紀州屋良五郎の大衆演劇・上方芸能 通信

大衆演劇については全国の劇場や公演場所に出かけ、その地での公演の所感・演出効果・劇団の印象を綴ります。さらに大道芸や上方落語、講談、音頭、漫才、見世物、大道芸、放浪芸、映画評についても思いつくままに書き留めてまいります。 末永くのおつきあいをよろしくお願いいたします。

▩ 連日ゲストが彩り添える舞台 劇団花組むらさき 2020/08/10 木川劇場

〇見てもろておおきに〜まいどおなじみの観劇メモでおます。

〇激あつ大阪の気温37.5度  野外がコロナ状態

〇当ブログは大衆演劇を激しく応援する!

〇座長トークは鋭くコロナ対応を語る!

〇本日のゲスト  劇団天華 澤村千夜座長

 

 

花組むらさきのスケジュール

09  羅い舞座堺駅

 

〇木川劇場のスケジュール

09  劇団天虎

10  戟党市川富美雄一座

11  紀伊国屋劇団  澤村雄馬

 

〇メンバー

座長  三代目南條のぼる

  光はじめ

花形  二代目  藤間美香

彩姫

南川美寿々

南川あい

山崎慎二

 

今月は芝居からのはじまりになります

ゲストがない日は4日間だけで連日ゲスト出演

前売り券販売はいたしますが万一公演中止になりましても返金はできません

お釣りの小銭にいたるまで消毒いたしております。硬貨(効果?)があるかはわかりませんが?

また、手袋つけて販売しておりますがけっしてお客様を警戒している訳ではなく対策を万全にしたいからとご理解ください。

 

芝居「次郎長と三五郎」

 

【配役】

赤鼻親分‥光はじめ

清水次郎長‥座長・澤村千夜

老母‥座長・南條のぼる

娘お花‥彩姫

赤鼻子分亀‥南川あい

旅人追分三五郎‥二代目  藤間美香

 

勝手口に出た娘のお花、入ってきた赤鼻親分が無理やりに借金の取立てを始めるところから。借りたのは3両、あまりにも利子がつき法外な30両とは‥カネが用意できないその時には娘のお花をもらって帰ると難題を。思案の末に庄屋に金策を頼むことに。

 

*過払い金はかえってくる時勢ですと今受けするアドリブ!で返す。いいなぁこのセンス!

 

赤鼻の本音はカネじゃなくお花だった。思案を 巡らし旅人に襲わせてた形で恩義を売り靡かせることにしたが‥そこに現れた旅人が娘を助ける。

 

時流れ

金策の為めに赤鼻親分の屠場に現れた旅人三五郎が勝負を挑みたいとたずねる。とりなしに難儀するところに仲裁に入ったのは清水次郎長だった‥

追分三五郎、出世の因縁、講談でも、映画にもなった有名な芝居だ。

 

 

口上あいさつ  座長 南條のぼる

・感染対策に共通のものはありませんがそれぞれの劇団で責任をもって工夫しています。

・表での送り出しを自粛しているのは近隣の皆様に心労をかけない為の配慮ですのでご理解ください。

・なぜかうちの劇団はコロナの勢いが増すと大阪公演になります。4月もオーエス劇場で公演していまして自粛要請。5月も九条笑楽座で半月自粛いたしました。

・やむなき対応として、一部の顔見せミニショーは割愛し、芝居とショーの構成として上演し、送り出しは館内でさせてもらっています。

釣り銭の消毒やらいろいろ神経使っています。

お客様には全員マスクを無料で贈呈させて頂いています。今月もたくさんのゲストが来ます。経費もたくさんかかります。苦しいです。

どうか電気代を応援してやろうとのお気持ちで応援しにきてください。

 

*「劇団花組むらさき」だけではなく各地で公演自粛や中止のところが相次いでいる。

 

舞踊ショー  

・オープニングは純情花吹雪〜

 

・ラスト  無条件(ムジョコ)

 

【画像】名人藝のかなめ返しと二本扇子

頑張れ花組むらさき!頑張れ木川劇場、頑張れ大衆演劇!冬の木川劇場のおでんが楽しみだ。消すな劇場の火を!・紀州屋良五郎

 

おまけ

大阪のストリップ劇場

かつて大阪はストリップの聖地と言われた。九条OS、ナニワミュージック、東洋ショー劇場、十三ミュージック、堺ミュージック、布施晃生ショー劇場、天満ミュージック、港ダイコーミュージックなどたくさんの劇場がひしめきあっていた。時代の変遷とともに消滅、変遷をとげ、現在も興行を続けているのは東洋ショー劇場と晃生ショーのみだ。その十三ミュージックは現在の木川劇場として大衆演劇の小屋として復活している。

今もあるミラーボールは日本一の大きさといわれステージに光を放った。ブラック塗装の壁は防音の一環だろう。客席周囲にあるしっかりした鉄骨のパイプは当時流行ったSMショー等で使うロープや吊り物を仕込むための造作でそれを知る人は今はほとんどいないだろう。この舞台で一世風靡した「初代一条さゆり」が日舞ショーを行っていた夢の興行史が息づいている。

木川劇場の構造  解説