紀州屋良五郎の大衆演劇・上方芸能 通信

大衆演劇については全国の劇場や公演場所に出かけ、その地での公演の所感・演出効果・劇団の印象を綴ります。さらに大道芸や上方落語、講談、音頭、漫才、見世物、大道芸、放浪芸、映画評についても思いつくままに書き留めてまいります。 末永くのおつきあいをよろしくお願いいたします。

▩ 気迫と迫力で勝負する兄弟舞台 劇団春駒 梅南座 2024.07.25

★まいどおおきに観劇メモでおます~やっとホームグランドにきました

 

☆第一部  顔見せミニショー

 

☆第二部  芝居  『戻り橋』

 

〇 劇団に思うこと

 

* 芝居で『狂』の世界を表現できる劇団。

この劇団だけのオリジナル作品も幾つもあり、その独創性と

卓抜した表現力は斯界の高みを目指す。

 

出逢いは古い。私が全国を巡る旅に出ていたとき、

みはらし温泉、岩瀬城、射なか座などでたびたびお話しをした懐かしい思い出がある。

あれから、随分歳月が流れた。梅南座でもレギュラー出演歴は長い。

 

* 素晴らしい音響は梅南座に載った劇団で随一

 

【配役】

役人🔹️総座長

竜神一家の者🔹️遙座長  二役  役人

子を足抜け女🔹️美花

世直し小僧🔹️二代目大吉座長 二役  時次郎

甘酒屋の老婆🔹️白磨風雅 

 

【あらすじ簡略】

 

足抜け女が竜神一家の者に脅され子と共に川に身を投げようとした瞬間に助けた男。

この男こそ、六連発を放つ世にいう世直し小僧。割って入る竜神一家の者も引くしかなかった…

戻り橋のたもとにで甘酒屋を営む老母。

売っている老母には、昔ある事情で橋のたもとに息子・幸吉を捨ててしまった過去があった。

 

老母は息子・時次郎のことが忘れられず、ここにいれば会えるのではと思って、戻り橋にいつづけていたのだった。

老母にはもう一人、役人をしている息子がいた。

 

一人の男が甘酒屋に現れる。老母は男に、自分が昔、男の子を捨てたことをこと細かく語り聞かせる。

 

実は、その男こそが、母の目の前にいる時次郎だったが、盗人である自分を恥じて、息子であることをどうしても打ち明けられない。

 

で、ちょっと捻ったたとえ話を語りだす。

そして‥‥捨てられた子の心情を切々と訴えるのであった。

 

老婆ならどうすると答えを求められ、母は振り絞るように我が子を思う心情を叫ぶ。

だんだん、老婆が母と思えてきたと語り、母にあったらと貯めてきた金を財布ごと差し出す。

必ず会えますよと語り涙ながらに老婆は…

 

そこへ現れた役人と子分、手に縄を掛けようと乱闘になるが老婆は体当たりで止める。

自ら手を差し出して、弟の縄をうける時次郎(世直し小僧)  泣き崩れる母

 

「おっか〜~」涙ながらに時次郎は叫ぶのであった。

 

〇 口上挨拶  総座長 春駒

前売り券&グッズ販売

イベント紹介

 

☆第三部  舞踊ショー

 

【画像】

〇 今日は2代目座長大吉Day、両座長の成長ぶりが観れて幸せを感じる・紀州屋良五郎