紀州屋良五郎の大衆演劇・上方芸能 通信

大衆演劇については全国の劇場や公演場所に出かけ、その地での公演の所感・演出効果・劇団の印象を綴ります。さらに大道芸や上方落語、講談、音頭、漫才、見世物、大道芸、放浪芸、映画評についても思いつくままに書き留めてまいります。 末永くのおつきあいをよろしくお願いいたします。

▩ 春陽座 オーエス劇場 2022/05/18

☆ 見てもろておおきに〜まいどおなじみの観劇メモでおます。

 

★ 入場料金  1400   

★ 入りは少ないが半分以上男性客とは珍しい

 

☆ オーエス劇場スケジュール

06  嵐山瞳太郎劇団

07  劇団KANSAI

 

☆ 春陽座 スケジュール

06  千成座

 

メンバー  

劇団責任者 澤村新吾

二代目座長 澤村心

澤村京弥

澤村煌馬  

澤村優夢(ゆず)  

澤村かな

澤村美樹

澤村みらい

澤村姫々

澤村愛夢(あんず)

 

  

 

友情出演・北條真緒

 

顔見せミニショーは無し

 

〇芝居『庚申月夜』

・主演  澤村煌馬

 

澤村心‥目明かし親方(おはなの兄)

澤村煌馬‥むささびの吉五郎(正太郎)

澤村京弥‥三ちゃん

澤村優夢‥正吉

澤村かな‥おはな

北條真緒‥母親

ほか

 

【あらすじ】

 

とある居酒屋の場面

息子は父の後を継ぎ目明かしになったが頼りない。

 

その息子が番屋へ出かけて行く。この息子小吉はお花と添うことになっている。

 

小吉が出かけるのと入れ違いにむささびの吉五郎が役人に追われて、居酒屋に飛び込んでくる。

 

役人が行ってしまうまでの間、身を潜めさてほしいという吉五郎。

 

かくまった女将は吉五郎に酒をすすめるも、ある人に逢うまでは酒は断っているというので茶を勧めてやる。居酒屋になった訳を聞く吉五郎に居酒屋女将は語り始める。

 

昔、この地方では庚申の日に生まれた子は捨てなくてはいけない掟があった。自分の子・正太郎も亭主に捨てられた。その後にいくら探しても見つからない。

 

生きているのか、死んでしまったのか分からないが、ここで居酒屋をしていたら、いつか

息子に会えるのではないかとここで商いをする次第。

 

探している息子には、左手の甲に小判型の痣があると。実は、吉五郎にも同じような痣が、

吉五郎の悲しい身の上話。

 

もしや二人は親子では?

 

親と気付くも親子名乗りはできないもどかしさ。酒を温める母親の背中を抱き締めたくなるが、ぐっと堪え手を添える。あのあざから我が子と気づいた母はハッと悟り、ひたすら伏して詫びる、涙ながらにわびるのであった。

 

そこに、現れた目明かし達。逃げる吉五郎、追う目明かし、その後を追う母。

 

大捕物が始まる‥激しい立ち回り。澤村煌馬、主役を張って大奮闘

 

最後は種違いの兄正吉に捕まってやる。

 

ついに、捕まって引かれて行く吉五郎。老婆は末期の水を手酌で飲ませる。

 

幾度も、幾度も振り返り、花道を行く。

感動のなか幕。83分の芝居。

 

〇劇団口上   澤村心座長

 

・スケジュール紹介

 

 

 

・前売り券&グッズ

 

〇春陽座グランドショー  

 

※ラストショー「白雲の城」

 

【画像】

春陽座の芝居には味と演出の細かさ、そして、余韻がある・紀州屋良五郎