到します。
そんなある日、普段なら9枚までの皿数えが18枚まで続いたことに驚く見物客。
「お菊ちゃん、一体今日はどうしたんだい」と訊くと、お菊は「今日は2日分やったので明日はお休みいただきます」と答えたとさ、という愛嬌のある噺となっている。
演じた。サゲはほとんど同じ。
* この芝居、喜劇にするなら枝雀落語版が使える。
「笑う怪談・皿屋敷」どっかの劇団やりまへんかな
こんなんやって、遊んだら大衆演劇はおもろなりまっせ。
☆ 口上挨拶
・座長 長谷川武弥、長谷川一馬、長谷川愁
京詩音ほか
・これからの演目スケジュール紹介
・2月は梅田呉服座、そこで長谷川一馬と京未来が若座長襲名公演
・3月池田呉服座 あと三吉演芸場(横浜)そして、また関西と続きます。
☆ 舞踊ショー
・椿裕二オンステージ
・愛京花を中心に股旅群舞、愁・一馬・桜・詩音
・長谷川武弥
・まだまだ 続くよ‥
・長渕で一曲入魂の舞踊舞う 椿裕二、さらには
沢竜二の「花道一人旅」を熱唱
ほか
★画像★ *劇団発表で当面禁止
🐾公式Twitter・公式ブログからの転載です
▼ ゲスト・劇団大川・椿裕二座長
洋々とした未来が見える長谷川劇団、溌剌と若手が実力磨く・紀州屋良五郎
<劇団寸評 補足>
* 長谷川劇団はなぜ強いのか
山根演芸社系、吉田興業系、篠原演劇企画系、九州人脈、その他独立系劇場に垣根をこえて幅広い興業実績と人脈を作り上げた劇団経営力と手腕、外交・営業力と若手の人材育成能力、座長・総座長の統率力